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 焼肉は旨かった。
 何という肉かは知らないが先程の巨大生物の肉は、それはもう本当に旨かった。
 まさに至福。
「ふぅ」
 一通り肉を食べきったオプーナは満足気にそう喉を震わせた。
 隣を見るとシンヤも似たような表情で膨れた腹をポンポン、と叩いている。

「さて、シンヤ。腹も膨れたことだし」
 動くか、と言葉を続けようとした時だった。

 ぐぉぉぉ、という何かの唸り声が聞こえてきたのだ。
 見るとそこにあったのは、空で龍が釣られている姿。

「…………何だい、あれは?」
 隣でシンヤが訝しげに呟くが、オプーナにだってそんなことは分からない。
 正体など分からなかった、が、オプーナはその姿を見てニィ、と獰猛に笑った。
 その笑みは眉間に深く皺がより、どこか不気味な雰囲気をかもし出している。

「予定変更だ、シンヤ。よく分からないが、とにかく面白そうだ。
 あの場に向かうぞ」
「ふん、まぁいいだろう。あの場にはいくつかサーヴァントの気配がするしね」

 束の間の焼肉パーティーを終え、二人は活動を開始する。
 片や人ならざる者、テッカマン。
 片や二本の魔剣を携えた宇宙人。
 彼らは紛れもなく、この聖杯戦争において優勝候補の一角だった。


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 衝撃。
 6/を見た瞬間、10/はそれがまさに稲妻のように走ったのを感じた。
 動悸が乱れ、視界が歪み、心が軋みをあげる。
 喉は今までにないくらいカラカラで、粘っこく気持ち悪かった。

 11/や12/と違い10/は自らのオリジナルたる6/のことを知らなかった。
 故に自分がレプリカであることに疑問を持ち、それを否定しようとした。

 が、6/を見た刹那、彼は全てを理解する。
 何故レプリカが本物になろうとするのか、
 それは簡単なことだったのだ。

 感性、信念、能力、技術、嗜好、性癖、そして、心。
 それら全てが模倣に過ぎず、それ以上にもそれ以下にもなれないことを知ったレプリカは、改めて己が模倣品に過ぎないことを痛感する。
 そして、それ故にレプリカは本物の座を渇望するのだ。
 さもなければ自分の精神を否定してしまう。

 それは10/にとっても例外ではなかった。

「待ってください、彼は……10/は貴方のレプリカじゃない10/だ!」

 だから、02が6/に対して自分のことを説明しているのを10/は乾いた目ででしか見れなかった。
 自分自身に自分は自分だといくら言い聞かせても、心には全く響かないのだ。
故に青年は苦悩し、そして、同時に02に対して罪悪感を抱いた。
 彼は自分のことをレプリカとしてではなく、一人の人間だと言ってくれた。
 だが、自分は所詮レプリカだと10/自身が理解し、痛感し、否定できないのだ。
 それは余りにも情けなかった。

「つまり、お前は俺を殺すことは無いのか?」



 その言葉が自分に掛けられた物だと一瞬、理解できなかった。
 そして、その問いが6/からのものだと知ると同時に全細胞が軋みをあげた。
 10/は必死に平静を装って、声を絞り出す。

「はい、私は失敗作ですから」
「失敗作って?」
「私には無いんです『本物になりたい』って感情がね」

 白々しい。
 自分で言っていて10/は誰よりもそう思う。
 いくら言葉でそう取り繕っても、心の奥にある嫉妬は隠せなかった。
 だが、せめて02だけには心配を掛けないように心にメッキを掛ける。

「けどですね、あの人は私に教えてくれたんです
 『お前はお前、6/氏は6/氏だろ!だったら、お前は10/として生きていけばいいじゃねぇか!』
 だから、決めたんです。私はレプリカじゃなくて10/として生きていくって」
「そうか」


 何とか台詞を言い切ると10/は一人項垂れる。
 掛けたメッキはもう剥がれそうだった。


そして、



「見つけたぞ!6/!!」

 声は響いた。



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12/の心を支配していたのは興奮。
当初この場ではレンとミクをぶつけることで漁夫の利を得ようとしていたのだが、
6/の姿を見た刹那、そんな作戦など全て消し飛んでしまった。

(落ち着け、僕。ここでミスったら全てがおじゃん、だ。)

 高ぶる自分をそうたしなめながら、12/は6/を真っ直ぐに見据えた。

「やぁ、6/。初めまして、12/だ。
 分かっているとは思うけどけど僕は君のレプリカだ」

 12/は揚々と、何時になく饒舌となって言葉を紡ぎだす。
 夢にまで見た『本物』の座が今、目の前にある。
 そう考えるだけで、12/の心は火照り、歓喜の震えを起こした。

「どうやら、お前は俺を狙っているみたいだな」
「ああ、勿論」

 6/が万年筆を取り出したことを確認すると、この場に居る全ての物が戦いの始まりを予感した。
 しかし、それは意外な形で幕を上げることとなる。


「なっ!?」
「これは!?」



 次の瞬間、漫画喫茶は暴風に襲われ、崩壊した。

<shift>

 数分前。
 浦島太郎はミクに追い出された後、何をするのでもなくしばらく外で待っていた。
 そして、そろそろもう良いだろうと思い、ミクたちの場に戻ろうとしていた。

「さて、彼らはどうするのか」
 彼ら、とはライターとセイバーのことだ。
 あの二人の若者は我々との同盟に加わるのか、加わらないのか。
 加わってもらえれば、それはかなり有難いことだ。
 何せセイバー、数ある聖杯戦争のクラスの中でも最も優秀とされるクラスだ。

(仲間になるならば、これ以上心強い味方もそうはいまい。)

 だが、問題は敵となった時だ。
 強力な味方になりうるということは、同時に強大な敵にもなりうる、ということだ。
 もし同盟が蹴られるのならば、取るべき選択は一つ。

(まだ消耗が残っている内に騙し打ちのような形で倒すべきであろう。
酷なようだが、それも失ってしまった時間のためだ。)

浦島はそう考え、漫画喫茶に戻ろうとした。
 だが、奇妙な気配を感じ、ふと視線を上へ向ける。
 そして、見た。

 それは魔剣を構える奇妙な生物だった。
 次の瞬間、浦島は暴風に巻き込まれた。
 そして、暗転。



「……やったか?」

 オプーナは短く、そう呟いた。
漫画喫茶を襲った暴風、それはオプーナによるエアの真名開放だった。
 いくつもの力が密集していたので、試しにエアをぶち込んで見たのだ。

 結果、漫画喫茶は完全に崩壊し、土煙を上げている。
 ただ、正確な位置が分からなかったので射線が少しぶれた、とオプーナは感じていた。

「いや、まだだ。サーヴァントの気配がまだ残っている」

 その様子を見ながら、隣に居たシンヤはそう言った。
 その顔には笑みが張り付いており、どうやらこの状況を楽しんでいるようである。
「じゃあ、僕はあの場に行ってサーヴァントを狩ってくる」
「ふん、好きにしろ」

 そう言い残してシンヤは崩壊した漫画喫茶へ向かった。
 そして、オプーナは再び一人になった。



【一日目・21時00分/金星】
【オプーナ@オプーナ】(マスター)
【状態】??? 
【装備】乖離剣・エア エターナルソード 天の鎖
【道具】支給品一式その他不明 クリムゾン ルイージの手(令呪残り二つ)
【思考】 基本:参加者全員皆殺しだ。
     1:とりあえず、化物(アーカードナルド)から殺す。
     2;聖杯戦争の参加者も皆殺しにする(その後、シンヤも殺す)
     3;主催者も皆殺し
     4:シンヤと一緒に焼肉パーティーだ!
     ※マスターになりましたが、協力する気は皆無です。

【浦島太郎@童話】 (マスター)
【状態】全身裂傷、気絶中
【装備】釣竿、亀
【道具】支給品一式
【思考】基本:優勝して、自分の失われた時間を取り戻す
1:気絶中



※ 漫画喫茶は崩壊しました。


<shift>

「けほっ」
 02は崩れたコンクリートを、その肉体で粉砕しながら咳き込む。
 幸い02はアーカードナルドの肉体であったため、身体には傷らしい傷はほとんどなかった。
 だが、その顔にある色は困惑。
 突如、12/と名乗る10/以外の6/レプリカが現れ、戦闘になるかと思われた矢先に自分の居た建物が崩壊したのだ。
 02には全く状況が理解出来なかった。

「10/と先輩は……」
 急いで周りを見渡すが辺りは完全に崩壊してしまっており、視界が極めて悪かった。
 とてもではないが、10/と6/は見つれられそうにない。

「02、無事?」
「かがみか、俺は大丈夫だ」
 だが、偶然近くに居たかがみは見つけることができた。
 再会した二人は一先ず安堵のため息をつく。
 だが、

「騙したのね」

 突然02にそう言葉が掛けられた。
 02が振り向くとそこにいたのは土煙にまみれた蓬莱山輝夜と八意永琳のアーチャー組。
 だが、その表情は先程までと違い険しく、責めるように02を睨んでいる。
 その視線に02は若干の気後れをしながら答えた。

「騙したって、何のことですか?」
「とぼけたって無駄よ、あんなに堂々とここに乗りこんできたのはそういう算段だったって訳ね」
「なっ!?」

 やばい、と02は切実に思った。
 どうやら向こうは12/の登場や謎の暴風を全てこちらの作戦だと思っているようだ。

(誤解を解こうにも俺が来た途端にこんな広範囲攻撃が来るなんて俺怪し過ぎるし、
 建物が崩壊したのに無傷だし、しかもさっきまで危険人物だったかがみを連れているし……。
 どうする!?どうする!?俺ぇぇ!?)
 02の背中に冷たい汗が流れる。
 アーチャー組は既に戦闘態勢は入っており、このままいけば戦闘は避けられないだろう。

「これは完全に誤解されたわね」
 隣でかがみが冷静に呟く。

 02は豪快に誤解された。

【一日目・21時00分/金星・漫画喫茶跡】
【八意永琳@東方project】 (クラス・アーチャー)
【状態】健康 、砂まみれ
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】不明
【思考】 基本::マスター(輝夜)に絶対の忠誠
1:セイバー、ライターと情報交換……の前に、セイバーの尻の手当て
2:バーサーカー達と協力する
3:ライダーとも再会したい
4:アーチャー(エミヤ)に助けた理由を聞く
5:この状況をどうにかする
※02とかがみと10/を危険人物と認識しました。

【蓬莱山輝夜@東方project】 (マスター)
【状態】健康 、砂まみれ
【装備】ジャージ@現実
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:カオスロワ、聖杯戦争の優勝を目指す。
※ 02とかがみと10/を危険人物と認識しました。

◆02GOODMe2.@書き手】 (マスター)
【状態】健康、 柊かがみ(イーター)と契約、令呪残り三画 怒りの王子◆02GOODMe2.に変身可
【装備】イナバ製作所の作業着
【道具】巨大な十字架
【思考】 基本:柊かがみを救う
1: どうしよう……
※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。
※固有結界“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”が使えます?

【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター)
【状態】少し痩せたがぽっちゃみん、睡眠中、◆02GOODMe2.と契約、魔力全快、嘔吐により縮小
【装備】無し
【道具】無し
【宝具】変態的性欲
【思考】基本:いつも通り、本能に従う。
1:◆02GOODMe2.、素敵!
2:◆02GOODMe2.との約束を守る



<shift>

02達が誤解を受けている同時刻。
初音ミクは別の所へと吹き飛んでいた。

「痛たたたたたたた、何なんですか、もぅ」

 ミクは未だに痛む尻を押さえながら、降りかかった砂を払った。
 何か最近理不尽なことばっかりだなぁ、とミクは切実に思う。
 が、本当に理不尽な彼女の受難はこれから始まるのだった。

「うぉぉぉぉぉぉ!!」
「え?」

 ミクに向かって雄叫びと共に強烈な一撃が放たれる。
 咄嗟に身を捩って回避するが、ミクがさっきまでいた場所には巨大なクレーターが出来ていた。
 ミクが敵の姿を確認するとそこにいたのは、バーサーカーのサーヴァント、赤鬼。

「なっ、何で貴方が私を襲うんですか!?」
「おらはお前みたいな悪い奴は許せないだ!」

 そう言って猶も攻撃を続ける赤鬼。
 その攻撃は一見隙が大きいように見えるが、その豪腕から繰り広げられる一撃はまさに必殺。
 そう簡単には近づけそうにはなかった。

(よく分かりませんが、赤鬼さんは私のことを危険人物だと認識しているようですね
 別に誤解されるようなことは何もしてないんだけどなぁ。何でこうなっちゃうんだろ)

 どうやらまた自分は理不尽な目にあっているらしい、とミクは内心で溜息をつく。
 そういえばレンがいたなぁ、と少しだけミクは思った。

 【初音ミク@ボーカロイド】(マスター、クラス・セイバー)
【状態】お尻が大惨事(治療済) SOS団臨時団員 称号『人間失格』
【装備】伝説の首領パッチソード@ボボボーボ・ボーボボ
【道具】支給品一式
【宝具】電子の歌声
【思考】
1:赤鬼へ対処。
2:マスターに従う
3:魔力を回復する。
※6/のマスターであり、同時に6/のサーヴァントです
※人間失格です。もうほとんどボカロとしても失格です

【赤鬼@泣いた赤鬼】 (クラス・バーサーカー)
【状態】健康
【装備】なし
【道具】きびだんご(桃太郎から奪った)
【宝具】不明
【思考】基本:マスターに従う
1:レンたちに協力し、セイバーを倒す

 そんなミクの受難を影から眺める影があった。

「よく分かんないけど、ミク姉がやばそうだからいっか」
 その影――レンは不敵に笑った。

【鏡音レン@ボーカロイド】
【状態】肉の芽
【装備】S&W
【道具】支給品一式
【思考】 基本:12/と手を組み、ミクを抹殺する
1:赤鬼にミクを殺してもらう。

【神威がくぽ@ボーカロイド】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:レンに加勢する


<shift>


漫画喫茶が崩壊した、ということはその周りに居た者も当然巻き込まれることになる。

「な、何だぁ、いきなり店が潰れちまったぞ」
「どういう状況だ、こりゃ?」

 困惑するソウマとビリー・ヘリントンの前に一人の刺客が現れる。
 それは新たな戦いを意味していた。

「じゃあ、早速殺し合おうか」

 刺客の名は、相羽シンヤ。

【一日目・21時00分/金星・蒲田】
【ビリー・ヘリントン@パンツレスリングシリーズ】
【状態】健康 、困惑
【装備】ゆがみねえ肉体
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:出会った奴らの尻を叩く。女よりも男優先。
2:レン達の動向を伺った上で、みなみとゆたかを救出する。
3:6/とミクに興味(特に6/)
4:な、何だぁ?

【ソウマ(秋月蒼真)@シャイニング・ティアーズ・クロス・ウインド】
【状態】健康
【装備】《男根剣 GAY☆棒(ゲイ=ボウ)》、双竜の指輪(片方)、
    ルール・ブレイカー@Fate/stay night
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:女の子から心剣を抜く。
2:レン達の動向を伺った上で、みなみとゆたかを救出する。
3:6/とミクに興味(特にミク)

【相羽シンヤ@宇宙の騎士テッカマンブレード】 (クラス・アヴェンジャー)
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、テッククリスタル
【宝具】不明
【思考】 基本:聖杯戦争の優勝?マスターに服従?
      1:兄への復讐
      2:とりあえず目の前の敵を殺す。


<shift>


(私は結局、何なんでしょうか?
 レプリカなのか、はたまた一人の人間なのか)

 10/は一人苦悩していた。
 10/は漫画喫茶崩壊の余波で02達とも離れ離れになってしまった。
 故に彼に頼ることはできず、自分で答えを見つけなければならないのだ。
 だが、その問題はあまりに難題で、そう簡単には分かりそうにない。

 だから、せめて――


「予期せぬ邪魔が入ったけど、今から僕は君に勝つよ。
 そして、本物になるんだ!」
「抜かせ、俺は俺だ」

 本物になろうとしたレプリカの結末だけは見届けよう、そう10/は思った。


【一日目・21時00分/金星・蒲田】
【10/@現実?】
【状態】健康
【装備】黒いSS用万年筆 カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、
【思考】 基本:???
1:戦いを見届ける。

【◆6/WWxs901s氏@書き手】(マスター、クラス・ライター)
【状態】健康 SOS団臨時団員 称号『人間失格』
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】SS用万年筆
【思考】
1:アーチャー・バーサーカーと手を組むかどうか決める
2:死にたくない
3:レプリカを倒す。
※6期までの6/氏とは別人です
※ミクのマスターであり、同時にミクのサーヴァントです
※人間失格です

【12/@現実?】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:7/と協力して6/を殺し、本物になる
2:レン達と手を組み、ミクと6/を撃破する

岩崎みなみ@らき☆すた】
【状態】気絶、お尻真っ赤
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:気絶中

小早川ゆたか@らき☆すた】
【状態】気絶、お尻真っ赤
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:気絶中
最終更新:2009年07月25日 10:59