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家で食事をしていた時、突然首筋に悪寒が走る。
「っ! まだ昼間だぞ!?」
この悪寒はGANTZからの転送の合図だ。
普段は夜にしか来ないはずなのに、この昼からの召還。
一体何があったのだろう。
このバトロワが始まってから、変なことばっかりだ。
2日前もそうだった。
初めての二人だけでの任務。
やたら長い名前の星人。
その外見は高校の制服らしき物を着た、太い眉毛の長髪の女だった。
確か、名前はヒューマノイドインターフェイスとかいう星人の任務だ。
最初に眼鏡のオバサンが転送されて、次に俺が転送された。
前もって、その場に留まっておくように言っておかなかったから、
オバサンはエリア外に出て爆死してしまったが、それは仕方がない。
問題はその後だ。
俺は何もしてないのに、動いてすらいないのに、帰りの転送が始まった。
こんな事は初めての事だった。
しかし考えてみれば、任務でなくても日本中で殺し合いが続いているんだ。
星人が丁度殺されていたのかもしれない。
ターゲットにされるような星人が簡単に殺されるかどうかは疑問だが、
そんな事を考えていても仕方がないだろう。
この異常だらけの世界なら、何があってもおかしくは無い。
考えるだけ無駄だ、俺はGANTZの指示に従うだけだ。
GANTZの戦いから介抱されるために。
そう自己完結すると、いつもの黒いガンツスーツを身につけ転送を待った。

ジジジジジジジジジ

転送が始まる。まだ部屋には誰もいないみたいだ。
まさか今度は一人きり、なんて事はないだろう……と信じたい。

ジジジジジジジジジ

どうやら一人きりではないようだ。
もう一人転送されてきた。
同年代くらいの女のようだ。
「兄さーんっ!」
少女は叫び声を上げ、現状に気がつくと辺りを見回す。
「ここは、私は変な外人に殺されたはずじゃ……」
しばらくすると漸く俺に気付いたのか警戒の眼差しを向ける。
「あなた、誰!」
「生き返りたいならおちつけ、お前も死んだんだろ」
少女は警戒をやめない。
当然だ、生き返れるなんて胡散臭い話、簡単に信じるはずないだろう。
「ここは死者の中で運のいい奴が、チャンスを与えてもらう場所だ」
嘘だ、自分にも良くわからない。が、結果的に間違ってはいないはずだ。
「嘘だと思うかもしれないが、この世界には宇宙人がたくさんいて、
そいつらをたくさん倒すと生き返れるらしい」
宇宙人という言葉に少女はピクリと身体を動かした。
やはり胡散臭かっただろうか。
だが他にどういえばいいか解らない。
「そう、信じます。でも私は別にもう生き返らなくても……
このまま兄さんの待つ天国に行きたい」
そう言われてしまっては俺も何も言うことはできない。
この悲痛そうな表情、そうとう大事な家族だったのだろう。
家族の大切さは解らないが、大切な人の死の痛みは解る。
加藤、岸本、そして俺の彼女のあの女の人。
みんな、みんな仏像星人に殺されてしまった。
その辛さが分かるから、俺は彼女を止めることはできない。

『あーたーらしい あーさがきた きーぼーうのあさーが』

歌が始まる。
しんみりとした空気も読まずに、GANTZは指令を与えてくる。


前回はぜんぶヤッつけられなかったから
もう一回この方達をヤッつけに行って下ちい

ヒューマノイドインターフェイス星人

特徴
 無表情
気にしてること
 涼宮ハルヒの動向
特技
 情報操作
口癖
 この惑星の住人は…


「こいつは……私を殺した男!」
GANTZの表面に星人の情報が映し出された途端、
少女は先ほどと一変して憎しみのオーラを出す。
「私、このまま死んでもいいと思ってた。でも、こいつだけは刺し違えても殺してやる。
私を殺したんだから、兄さんを殺したのもこいつに決まってるもの!
そうよね、あはははははははは!」
そう言って狂ったように笑う少女は、今までに見たどの星人よりも凶悪に見えた。
そして嘗ての自分を、嘗ての任務を思い出す。
無抵抗の星人を無慈悲にも虐殺した自分。
自分が生き残るために、他人をエサにした西。
銃を持った途端気分が高まってきて性格が変わったデブ。
ホントに凶悪なのは星人じゃなくて、人間の心なんじゃないのか。
そう思ったら、俺はどうするべきか分からなくなってしまった。
西のように平穏を求め、罪無き星人を殺すべきか。
加藤のように正義を求め、全員を救おうとすべきか。
GANTZは無情にも考える暇すら与えずに、転送を開始した。



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「有希、まだか?」
「あと数分程で到着する」
突然他のインターフェイスから通信がきてから数分が立つ。
その間、何度もすぐに涼宮ハルヒを探しに行きたい衝動に駆られた。
確かに涼宮ハルヒは心配。
古泉一樹が簡単に死んだ以上、私や朝比奈みくるでも守りきれないかもしれない。
他の急進派や悪と呼ばれる人種に襲われるかもしれない。
だからここで仲間とコンタクトをとっておく必要があった。
「見えてきた。前方に300mの地点で戦っている」
「なんだあの緑のバケモノは」


「来てくれたか」
援軍+1名がやってきてくれた、戦力の程は不明だがこれでなんとかなりそうだ。
しかし奇妙な生物もまた私と同じ正義の心を持つもののようだ。
なんとかして協力し合いたい。
出来るのだろうか、いや、やらなくてはならない。
殺し合いを止める決意をした以上、私が誰かを殺すことがあってはいけない。
それが例え善であれ、悪であれだ。
「ここからは私達が相手をする、あなたは休んでいて」
「すまない、すぐに回復する」


「なんだい、君たちも殺る気なのかい? だったら容赦はしないよ!」
「数では私達の方が優勢だ、引くなら今のうちだぞ」
仮面の男が生意気にもそう言った。
敵が一人二人増えたからってなんだ。
僕にはムックが、子供たちがついているんだ。
だから負けられない、こんな殺し合いに乗った悪になんか絶対に。
見ててよムック、僕は君との約束を守ってみせるから!
「数人掛りで殺そうとするなんて、流石極悪宇宙人ね。」


「兄さんの仇、とらせてもらうわ!」
うふふふふ、ようやく見つけたわ。兄さんを殺した極悪宇宙人。
なんで驚いてるのかしら、ああ、殺した筈の相手が生きてたら驚くわよね。
どうやって殺そうかしら、この銃で手足を吹っ飛ばしてから
目玉をくりぬいて食べさせようかしら。
そういえば宇宙人って人間とどう違うのかな?
解剖でもしてみましょうか、うふふふふふ。
「兄さんの仇? 何のことだ」





(まさか、この少女もニウェに騙されているのか!?)
かつてオリカカン皇は、ニヴェに私を悪漢ラクシャインと信じ込まされていた。
その時と同じように、ニヴェが私をはめる為にこの少女を騙しているのかもしれない。
なら、この少女をなんとか助けてあげたい。オリカカン皇の時のような悲劇はもう沢山だ。
それに、それとは別にしても私は皇だ、
たとえこの国の皇でないとて、民草を見捨てていい理由にはならない。
それが悪に虐げられている民ならば尚更だ。
「君達は殺した相手を忘れるほどに人を殺しているのかい?」


「なっ、私はここに来て人を殺したことなど無い!」
「じゃあ君はここでじゃなければ殺したことがあるんだね!」
「あなたこそ、身体に複数人の血の成分がついている。それはどう説明するつもり?」
「この惑星の住民はやはり無意味な生存競争を望んでいるのか?」
「惑わそうとしたって無駄よ、貴方達が兄さんを殺したのを知ってるんだから!」
険悪なムードが漂っている。
俺はいったいどうすればいいんだ。
誰が正しいのか、誰が悪いのかが分からない。
加藤、お前ならこんな時どうするんだ……



復讐に燃える少女も、平穏を求めた少年も、約束にこだわる恐竜も、
異世界から来た皇も、正義の心を持つ男も、仲間を助けに来た娘も、
誰も悪くは無いのに、誤解は重なり悲劇が生まれていく。

【東京都多摩市 三日目 12時30分】
【ジョーンズ@サントリー缶コーヒーのボス】
[状態]:健康
[装備]:日本刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:休憩に徹し、疲労の回復を待つ
2:目の前の生物と和解する
3:死んだはずの少女の誤解を解く
4:無意味な殺し合いを止める

【ハクオロ@うたわれるもの
[状態]:健康
[装備]:マイナスドライバー
[道具]:支給品一式
[思考]
1:ガチャピンをなんとかして、ジョーンズを助ける
2:ニヴェに洗脳されてる(と思ってる)音夢を助ける
3:長門と共にエルルゥ、SOS団を探す

長門有希@涼宮ハルヒシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:不明
[思考]:
1:ジョーンズを守って、涼宮ハルヒの捜索を手伝ってもらう
2:何人もの血の反応のするガチャピンに対して不信
3:ハクオロと共にエルルゥ、SOS団を探す(キョン、ハルヒ優先)

【ガチャピン@ひらけ!ポンキッキ】
[状態]:被爆
[装備]:グングニル、薙刀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ハクオロ、長門、ジョーンズを倒す
2:味方を集め、主催者を倒す
3:子供たちを救う

【朝倉音夢@D.C.】
[状態]:健康
[装備]:ガンツスーツ、Xガン
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:ジョーンズを殺して仇を討つ
2:仲間と思われる長門、ハクオロを殺す
3:仇を討てたら死んでもいい


【玄野計@GANTZ】
[状態]:健康
[装備]:ガンツスーツ、Xガン各種1個
[道具]:荷物一式(支給品不明)
[思考]
1:どうするか迷っている
2:誰が正しいかわからない

※音夢はガチャピンが、自分が殺した(と思ってる)相手と気付いてません




最終更新:2007年01月14日 17:15