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昇っていた太陽が消えて、このバトルロワイアルに再び夜がやってきた。
闇が空を塗りつぶし、地上を照らしていた光が全て消えうせる。
曇り空は月や星すら覆い隠してしまい、残るものは街頭の僅かな明かりだけ。
うっすらと映し出されるのはアツコという名の少女。
南春香の親友だと言えばわかりやすいだろうか。

「ひぃ・・・・・・」

人工の明かりだけで照らされた街中は、一人の少女を追い詰めるのに十分だった。
彼女は、殺し合いが始まってから今まで一人も人間に会ったことがない。
ほとんどは秋葉原内に隠れていたが、崩壊するという放送を聴いてからはそこから逃げ出すのに必死だったのだ。
後はよく覚えていない。
巨大なツインテールの力士が暴れまわったり、
人面機関車が合体したようなロボットが暴れまわっていたり、
テレビで見た有名人と褐色の男性が巨大な化け物と戦っていたりと色んなことを観たような気もするが、思い出そうという気にはなれなかった。
元々引っ込み思案な性もあってか、中々人と遭遇しようという気になれなかったのだろう。

「誰も、いないかな?」

今のアツコが求めるのは自己の保身。
不安と好奇が入り混じった声で、ぽつりと独り言を漏らす。
確かに人を探しているといえばそういうことにもなる。
独りは孤独で不安だ。 その不安を埋めるために他人がいる。

しかし今は殺し合いという状況なので、逆に言えばこのまま誰もいないということは安全だということにもなる。
アツコはそんなジレンマを抱えたまま真っ暗な町の中へと入っていく。


「己!ディケイドめ!」

とあるおっさん、鳴滝は怒っていた。
殺し合いという状況に? いいやそれは大した問題ではない。
そもそもこの殺し合いの世界の発端は、様々な世界が融合したことによるものだ。
重なり合う世界は、互いに侵食し合ってやがては双方を破滅に導いていく。
ディケイドによる旅はそんなものであった。
現にシンケンジャー世界に仮面ライダー(便宜上そう呼ばせてもらう)が生まれてしまって大変なことになったり、
最初にディケイドが旅した9つのライダー世界だって滅んでいるだろうし、
とにかく本来完全に分岐している世界を一つにするのはそれほど危険なことなのだ。

「この混沌とした世界をも破壊するつもりか!」

半ば無茶苦茶のような気もするが、彼にはディケイドが悪魔に映っているんだから仕方が無い。
彼にはディケイドの旅した世界は破壊されるという認識があるのだ。
もしこの世界が鳴滝の言う理論通りになったとしたら・・・・・・

「様々な次元が重なりつつも不安定なこの世界、破滅するとしたら元となった全ての世界まで影響が出る!」

元となった世界、すなわち言ってしまえば原作の世界、この世界に融合しなかった原作の並行世界にまで崩壊の余波が来るかも知れないのだ。
鳴滝としてはそれだけは阻止しなければならない。
早速ディケイドの現在地に向かうため、オーロラを出そうと試みる。


「・・・・・・む?」

しかし、その手から空間に歪みが生まれることはなかった。
理由はすぐにわかる。 首にかかっている忌々しい制限のせいだろう。
ディケイドを待ち伏せしてこの世界にやってきたのが運の尽き、自分自身も参加者として認識されてしまった。

「忌々しい・・・・・・!」

まるで手足に枷を付けられて、思い通りに動けない、そんな感想を受ける。
これでは異世界から仮面ライダーを呼び出すこともできない。
変身前の仮面ライダーも同じく今の自分みたいに無力な存在なのだろう。
八つ当たりとして路上の空き缶を蹴り飛ばす。
甲高い音を立てながら、空き缶は夜空を飛んで

「きゃ!?」

悲鳴を上げた。


不安な気持ちで街の中を歩いていたら、突然頭に痛みが走りました。
タンコブを撫でながら、私の頭を打ったものの正体を知って少し安堵しましたが、
直後現れたおじさんを見るとまた怖くなりました。
でも、おじさんはとても優しく接してくれたのです。
その後、私は、鳴滝と名乗ったおじさんに今まで一人で寂しかったことや、
春香やマキ、そして保坂先輩を探していることを打ち明けました。

「世界を破壊するって・・・・・・ディケイドってそんなに悪いんですか・・・・・・」
「ああ、やつは悪魔だ。 だから今度こそ私はあいつの旅を止めなければならない」

そして私は今、鳴滝さんにディケイドという悪魔のことを聞いています。
人間の姿をしているけど、戦闘時には変身してその世界の存在を潰していくそうです。
更に、彼が旅を終えた世界は侵食されて、消えてしまうだそうなのです。

「不安ならば私についてくるといい。 ついでといっちゃなんだが君の友人も探してあげよう」
「ありがとうございます」

私は頭を下げますが、鳴滝さんは「気にすることはない」と言って欠伸をかいています。
眠いのでしょうか。

「・・・・・・」
「鳴滝さん?」

鳴滝さんからの返事が来なくなりました。
近づいてみると、鳴滝さんは両瞼を閉じて微かに息を立ててます。
相当眠かったのでしょうか。

「ディケイドめぇ・・・・・・」

寝言でもディケイドのこと言ってますね。
すると、寝返りを打ったのか、鳴滝さんが突然私の方に倒れて・・・・・・ってそこは!
気づくと鳴滝さんは私のむ、胸を枕にしている形になって・・・・・・少しうなされていたと思ったら途端に安らかな顔で眠りはじめました。


【1日目・午後6時00分/木星・横浜】

【アツコ@みなみけ】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:知り合い(南春香、マキ、保坂、速水優先)を探す
    1:鳴滝と行動する

【鳴滝@仮面ライダーディケイド】
【状態】健康、熟睡中
【装備】不明
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:ディケイド(門矢士)を倒す
   0:(熟睡中)
   1:アツコと行動する

※次元を操作できる能力は制限されているみたいです(少なくとも遠距離移動は不可能)
最終更新:2009年07月18日 00:18