「マハジオダイン」
何者かの放った雷系魔法が、右京と◆KzKpFkGIAAの乗ったパトカーを横転させた。
◆KzKpFkGIAAは圧死した。
右京(全裸)が命からがら潰れたパトカーから抜け出すと、スーツ姿の男が
侮蔑的な笑みを浮かべながら右京を見ていた。
「噂の天才刑事もペルソナの前では手も足も出ないってか? こりゃ傑作だな~」
「あ、あなたは……」
世界中の犯罪者データベースを網羅している右京は、もちろんこの男も知っていた。
足立透。刑事でありながら二人の罪無き女性を殺した悪のペルソナ使いである。一方の足立も、同じ刑事である右京の噂はいくらか聞き及んでいるようだった。
「ふん、何が特命係だ。表向きは人材の墓場なんて言われてるけど、実際は
みんなから一目置かれてるし、警察庁のお偉方ともツーカーの仲じゃないか
田舎の署に左遷されてこき使われてる僕の身にもなれってんだ」
「あ、あなたは、刑事の仕事を何だと……」
「空間殺法」
「ぐぁっ!」
足立のペルソナ「マガツイザナギ」の攻撃が瀕死の右京に容赦無く炸裂する。
「同じ警察の厄介者のはずなのに、なんで僕とあんたじゃ待遇がこうも違うかなぁ」
「うぅ……」
無能ゆえに左遷された足立にとって、有能過ぎるゆえに特別視される右京のような
人間は、まさに彼の劣等感を最大限に刺激する存在だった。
「ジオンガ」 「ぐうっ!」
足立は右京をすぐには殺さず、じわじわと嬲り殺しにするつもりのようだ。
「ジオンガ」 「ぬわっ!」
それにしても右京はなぜ全裸なのか? 天才はやっぱ狂ってんなと足立は思った。
「ジオンガ」 「はうっ!」
もうやめて! 右京さんのライフは(もうすぐ)ゼロよ!
「ジオンガ」 「あぁん!」
……ていうか、なんか新しい快感に目覚めつつある右京さん(全裸)であった。
薄れゆく右京の意識に何者かが問い掛けた。
『我は汝……汝は我……』
――……?
『力が欲しいっすか?』
――欲しい……力が……守る力が……
『欲しいならあげますよ』――法治国家の正義を守る力が……
『俺達はいつだって“相棒”じゃないすか!!』
「ははは……お遊びはこの辺にしとくかな。意外とあっけ無かったね天才さん」
ほとんど動かなくなった右京に、足立はとどめの一撃を放った。
「マハジオダイン」
だが、その魔法が右京を傷付けることはなかった。
それどころか右京の体は魔法を吸収し、満身創痍の状態から一気に回復して
何事も無かったかのように立ち上がったではないか。
「バ、バカな……」驚愕する足立。
足立は見た。右京の背後に浮かび立つ、やけにガタイのいい中年男を。
彼こそは右京の心に新たに発現したペルソナ「剛毅」カメヤマである。
アルケーの爆発に巻き込まれ死んだ亀山の、右京に対する熱い想い(ウホッ)が
彼を右京のペルソナとして復活させたのだ。
右京がマハジオダインを吸収したのは、カメヤマに雷系吸収の特性があるからだった。
「くそっ、空間殺――ぶべらっ!!」
足立が物理特性の技を繰り出すより早く、右京のソニックパンチが足立の頬に
クリーンヒットした。
本来なら大したことない右京のパンチだが、今はカメヤマのおかげで威力が
何百倍にも増幅されているため、足立は一撃で死んでしまった。
「僕が、僕たちが“相棒”です!」
『……右京さん、カッコつけるのはいいけど、ちびってますよ』
「まさかパンチで相手の首が吹っ飛ぶとは思いませんでした」
『もう少し手加減してもよかったんじゃないすか』
「君のせいです。ペルソナとはいえ、君の取り柄は腕力くらいですからねぇ」
『言ってくれるじゃないすか。俺が居なかったら死んでたくせに』
――こうして、警視庁の凸凹コンビが新たな形で復活した。
【22時10分/金星、山梨】
【
杉下右京(宇強じゃないほう)@相棒】
【状態】健康、全裸、ペルソナ「剛毅」カメヤマ解放
【装備】ニューナンブ
【道具】支給品一式、警察手帳、メガホン
【思考】1:澪を止める
2:信長を逮捕する
3:澪と梓の仲間を探す
※熱線銃@
ドラえもん は潰れたパトカーのダッシュボードの中に放置されてます
※カメヤマの力で雷系の攻撃を吸収します
【◆KzKpFkGIAA@書き手 死亡確認】
死因:圧死
【足立透@ペルソナ4 死亡確認】
死因:ソニックパンチ
最終更新:2009年08月01日 10:39