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「……。」
少女が一人歩いていた。
その少女の名は両儀式。
想い人の黒桐幹也探していた。
しかし幹也はマスターの射命丸文と<<自主規制>>していた。
それを目撃した式は、あまりのショックで呆然自失になっていた。
そして今、彼女は辺りを徘徊していた。
「……なんだあれ。」
式が見たもの、それは結界だった。
「……行ってみるか。」
式はもう全てのことがどうでもよくなっていた。
わざわざ結界を張るような奴だ。間違いなく何か隠しているのだろう。
もしそれを見つけたら私の口を封じるために私を殺すだろう。
あそこに堕ちるのはいやだけど、幹也と一緒にいられない世界なんていらない。
この殺し合いで幹也が死んでしまったのならともかく、よりにもよって他の女と一緒になるなんて。
もうなにもかもどうでもいい。

結界は斬るまでも無く通ることが出来た。
そして彼女はドアを開けた。

「……ん?」
いきなり橙子は声を上げた。
「どうしたの姉貴?」
その声を聞いて妹の青子が尋ねた。
「…誰か来た様だ。…ひとりか。幹也たちではないな。」
橙子は座っていた椅子から立ち上がった。
「私が出る。青子は少し後ろに。孫も青子と一緒にいてくれ。なにかあったときは頼む。」
三人は立ち上がった。

橙子は玄関に立っていた少女の姿を見て驚いた。
なぜならそれは自分が探していた少女だったのだから。
「…橙子。」
そして更に驚いた。
「…式、お前…。」
なぜなら彼女は
「…なんだ橙子、変なモノを見るような目をして。」
いつもの表情をして泣いていたのだから。

(まさか幹也が魔力を供給しているところを見たのか。)
橙子と青子は幹也が魔力を補充したのを知っていた。
なぜなら近くにいたサーヴァントの魔力が回復したのだから。
「…お前、黒桐を…」
その問いに式は頷いた。
「ああ。」
今の彼女の姿はとても儚い。
「なら話は早い。式、今から私が言うことをよく聞け。」
橙子は話した。この聖杯戦争のこと。幹也がサーヴァントになったこと。そしてサーヴァントに魔力供給は必要不可欠なことを。
「…だけど、幹也が女を抱いたことには変わらない。」
「そうだ。確かに黒桐は射命丸にそれなりの好意を寄せていただろう。だが、他にも理由があったはずだ。」
「…他に何があるんだ!」
式の感情は爆発した。
「確かに魔力を供給する為もあったんだろう。でも、それ以外に理由があるわけないだろ!」
その言葉は決していつもの式からは考えられない。
「…なら聞いてみればいい。」
だが、橙子はあくまでも冷静に答える。
「そろそろ黒桐たちも帰ってくる。その時に聞いてみろ。」
そう言うと橙子は式の手を引き工房の奥に連れて行った。

それは幹也達が情報収集に出かける少し前。
「可愛い子だな、お前のマスター。」
橙子は唐突なことを言った。
「な、なに言ってるんですか橙子さん。」
「お前のマスターのことだよ。他に誰がいる?」
ちなみに今文は出かける準備をしている為、部屋にはいない。
「…なあ黒桐。」
「なんですか。」
「お前はもし式を裏切るような行為をしなくては式と会えなくなるとしたらどうする?」
橙子はすでに幹也の魔力が尽き掛けていることに気づいていた。
いずれ幹也は射命丸と性交をしなくてはいけないだろう。
だがそれは式との関係の破綻の可能性を秘めている。
もしそのことを式が知れば彼女は間違いなく怒るだろう。
いや、好意を寄せている男が自分の知らない女とそんなことをして怒らない女はいない。
「…それでも僕は式と会いたい。例え彼女を裏切るような真似をしても。」
「…そうか。」

橙子には幹也のあの時の言葉がどうしても嘘とは思えない。
確かに射命丸と性交した理由は魔力供給の為だけではないだろう。
間違いなく幹也は射命丸にそれなりの好意を抱いていた。
だが彼が式を裏切るような真似をした一番の理由。
それは間違いなく『式と逢いたい』という気持ちだった。
だが、自分からそのことを言う気はない。
なぜならこのことは本人達の間で話し合わなければならないからだ。

そして式は幹也の帰りを待つ。

【一日目・20時55分/金星・日本・工房内及びその付近】



【両儀式@空の境界】
【状態】呆然自失(少し軽くなりました)
【装備】不明。
【道具】支給品一式。
【思考】
1.幹也と話す。





【蒼崎橙子@空の境界】(マスター)
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式、人形の入ったホイポイカプセル、人形創りの道具、煙草(この二つは支給品ではありません。)
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に青子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:式と幹也と射命丸の話を聞く。何か起きたら即止める



【蒼崎青子@月姫】(マスター) (クラス・キャスター)
【状態】健康
【装備】透明マント
【道具】支給品一式
【思考】
基本: 主催者を殺し、その後に橙子を殺す(それまでは取り合えず協力し合う)
1:この聖杯戦争について調べるがチャンスが来るまで動かない
2:とりあえず襲ってき奴は軽く蹴散らす
3:青春か…少しどろどろだけど
※橙子の令呪は効きません(意地)。
  孫悟空のマスターです。

【孫悟空@ドラゴンボールZ】(クラス・ヒーロー)
【状態】健康、首輪無し
【装備】無し
【道具】無し
【思考】
基本: 主催者を倒し、元の世界に戻る。
1:青子と橙子を手伝う。
2:サーヴァントは腹へらねぇのかぁ。
3:チチ元気にやってかなぁ。
※主催者に存在を気づかれていないようです。そのため首輪と支給品はありません。
 この世界の人間ではないので宝具は持っておりません。
 参戦時期は本編終了後です。
最終更新:2009年07月23日 00:13