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 バキューン!バキューン!ズガンっ!ダダダダダダダダ!

 ここは金星にあるとある中華街。
 そこではいくつもの銃声が鳴り響き、その場を支配していた。
 かなりの人数のガンマンが戦っているらしく、戦いはまさに熾烈を極めている。
 実力のない者がこの場に足を踏み入れれば、即座に蜂の巣となるだろう。

「ふ!」

 そんな中、その顔に笑みを浮かべる一人の少年がいた。
 その白髪をオールバックにし、怪しげなサングラスを掛け、黒衣を身に纏ったその少年の名は迫り来る敵を次々と返り討ちにしている。

 彼の名はわんわん刑事。
 刑事と書いてデカ、と読んでください。嘘みたいな名前だが本当にそう名乗っているのだから仕方がない。ちなみに本名は陸。
 そのヘンテコ極まりない名前の由来は彼が元々犬だからである。 
 種類はサモエド。彼はサモエド仮面こと静を討つ為に人型となり犬山・ワンワン・陸太郎として学園に侵入していた。そんな彼のもう一つの姿、それがわんわん刑事なのだ。

 わんわん刑事はその特徴的な拳法―銃七乗の拳法(じゅうしちじょうのけんぽう)によって周りを圧倒していた。
 銃七乗の拳法とは何なのか、それを学園キノを知らない人の為に補足しておく。
 名前から予想がつくと思うがその拳法の創始者は、あの聖徳太子である。
 彼が編み出した戦闘で採るべき選択を今までの統計から即座に割り出し、最も有効な手段を見つけ出すという戦闘方法が銃七乗の拳法なのだ。
 その特徴的な戦法を取ることで使用者の戦闘能力を七乗する、というのがその名の由来である。
 かの聖徳太子が同時に襲い掛かってきた十人を、この拳法を使うことで瞬殺したエピソードはあまりにも有名。


 わんわん刑事はその拳法を極め、上位12人のみが手に入れられる黒衣を身に纏いながら銃を乱射していた。
 そして、その中に知った顔があることに気付いて声を掛けた。



「謎のキノさん、貴方も此処にいたんですね」
「……誰ですか、貴方?」

 彼女の出展が違うとは気付かずに。

【一日目・9時/金星・中華街】
【わんわん刑事@学園キノ】
【状態】健康
【装備】 銃器多数
【道具】不明
【思考】
1:サモエド仮面を倒す。

【キノ@キノの旅】
【状態】健康
【装備】カノン、森の人
【道具】不明
【思考】
1:生き残る

【名も無きガンマン 死亡確認】
最終更新:2009年07月31日 00:40