02は見てしまった。
顔を赤らめて抱きつく八意永琳の遥か後方。
積み重なった漫画喫茶の瓦礫の上。
そこに立つ、頭に大きな玉を乗っけた2.5頭身程度の珍生物。
右手には幾何学的的な紋様の赤い光を放つ、直列した三つの円柱からなる奇妙な交通整理の棒。
男が持っている棒が輝きを増し、円柱がそれぞれの方向にれて回転しだす。
その男の頭の付いた奇妙な丸い玉が輝きを増し、肥大化する。
風が強まり、暴風となり、台風を越え、瓦礫を巻き込んで吹き荒れる。
「天地乖離す(エヌマ)」
02の体の、人間離れした聴力が珍生物の放った言葉を聞き取る。
02に何か激しくまくし立てている永琳は気が付かない。
「やべえ!」
02はとっさに永琳を後ろに押し除け、かがみ、輝夜の前に立ち、わくわくさん製パニッシャーを盾に構えた。
それとほぼ同時に。
「開闢の星(エリシュ)」
破壊の渦が02達を襲った。
パニッシャーが、敵の放ったエネルギーに触れた部分から消滅していく。
“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”を試す。
使用不可。俺とイナバ制作所社長では心象風景が違いすぎる。
マ力による防御。
不可。エネルギー量が違いすぎる。
いままでの人生の記憶が、走馬灯のように頭を横切っていく。
走馬灯のように、っていうか完全に走馬灯だ。
こりゃあ、さすがに助からねな。
ざんねん! ここで02のばとろわはおわってしまった! ってか?
イナバ物置の制服が、エネルギーに耐えられず破れていく。
後ろには柊さん。
永琳と、輝夜もいる。
俺が死んだら、コイツらも死ぬな。
ふと、そんな事を思う。
そんなの、許せねぇ。
こんな大量ズガン、書き手の俺が赦す訳にはいかない。
ここで死んだら。
――書き手じゃねえだろうが!
『力が欲しいか――?』
――力が欲しい。守る力が。
『欲しければくれてやる』
――書き手の矜持を守り抜く力が。
『なら、一緒にやってみようよ☆』
◇ ◇ ◇ ◇
突然、02の意識が宙に飛んだ。
02の頭に膨大な情報が流れ込む。
しかし、一瞬で通り過ぎて行くそれらを02は記憶に留める事は出来ない。
いくつもの記録を流星のように通りすぎ。
そして、02はそこに着いた。
上下の分からない、しかし宇宙とは違う鮮やかな光に満ちた空間。
そこで対峙する、■■■■と四人の男。
「ざん……な、お……たち。せっ……こ………いたと……」
誰ともつかない朧気な影、男達に対して言葉を発する。
その声はノイズが混ざっていて酷く聞き取り辛い。
「フン、まだ終わっちゃいないだろ、■■■■。俺達はまだ、生きているんだから……!」
1人目。
何を言われたのか、マフラーの男――KAITOが今にも飛びかかりそうな顔で反論をする。
着ている服はボロボロで、右腕はあらぬ方向を向いていた。
しかし、それは歌を武器にするボーカロイドには些細な事なのだろう。
■■■■に対して抗戦の構えを取るKAITO。
それを、何者かが制した。
「逃げろ」
男はKAITOを護るように立ち、逃走を促す。
「マスター!?」
どうやらその男はKAITOのマスターらしい。
「儂の固有結界による一斉射撃も社長の絶対防御も破られた。切り札も出し尽くした」
砲身が曲がり使えなくなった30mm対化物砲ハルコンネンを投げ捨て、男は刀を構えた。
周りに散らばる大量のアイテムの残骸。男の体に刻まれた夥しい数の傷。
激しい戦闘の跡が見て取れた。
「だからといって、このまま諦める訳にはいかないじゃないですか!」
必死の形相でKAITOは男に訴える。
男は振り向かない。
やがて、KAITOは派手な色の格好をした男に腹を殴られ気絶した。
「KAITO。ドナルドはね、君の事が大好きなんだ」
2人目。
赤い頭に黄色い服を着た道化師、ドナルドマクドナルドは言った。
しかし、02の知るドナルドとは何かが違う。
その物腰は温和で、笑顔の優しい好青年だった。
恐怖のマクドナルドの教祖の片鱗は見て取れなれない。
なんとなく、ハンバーグラーの知る「ドナルド」はこれの事だったんだなと02は思った。
「後の事は頼みましたぞ、イナバ制作所社長殿」
3人目。
胸に輝くイナバの社章。
イナバ制作所社長が気絶したKAITOを背負う。
やはり、その格好は満身創痍。
そして――有り得ない事に、周囲には破壊されたイナバ物置が転がっていた。
「ああ。イナバの社名に賭けて」
男の声に力強く社長は返す。
そして、新たにイナバ物置を創りだし、その中に入った。
「クク、この俺が逃げの一手とはな。この借りは、必ず返すぞ……!」
酷く悔しそうな表情で社長はつぶやく。
そして、イナバ物置の戸を閉め、その空間から脱出した。
ああ。
“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”はこの記憶だったんだな。
「すまんな、ドナルド。付き合わせる」
「気にしない気にしない。君一人じゃ社長が逃げる時間を稼げないしね」
男が刀を構える。ドナルドがポテトを周囲に待機させる。
「………………………」
影が、何事かを喋るとそこは戦場へと変わった。
マクドナルドのファーストフーズが咲き乱れ、あちらこちらから火縄銃の銃声が上がる。
影は笑う。破壊を撒き散らしながら。
そしてドナルドが影の攻撃に倒れ……
「テラカオスバトルロワイアルは防げず、か」
4人目。
織田信長も、闇へと沈んだ。
なんでそこにお前がいる。
なんで、テメェがそんな台詞を吐くんだ。
こんな記憶を俺に見せて、どうしろってんだ。
そして、02の意識は戦場へと戻る。
◇ ◇ ◇ ◇
「らん、らん、るぅぅぅぅーーーっ!!」
02は叫んだ。その目からは一筋の涙がこぼれていた。
悲しみの王子
◆02GOODMe2.の誕生である。
それと同時に現れた大量のハンバーガーが、雪崩式にエヌマエリシュ突っ込んでいき、対消滅していく。
マ力で次々とハンバーガーを生成していく02の側に立つ者がいた。
「ドナルド・マクドナルド……?」
永琳は呟く。その頭脳に刻まれた男の名を。
しかし、永琳の知るドナルドではない。
彼女の知るドナルドとは全く違う雰囲気を纏っている。
それは、正しくドナルド・マクドナルド。
本を読むのが大好きで、ダンスに夢中な、子供達に優しいドナルド・マクドナルド。
それは、「教祖」ドナルド・マクドナルドの中に厳重に封印されていたはずだった。
が、アーカードナルドの肉体と共に02の精神に宿っていた。
そして発現した。
02のペルソナ「愚者」ドナルド・マクドナルドとして。
『ドナルド……! お前、ドナルドなんだな!?』
突然、
柊かがみの体から、紫の魂が具現化する。
ドナルドは応えるようににっこりと微笑む。
『ああ、ようやく会えた』
そして、紫の魂はドナルドの中へと消えていった。
いつの間にか、かがみの体は元の体型へと戻っていた。
「永琳、立てるか?」
「ええ……。」
エヌマエリシュを防ぎきり、02は永琳の手を取り引き起こす。
「突然突き飛ばしてスマンカッタ」
そして、軽く頭をさげた。それを見て永琳はキョトンとする。
「私達の命を救っておいてそれをいうのかしら」
一拍置いて、やれやれといった様子で永琳は返した。
「それよりアナタ、体は大丈夫なの?」
「グリマスのお陰で随分楽だよ」
永琳は02の体を見る。血色はよく、傷口の大半は塞がっている。
そして上半身が裸だった。
「た、たしかにだいじょーぶなよーね」
そう返すなぜか永琳の顔は赤かった。
「ああ、大丈夫だ。それより――奴が来る」
そういうと、02とドナルドは構えた。
その先にいるのは、コーエーの生み出した規格外の化け物。
国内での圧倒的な支持を得、海外でもその名を馳せたミリオネアを超えたサウザンター。
すんません、嘘。
「仕留め損ねたか」
エヌマエリシュを受け、なお健在の02達を見てオプーナはエアとエターナルソードを構える。
「無理に闘う必要はないだろうが……負ける要素も見あたらんしな」
そして、02達へと突っ込んでいった。
【一日目・22時10分/金星 漫画喫茶跡】
【オプーナ@オプーナ】(マスター)
【状態】???
【装備】乖離剣・エア エターナルソード 天の鎖
【道具】支給品一式その他不明 クリムゾン ルイージの手(令呪残り二つ)
【思考】 基本:参加者全員皆殺しだ。
1:とりあえず、化物(アーカードナルド)から殺す。
2;聖杯戦争の参加者も皆殺しにする(その後、シンヤも殺す)
3;主催者も皆殺し
4:目の前のチームの殲滅
※マスターになりましたが、協力する気は皆無です。
【八意永琳@東方project】 (クラス・アーチャー)
【状態】軽傷 、疲労(小)
【装備】無し
【道具】支給品一式、不明支給品
【宝具】不明
【思考】 基本::マスター(輝夜)に絶対の忠誠
1:オプーナを退ける
2:なんだか02が気になる
3:セイバー、ライター、バーサーカー達と合流する
4:ライダーとも再会したい
5:アーチャー(エミヤ)に助けた理由を聞く
【蓬莱山輝夜@東方project】 (マスター)
【状態】健康 、気絶中
【装備】ジャージ@現実
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:カオスロワ、聖杯戦争の優勝を目指す。
※ 02とかがみと10/を危険人物と認識しました。
【◆02GOODMe2.@書き手】 (マスター)
【状態】疲労(小)、軽傷(グリマスの魂で回復) 柊かがみ(イーター)と契約、令呪残り三画
悲しみの王子◆02GOODMe2. 英霊化? ペルソナ「愚者」ドナルド・マクドナルド解放
【装備】イナバ製作所の作業着(ズボン部分のみ)
【道具】なし
【思考】 基本:柊かがみを救う
1:オプーナを倒す
2:10/が心配
※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。
※固有結界“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス)”使用不可。
※「ドナルド」の記憶の一部を見ました。
※「ドナルド・マクドナルド」の解放に伴いマクドナルド力適性が生じました。
【柊かがみ@らき☆すた】 (クラス・イーター)
【状態】肥満の呪い解除、気絶中、◆02GOODMe2.と契約、魔力全快、嘔吐により縮小
【装備】無し
【道具】無し
【宝具】変態的性欲
【思考】基本:いつも通り、本能に従う。
1:◆02GOODMe2.、素敵!
2:◆02GOODMe2.との約束を守る
最終更新:2009年07月25日 17:21