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南春香と南光太郎が着いたところは、崩壊したマンションだった。
かつては様々な人間が集まって、それぞれのドラマが繰り広げられていた。
『みなみけ』と呼ばれた家もその中にあって、三人の姉妹の人生は確かにそこに存在していたのだ。
それらが全て粉々に砕け、無残な瓦礫と化している。

だが、二人の目に入ったのはそのような抽象的なものではない。
かつて『人間』だと呼ばれていた固体。
全身を押し潰され、周囲に血をばら撒いて、肉の隙間から砕けた骨が所々生えている。
僅かに原型を止めていた頭は脳漿をぶちまけ、それらと血によって汚されたツインテールを生やしていた。
光太郎がその顔を拳を震わせる傍ら、春香はそれに向かって歩き出す。

「春香さん!?」

光太郎が静止をかけるが、聞いてないのか春香は遺体の首を拾い上げる。
砕けて落ちた歯に潰れた左の眼球、ひしゃげ落ちた頬肉、血と肉で己の手が汚れることも厭わず
春香はその首を観察していく。
これが間違いであればどれだけ良かっただろうか。
この日程、自分の直感を恨んだことはない。
自分の知る彼女とはかけ離れた顔でさえ、わかってしまうのだから。

「カ・・・・・・ナ・・・・・・?」


世界を統べるだけの富なんていらない。
全てを魅了する永遠の美しさなんていらない。
ましてや不老不死になったところで自分だけしか生きられないのであれば、意味がない。

おいしいご飯があればよかった。
笑い会える家族がいればよかった。
確かな絆を感じて、限りある人生を過ごせればそれでよかった。

平凡な日常。
ただそれだけがあれば、何もいらなかった。
でも、それなのに・・・・・・

「嘘でしょ・・・・・・?」

それなのに奪われた。
当たり前のように溢れてた日々は既に無く、
残されたのは死の恐怖と孤独のみ。
守りたかった人の瞳には、二度と光を映ることはなかった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」





☆ ☆ ☆


「春香さん・・・・・・」

春香の表情には怒も哀さえも存在しない。
代わりに両の瞳から涙を流し、己の妹の名をうわ言のようにひたすら呟き続けている。
妹の遺体を抱きしめたまま、物言わぬ春香に光太郎は話しかける。
しかし彼女に光太郎の声は届くことはない。
彼女の瞳に映るのは、南夏奈という人間だったモノだけ。



「己、クライシス帝国めっ!許 ざ ん っ ! !」

だから彼は怒った。
平和を脅かすだけに留まらず、大切な人間との絆さえ破壊してしまうのか!?
彼自信、兄弟とも言える秋月信彦をゴルゴムという悪に奪われ、操られて殺されたのだ。
この叫びはクライシス帝国だけに向けられたものではない。
バトルロワイアルを宣言した織田信長に、世界に住まうあらゆる悪に対する怒りだ!
怒号が町中に響き渡る。
光太郎の叫びに呼応して、周囲の空気が振動する。
僅かに残った草木に雲、公園の噴水等が揺れ、まるで彼の怒りを表現しているようだ。



「死に損ないめぇっ・・・・・・!」
「誰だ!?」



突如聴こえてきた声に、光太郎は振り向いた。
まず目に入るのは、あきらかに人間のものを超越している筋肉だ。
大木を思わせる腕に足、それらを支える胴体、その全身をあますところなく剥き出しにしている。
顔もそれに引きをとることなく強面で、金色の髪の毛は獅子の鬣を連想させる程逆立ち、頭の頂点から控えめにホイップが自己主張していた。

「南家以外の全てを破壊し尽くすだけだぁ!!」
「なんだと!?」

巨体の殺気は明らかにこちらを向いている。
全身からオーラを噴出して、地響きがなり、周辺のコンクリートが剥け始める。
だが光太郎は怯むことはない。

「まさか貴様がこの街を・・・・・・許ざんッ!!」

全てを破壊し尽くす、その言葉が南光太郎に新たな怒りを生み出した。
巨人は誰かのために戦っているようであったが関係ない。
こいつこそ、この街を破壊しつくし、マスターである南春香を苦しめた者と同義、いやむしろ張本人である可能性さえある。
この巨人をこのままにしておいてはまた春香のような犠牲者が生まれてしまう。
家族を奪われる苦しみの連鎖を作ってたまるものか。

「変・・・・・・」

左腕を腹部に沿え、振り上げた右腕をゆっくりと下ろす。
直後、右腕を一瞬右に振るってから左に返して下に移動させる。

「身ッ!!」

両の拳を握り締め、左腕を返して拳を上に向ける。
瞬間、腹部にサンライザーが浮かび上がって日光を彷彿させる輝きを放ち出す。

「俺は太陽の子!仮面ライダーBlackRX!!」
「あ・・・・・・あ・・・・・・」

南光太郎、いや、仮面ライダーBlackRXが名乗りを上げる。
だが、とうの巨人は彼への関心を捨てていた。
巨人の視線が行く先はRXではなく、彼の背後にいる少女だ。
南春香はいまだに夏奈の遺体を抱きしめている。
巨人の反応して一瞥するも、それだけで後はまた夏奈の顔を覗き込んだ。

「ね・・・・・・え・・・・・・さ・・・・・・」
「春香さんに手出しはさせん!」


RXの身体が変化し、緑と黒色基調の肉体が青と銀のものへと変化する。
RXバイオライダー、南光太郎の怒りに呼応したこの形態はゲル化とバイオブレードを使いこなして近接戦闘を行うRXのフォームの一つである。
バイオライダーは全身を液状の形、すなわちゲル化して巨人に巻きついた。

「んんん・・・・・・んんんんんっ・・・・・・!!!」



☆ ☆ ☆


昨日までは確かにそこにあった日常。
あの頃はいつまでも笑顔で過ごせるものだと思っていた。
しかし、もう姉妹の日常は戻ってこない。
夏奈の死という現実は、幸福な日々に溺れていた私には受け入れることができなかった。
だから大きな人が襲い掛かって来ても気にならないのかもしれない。
光太郎さんが戦っているけれど、私にはもうどうでもいいことだ。
私には妹との日常が全てなのだから。
今は抱きしめよう、思い出の欠片を。




「む!? こいつ・・・・・・」
「んんん・・・・・・んんんんんっ・・・・・・!!!」

ゲル化したバイオライダーは巨人に巻きつき放さない。
巨人動きに合わせてバイオライダーも伸縮をして抑えつけている。
だがしかし、それはあくまで肉体自体を拘束しているだけに過ぎない。
巨人の周りを覆っている気が筋肉に合わせて膨張する。

「姉さまァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

咆哮に合わせて雲が砕け、周囲の大地は巨人を中心にクレーターを作り、
根付いていた木々は千切れて建物が崩壊する。
同時にゲル化していたバイオライダーも水しぶきを散らすかのように零れ落ちる。
だがそれでも雄たけびは止むことなく、なお大地を抉り続けて、地割れを起こしている。
まるでこの星全体が怯えているかのようだ。

「春香さん!」

水溜りとなっていたバイオライダーはそのまま南春香を連れてその場から去る。
途中で彼女の抱えていた遺体が落ちて、巨人の気の衝撃に巻き込まれる。
春香は両目を見開き手を伸ばすが、バイオライダーは構うことなく彼女をまだ倒壊していない建物の付近にまで連れてきた。

「何処・・・・・・カナは何処なの? カナ?カナァァァァァァ!!!」
「春香さん落ち着いてください!」
「いやぁカナぁ・・・・・・」


自分は少女一人も救うことができないのか?
チートライダーがなんだ! 何が『もうあいつ一人でいいんじゃないかな?』だ!
かける言葉は過去に溺れた彼女の心に届くことはなく、何もできぬまま沈むのを見てることしかできない。
妹の名を叫んで泣き続ける春香に、光太郎は自責の念を感じられずにはいられない。


「まずお前から血祭りにあげてやる」

巨人が拳を振り上げながら歩いてくる。
足踏みするたびに地面が凹み、地響きが起きる。


「くっ!? 春香さん、ここにいてください!」

一人にしておくと危険なのはわかる。
だが、だからと言って目の前の巨人を倒さなければ、自分どころか彼女の命さえ危ないのだ。

「スパークカッター!」

バイオライダーの左腰付近で実体化したバイオブレードにエネルギーが溜められ始める。
バイオライダーは構えを取り、バイオブレードにエネルギーを集中させる。

「でやあっ!」

当然、その隙を巨人が見逃すはずもない。
巨人はバイオライダーに向かって突進攻撃を仕掛ける。
バイオライダーの倍近くある体格が気を纏って突撃してくる様は、
人間というよりもむしろミサイルと錯覚させる。
ギガンティックプレスと呼ばれるその技は、一瞬にして地面を抉ってバイオライダーを通り抜けた。

「もう終わりか・・・・・・」

先ほどのように飛び散る様子も無く、確かに目の前を通過したのだ。
膨大な気の奔流に飲み込まれて消滅してしまっただろう。


「終わったな、所詮、クズはクズなのだ・・・・・・」

南春香の一寸先まで辿り着いて巨人は呆れた表情で言う。
だが目の前の春香を見て、それはすぐに歓喜へと変わった。



(バカ野郎が死んで悲しんでいるのですねハルカ姉さま。
ですがそれもここで終わりです。 これから邪魔な馬鹿野郎どもを全て殺して二人で一緒に暮らしましょう)

この世界に南家以外の人間などいらないのだ。
巨人、いや、南千秋はそれを学習した。
殺し合いを始めた信長だってフリーザだってカナを殺したロボット乗りだって、他人はみんなみんな汚い。
何故自分達が苦しまなければならないのか?
理不尽だと思った。 あんなに良い姉が死んで、悪い人々が生き残っているのが憎かった。
だから自分はこの不思議な力に感謝した。
姿は変わり果ててしまったけれど、姉妹を失うことに比べたら大したことない。
自分達の絆を引き裂いて悲しみに沈めるやつらなんかみんな殺してしまおう。
そしてせめては残った最愛の姉を守ろう。

「さあ姉さま、私と一緒に行きましょう」
「・・・・・・」

千秋が手を差し伸べるが、春香は彼女を眺めているだけだ。
異形の人型を見つめるその瞳には恐怖どころか奇異の視線すらない。

「そうですか。 こんな姿になってしまって混乱するのはわかります。
でも実は私は・・・・・・」

続きを言おうとしたところで千秋の背部に激痛が走る。
ふと振り返ってみると始めに映るのはギガンティックプレスにより直線状に掘り起こされた地面だ。
そして自分の背中に細身の刃物が刺さっている。
気のせいか、その視界に人型みたいなものが立っているような感覚を受けた。
直後、その視界を血が覆う。
切断されたせいなのか、刃物が刺さっている箇所以外のところからも血液が噴出した。
思わず目を見開くと、人型のようなものの全体の輪郭がじょじょに明らかになり、千秋は驚愕した。


「なにいっ!?」

そこに立っていたのは紛れもなく自分が倒したはずのバイオライダーであった。
バイオライダーはバイオブレードを引き抜き、今度は袈裟切りに切りかかろうとする。
ブロリー化した己の身体に傷をつけるのだから、切断力はかなりのものであろう。
振り下ろされるバイオブレードを左腕で薙ぎ、右腕でボディーブローを仕掛ける。

「なにいっ!?」

またもや驚愕。
バイオライダーの身体が一瞬発光したかと思うと、雲を触るように腕が突き抜けてしまったのだ。

「スパークカッター!」

青い光は千秋の右側に移動したかと思うと再びバイオライダーに形作り、バイオブレードで切りかかる。
伸びきった右腕が視界を塞ぎ、がら空きとなった右脇腹が更に切断された。
痛みで脇腹を押さえるが、その内に春香はバイオライダーによって千秋から距離を離されてしまう。

「やったなこのバカ野郎!」

こっちに向かってくるバイオライダーを掴みにかかる千秋であるが、またもやバイオライダーのゲル化によって避けられる。
舌打ちしている間にまた実体化されて攻撃が来るのだ。
だが、彼女の顔に焦りはない。



☆ ☆ ☆



私から日常を奪うのは誰?
私からカナを奪うのは誰?
・・・・・・私を『姉』って呼ぶのは誰?



くまのぬいぐるみの顔をした緑の光球、ブラスターふじおかがバイオライダーに次々と襲い掛かる。
しかしバイオライダーはゲル化して、すり抜けているため、光弾は空しく爆炎を上げるだけだ。

「バカ野郎め、ただ避け続けているだけか?」
「行くぞ!」

バイオライダーは千秋の死角に回り込み、スパークカッターを放とうとする。
瞬間、千秋の顔が歪んだ。
それは痛みではない、悪魔の微笑というのが相応しいだろうか。



\デデーン/



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

バイオライダーにブラスターふじおかが命中する。
爆炎と共にバイオライダーが吹き飛ぶ。
千秋とて無意味にブラスターふじおかを連射していたわけではないのだ。
弾幕を作ることにより、バイオライダーは必然的に弾が出ていない背面に現れるはずである。
だとすれば、後は現れるタイミングを読んでそこにブラスターふじおかを打ち込めばよいだけである。



「どうやら無敵ではなかったようだな」

さすがのバイオライダーも、どんな攻撃も無効化できるわけではない。
ただでさえ、強力な格闘攻撃はゲル化しなければ受け流せないのだ。
それを、ブロリー級のパワーを持つブラスターふじおかがさせないわけがない。

「ぐぅ・・・・・・」
「ふっふっふ、よく頑張ったがとうとう終わりの時がきたようだなぁ」

バイオライダーの変身が解けたRXに、千秋は勝利を確信する。
速度と回避力に優れる一方、防御力に欠けるバイオライダーは、ダメージを受けてしまったときの負担が大きいのだ。
千秋は、右腕にブラスターふじおかよりも大きな光弾を作り出す。
超巨大なエネルギー弾、ギガンティックふじおかが命中してしまえば今のRXでは一溜まりもないだろう。
太陽の力で回復しようにも生憎今は午後11時過ぎだ。 太陽がRXに届くにはまだ時間があり過ぎる。

「とっておきだ・・・・・・馬鹿野郎」
「く・・・・・・一ついいか・・・・・・」
「なんだ?」

RXは幽鬼のように立ち上がりつつ千秋に問いかける。

「お前は春香さんとはどんな関係なんだ?」

RXこと南光太郎は千秋の名前を知ることはないが、
今戦っている巨人が南春香を『姉さま』と呼んでいることはわかった。
南家以外を全て破壊し尽くす。
出会ったとき巨人が言っていた言葉だ。
もし、南家というのが南姓の特定の人間のことだとすると、この巨人と春香はもしかすると・・・・・

「姉妹だ」
「な!?」


想定していた答えであるが、それでもRXは驚愕する。
明らかに全身筋肉の大男、いや股間が股間だから大女か。
南春香とは容姿がかけ離れ過ぎているってレベルじゃない大女が彼女の妹だというのだ。
野太い男の声で言われては呆けるしかないだろう。
だが千秋は、RXの反応を無視して言葉を続ける。

「私だって元は普通の少女だったさ。
以前はバカ野郎の姉と優しいハルカ姉さまと一緒に幸せを掲げていたんだ。
姉さまはもちろん、死んだバカ野郎・・・・・・カナのやつもいい人だったんだ、いい姉だったんだ・・・・・・」
「まさかそんなことがあったとは・・・・・・」

千秋の口から語られる真実は、RXの戦意を奪うのに十分であった。
今まで敵だと思っていた巨人が、バトルロワイアルの悲劇に飲み込まれ、
哀しき破壊人形と化してしまった少女だったとは!
RXの目には既に千秋に対する怒りは無い。
見破れなかった己と彼女を悲劇に巻き込んだ主催に対する二つの怒りだ。

「だから私は許せなかった!
どうして南家がこんなに悲しい思いをしなきゃいけないんだ!
どうして南家が理不尽な思いをしなきゃならないんだ!
南家が壊されなきゃいけないんなら・・・・・・」
「待つんだ! そのままではいけない!」

かつて南光太郎は、仮面ライダーBlackとして、ゴルゴムへの復讐を遂げた。
家族を引き裂かれ、兄弟同然に過ごしてきた友と殺し合い、最後にはゴルゴムの野望を打ち砕いたのだ。
しかしそこに喜びは不思議と少なかった。
それどころか、戦いの中、何度もゴルゴムへの怒りに支配されそうになってしまった。
復讐を遂げることができたのは、光太郎が自我を保てたのは、
数多くの人々から希望の星となり、救世主となれたからである。
人を愛する心が、憎しみを上回っていたおかげなのだ。

そうでなければ、彼自身も創世王ブラックサンとしてゴルゴムに利用されていただろう。
だからRXは訴える。

「君は信長に利用されているだけだ!
大好きな人を奪われた憎しみの心を利用されて、殺し合いを促進させているだけなんだ!」
「うるさいうるさいうるさいうるさい!!!」

怒声に合わせて地響きが鳴る。
恐怖に押し潰されるかのように、周囲の地面が凹み続けている。

「さぁー、来い!ここがお前の死に場所だあっ!!!」
「やるしかないのか!?」

千秋は右腕のギガンティックふじおかを放出しようと、RXに向かってフォームを構える。
RX自身も腰のベルトからリボルケインを精製して、千秋に構える。
そして、ギガンティックふじおかが投げられ

「チアキぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」
「姉さま!?」
「春香さん!?」

ることはなかった。
放心していた春香が千秋に抱きついたのだ。
体格差があるため、正確には足にしがみ付いたというべきだが、それでも千秋の動きを止めるには十分だった。

「苦しかったんだね、ずっと我慢していたんだね、
それを知らずに私ばっかり落ち込んでいてごめんね、本当に・・・・・・ごめんねっ!」
「姉さま・・・・・・姉さまぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



春香と同時に千秋自身も泣き出して、流れる涙とともに彼女に纏わりついていた気が消えていく。
そして千秋の身体に変化が置き始める。
白目は光を取り戻し、顔立ちが少女のものへと変わっていく。
全身の筋肉が縮小して首周りや胴体まで全て年相応の少女のものへと変化する。


はずだった。


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「どうしたんだ千秋ちゃん!?」

突然頭を抱えて叫びだす千秋に、RXは問いかける。
幼い少女の背後に映るのは巨大な大男の影。 まるで数分前の千秋の姿のようだ。

『カカロットォォォォォォォォォォォ!!!!!!』

半透明で実体が無いかと思えたが、放たれる闘志は本物だ。
殺気などと生ぬるいものではない。
ただ、純粋な破壊本能。

『カカ「うるさい」

氷のように冷たい声が聞こえたかと思ったら、
春香が半透明の巨人の頭を掴んでいたのだ。

『んんんん・・・・・・んんんんんっ・・・・・・!!!」

巨人は頭からキリキリ音を立てながら呻き声を上げるが、
春香はそれに構うことなく、更に言葉を放つ。


「ぶっちぎるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」


説明しよう!
実は南春香もてつをのマスターなので、キングストーンとサンパワーの影響を受けていたのだ。
実際、怪人が数体死ぬ程のてつをの叫びを聞いてもなんともなかった。
よって、少しながらもぶっちぎれるのだ!
説明終わり!


『ぬぐぐぐぐぐぐぐぐぐ』


「やつが弱ってる・・・・・・行くぞ、千秋ちゃん、春香さん!」
「わかった!」

RXはリボルケインを光らせる。
そして、元の少女の姿に戻った千秋の髪の色が金へと変わり、スーパーサイヤ人3みたいに髪を伸ばす。
しかし、元々長髪なため、髪の毛は伸びた勢いで地面にまで突き刺さった。
春香が掴んでいた巨人をRXの方にパスする。

「リボルケイン!」
「ビッグバンふじおか波!」
『ばぁかぁなぁああーっ!!!』

巨人は、リボルケインを引き抜かれた直後、ビッグバンふじおか波に当たり、巨人は・・・・・・星になった。




【一日目・午後11時30分/金星:みなみけ跡近く】
【南春香@みなみけ おかわり】(マスター)
【状態】健康
【装備】拳銃
【道具】支給品一式、不明支給品、かがみのデイバッグ、ハッピーセット×3
【思考】
0:ぶっちぎるわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
1:夏奈を守れなかった分まで千秋を守る
※ブッチギルンジャーのマスターとして、多少なりともRXの影響を受けているようです

【南光太郎@仮面ライダーBLACKRX】(クラス・ブッチギルンジャー)
[状態]てつを
[装備]キングストーン
[道具]不明
[思考]
基本:クライシス帝国を倒す。ついでに主催も倒す
   1:マスターである春香と行動する
   2:人々を守りつつ、一文字も探す
   3:ぶっちぎるぜええええええええええええええええ!!

【南千秋@みなみけ】
【状態】健康、全裸、スーパーサイヤ人3
【装備】ツルペタボディ
【道具】基本支給品その他不明
【思考】基本:春香姉さまといちゃいちゃする





「カカロットォォォォォォォォ!!!!!!」


巨人、否、ブロリーは叫ぶ。
千秋から完全に分離した彼の目に浮かぶのは怒りではなく歓喜。
彼女の人格は無くなったため、ブロリー自身が獲物を探せるようになったのだ。
獲物は自分と分離した千秋か、それともともに戦っていたRXと南春香か?
ノゥ! このバトルロワイアルには、もっと前に彼と因縁がある人物がいるのだ。
うまく隠したつもりだろうが、それでもブロリーの嗅覚は誤魔化せない。
何処に居るかはわからないが、確実にこの銀河系のどこかに存在している。

「カカロットォォォォォォォォォォ!!!」

鎖から放たれた破壊人形は、流星のように宇宙を駆け抜けた。



【ブロリー@ドラゴンボールシリーズ】
【状態】全裸
【装備】筋肉隆々の肉体
【道具】基本支給品その他不明
【思考】基本:全てを破壊し尽くすだけだぁ!!
    1:カカロットォォォォォォォォォォォ!!!!!
最終更新:2009年08月13日 00:22