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「カカロットの息子………?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!来るな!来るなぁぁぁ!!」

ブロリーは光太郎との戦いの後、破壊を求めて宇宙を飛び回っていた。
そして暇つぶしに立ち寄った火星で出会ったものが、
マクドナルドとケンタッキーのコラボであるカーネル・ハンバーグラーだった。
ブロリーが最も殺したい男ではなかったものの、ブロリーにとって破壊は呼吸と同じようなもの。
とりあえずこの男で遊ぶかと言うことになったのである。
だが待っていたのは戦いと呼べぬものではなく、ブロリーによる一方的な蹂躙。

「くそっ…!何だお前は!?」
「その程度で俺を倒すことなどできぬぅ!」

ハンバーグラーはケンタッキーフライドチキンを投影して弾幕を張る。
だがブロリーは襲い来るフライドチキンを一つの腕で軽々となぎ払う。
その様を見てハンバーグラーは思い出す。
先ほどのアーカードナルドとの一方的な完全敗北を。
アーカードナルドの圧倒的な力を。
アーカードナルドへの圧倒的な恐怖を。


「がああああああああああああああああああああああ!!」

それらのトラウマを消し去るためにハンバーグラーはマクド力とケンタ力を全開。
アーカードナルドの上半身を吹き飛ばしたあの一撃を繰り出す。
その一撃は見事にブロリーの上半身にクリーンヒット。
手ごたえを感じるハンバーグラー。

「はぁ……はぁ…ようやく倒した「と思っているのか!!?」
「え……ぐぼぉぁっっ!!」

だがブロリーの体には傷一つついておらず、当の本人は悪魔のような笑みを浮かべていた。
そしてハンバーグラーに放たれるブロリーの拳。
ブロリーの一撃を受け、ハンバーグラーは大きく吹き飛んでいく。

「はっ……はぁっ……!」

全身からケチャップのような血を滴らせながらも立ち上がるハンバーグラー。
ドナルドを倒すためにここで倒れるわけにはいかないからだ。
それに目の前の大男を倒せないようではあのドナルドを倒せるわけがない。
そう…恐怖の源であるドナルドを。

「あ………あぁぁ…!」

ハンバーグラーは既に恐怖に蝕まれていた。
目の前に映るのはゆっくりとこちらに近づいてくる大男。
だがドナルドへの恐怖を植えつけられたハンバーグラーにはブロリーがアーカードナルドにしか見えなかった。
あの悪夢が……アーカードナルドによる蹂躙が脳内に蘇る……。

「お前が戦う意志を見せないのなら、この俺は全てを破壊するだけだぁ!」

「あ……」

『さあ…マクドナルドのマクドナルドによるマクドナルドの為の闘争の時間だ!!
 かかってこい!!Hurry!Hurry!Hurry!』

「あぁ……」



『お前は糞のような男だ、ゴミ箱に捨てられ豚の餌にでもなってしまえ』



「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ついに、ハンバーグラーの戦意は崩壊した。


(やれやれ、不様ですな)

カーネルはブロリーから逃げ惑うハンバーグラーを呆れるように見ていた。
この様ではドナルドに勝つどころか対峙することさえままならないだろう。
ハンバーグラーは逃げるが、ついにブロリーに追いつかれる。
そこから始まるのはずっとブロリーのターン。

(だがそれにしてもこの男……)

カーネルの視線はさっきからハンバーグラーを甚振る大男に向けられる。
裏からブロリーの戦いを見ていたがまさに圧倒的な力をふるっていた。
ドナルドと互角…いやそれ以上の力を。
現在「手加減ってなんだぁ?」などと言いながらハンバーグラーをネチネチと痛めつけているが、その気になればハンバーグラーを一瞬で消し去るのは容易いだろう。

(これは使えますな……)

カーネルはニヤリと笑みを浮かべる。
そしてハンバーグラーに心の中から話しかけた。

『なっ…何だよ…こんな時に…話しかけるんじゃねぇっ!』
『いいから耳をお貸しなさい』

カーネルはハンバーグラーに耳打ちをする。

『なっ…そんなことが!?』
『どうします?この方法を使えば貴方は助かるかもしれません。
 さらに新たな力を得るかもしれませんよ?』
『本当だな…そうすればこいつも倒せて…あのドナルドも倒せるんだな!!?』
『はい』
『くっ……やってやる…やってやるぞぉぉっ!!』

「さぁ終わりだぁ」
「うらぁぁぁぁ!!」
「へぁぁ!?」

ブロリーがハンバーグラーに止めを刺そうと腕を大きく振り上げる。
その瞬間ハンバーグラーが動いた。
ブロリーに掴みかかってきたのだ。
完全に慢心しきっていたブロリーは避けることが出来ず、素っ頓狂な声を上げる。
そしてハンバーグラーは一つの言葉を口にした。



「『マックシェイク』ッッ!!」




カーネルの考えた作戦。
それはマックシェイクにより自分達とブロリーを融合させることであった。
普通、戦闘中だったら決行するのは容易ではなかったが、ブロリーのドS精神と慢心が幸いしたのだった。
マックシェイクは無事に決行され、そこには一つの生命体が誕生していた。

『どうやらうまくいったようですね』

その外見はまさに純白のタキシードを着用し白い髭を生やしたブロリーである。
尤も、服はその筋肉隆々の体によりはちきれて結局また全裸になったのだが。
こうしてカーネルはブロリーの力を手に入れることができたのである。

いくつかの犠牲と共に。
現在のカーネルの姿にはハンバーグラーの面影が全く無い。
何故なら……

『おやおや、ようやく限界を迎えてしまったようですな。ハンバーグラーは』

ハンバーグラーの精神は崩壊していた。
というもののドナルドへの恐怖をこれでもかと味わった直後にブロリーとの遭遇。
そもそもハンバーグラーの精神や体はアーカードナルド戦で既にズタボロ。
その上でマクド力を全開に駆使した上でのマックシェイクによる融合。
ブロリーとの融合に使った力は半端なく、その反動はハンバーグラーの全てを崩壊させた。

『…………』

何も反応を見せないハンバーグラー。
もはや彼は使い物にならない。
ということはこれからはカーネルが主導権を得ることになるのだろうか。
否、

「カカロットォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

ブロリーだった。
もはや黒歴史に葬り去られかけているハンバーグラーと違ってブロリーはDBファンやニコニコ動画ではかなりの人気と知名度を誇るキャラクター。
そいつから体の主導権を得るのは容易ではない。
強大な力を得るのと代償にこの体の主導権も失ったのだ。
だがカーネルは構うことはない。
むしろ笑みを浮かべていた。
何しろこのブロリーと言う男、先ほどの戦いっぷりから見て甚振り殺すのがお好きらしい。
ドナルドを楽しく殺したいカーネルにとってこれほど都合のいいものは無い。
そして何より、

「ドナルッドォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

融合したからなのか、ドナルドへの憎しみはブロリーにも影響を与えていたらしい。
ブロリーがカカロットと因縁があるのと同じように、カーネルとドナルドには因縁があった。
ただでは殺しはしないほどの因縁が。

(ははははははははは、この力を手に入れた今あのアーカードナルドすらも敵ではないでしょう。
 さあブロリーよ行きなさい。我らの敵を破壊し尽くすのです!!)
「カカロットォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!」

破壊者は飛ぶ。銀河のどこかにいる宿敵を破壊するために。
カーネル・ブロリー・サンダースという愉快な化物の誕生の瞬間だった。


【一日目・23時50分/火星宙域】
【カーネル・ブロリー・サンダース@ケンタとかマクドとかDB劇場版とか】
【状態】全裸
【装備】筋肉隆々の肉体
【道具】支給品一式×2、不明支給品×2
【思考(カーネル)】
1:より楽しい方法でドナルドを殺す
2:ドナルドの元へと向かう
3:ハンバーグラーはもう、ダメでしょうな……
【思考(ブロリー)】
1:全てを破壊し尽くすだけだぁ!!
2:カカロットォォォォォォォォォォォ!!!!!
3:ドナルッドォォォォォォォォォォォ!!!!!
【思考(ハンバーグラー)】
0:…………(絶賛精神崩壊中)
最終更新:2009年08月14日 00:09