世界最強のヒューマンと世界最強のモンスター、その二人を恐れさせるノロウイルス。
だが、その恐怖のウイルスが通用しない男がいた。人類と人外の架け橋となるべき存在、
ヒューマンとモンスターの間に生まれしハーフ。その男の名は『ねずみ男』。
あまりにも不潔な生活環境に身を置き続けてきた彼にとって、ノロウイルスの脅威は
既に数百年前に通り過ぎた場所。どちらかといえばノロウイルスが彼を避けて通る程の
鉄壁の不潔さを保っていたのだ。人生、何が幸いするか分かったもんじゃないね。
「うっひゃっひゃっ。今日も大量、大量。ルカって奴のがやりたい放題してるんだだから
俺様も盗りたい放題。楽して大儲け、ノロウイルス様々ってもんよ」
立て続けに起る大事件を尻目に、ねすみ男は今日も火事場泥棒に勤しんでいた。どうせ
今回も正義の見方ぶった相棒が、金も取らずに解決するのだろうとタカを括り、目先の
収入を優先していたのだ。そかし遂にツケを払わねばならない時が来たのだ。
「邪っ! 貴様ぁ、今なんと言ったっ?!」
数百mも先の道路から『ノロウイルス』という単語を聞きつけた
範馬勇次郎が、
普通の人間なら卒倒しそうなド迫力で押し迫る。
「答えいっ!!」
「ひぃぃぃっ! ノ、『ノロウイルスめ、ザマーミロ』って言ったンんですよ、ヘヘッ」
本能的な感じて揉み手をしながら平伏低頭全開で大嘘を付く。彼にプライドの四文字は
無い。しかし保身と金儲けに関しては、天才的に姑息なのだ。既にこの集団への対策は
完了していた。
「ほほぉ。見た所、ビラもポケティも配っていないようだが……」
「いーえ、とんでもない。これを御覧くださいって」
ねずみ男はの白い箱を取り出した。その辺に落ちてた箱に裏側が白い広告を貼り付けた
みすぼらしい箱だ。それには汚い字で大きく『ノロウイルス撲滅募金に御協力ください』と
書かれていた。
「ぬっ! 貴様っそれはっ!」
「ノロウイルスの侵攻は迅速でしょ。それに対抗するには、まず金が必要だと思いまして
赤い羽根を配りながら募金を募っていんですよぉ。ほら募金してくれるって事は、一緒に
ノロウイルスと戦うという意思表示なわけでして」
「なるほどな。募金するヒューマンは、つまりノロウイルスの脅威に立ち向かう事を
決意したヒューマンということか。赤い羽根は戦士の証か」
いつの間には後ろに立っていた
アーカードが感心したような声を上げた。ねずみ男は
震える手で勇次郎とアーカードの胸に赤い羽根を付けていく。すると突然、恐ろしい形相を
していた勇次郎が、募金箱を奪い取ると適当に通りがかったモヒカンを怒鳴りつけた。
「ノロウイルス撲滅の為に貴様の力を貸せいっ!!」
「は、はいぃぃぃぃぃぃっ!」
声を掛けられたモヒカンは有り金を募金箱に叩き込むと脱兎の如く逃げ出そうとする。
しかしそれを逃す勇次郎ではない。まるで猫を摘むかのようにモヒカンを摘み上げ、
その胸板へ直に赤い羽根を突き刺す。
「ノロウイルス撲滅への戦士の証たる赤い羽根を忘れるなっ!」
「はいぃぃぃぃぃぃっ!」
脱兎の如く逃げ出すモヒカンを尻目に、勇次郎は募金勧誘の成功に浸っていた。そして
感動が薄れる前にと立て続けに勧誘し、数人に全財産を募金させる事に成功してしまった。
これはいける。ビラ配りよりもこっちの方が向いている。そう勇次郎は直感した。
「んじゃ、そういうわけで俺はそろそろ……」
「ん、何処へ行く? 募金活動は始まったばかりだろう?」
コソコソと距離を取ろうとするねずみ男に「まだいたのか?」とアーカードが問い返す。
「いやぁ、同じ場所ばかりでもダメでしょうから、全国を渡り歩いて募金を募ろうかと」
「待ていっっっっ! 俺に良い考えがあるっ!」
適当な事を言って誤魔化そうとするねずみ男の肩を勇次郎がむんずと掴む。どうやら
比較的に上手くいく募金活動が気に入ったようだ。
「アレを使って日本全土へノロウイルスの脅威を伝え、募金を募ればよいっっ!」
「『アレ』だと?」
募金箱で両手が塞がっている勇次郎が顎をしゃくった先、そこには毎日うるさい放送を
垂れ流すスピーカーが取り付いていた。これでノロウイルス撲滅放送をしようというのだ。
なんという大胆かつ傲慢な作戦。もう少し早ければ主催のノロウイルスと戦えただろう。
「フッ、ヒューマンにしては珍しく頭を使ったな」
「し、しかしですね。放送をするには首相官邸に行かないとですね……」
「なぁに昔、チョイと遊びに行った事がある。道案内は任せておけいっ!!」
二人はねずみ男の両腕を左右から連行するかのように掴むとズルズルと引きずりながら
東京にある首相官邸を目指し始めた。
途中、同志ルカに北海道の未来を託し、赤い羽根に再会を誓った涙の別れがあったが
省略させていただく。
「すいません、お願いします助けてください。募金は一人で大丈夫ですからーっ!」
「安心しろ。発案者である貴様の功績を称え、この募金をネズミー募金と名付けてやる」
「ほほう、中々良いセンスだ。よかったなラットマン」
「鬼太郎ー! たーすけてくれー!」
南へ向かうジープの影が長くなり夕日が沈む頃、ゲゲゲの歌が静かに響いていた。
【秋田県 3日目:17時】
【ノロウイルス撲滅同盟軍】
【アーカード@ヘルシング】
[状態]: 拘束制御術式完全開放、吸血鬼の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤 ポケティ@勇次郎製、赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式
[思考]1:これだから人間は素晴らしい。
2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者は吸血鬼に)
3:募金活動を通して撲滅運動参加者を募る
【範馬勇次郎@範馬刃牙】
[状態]: 範馬の血と自然の医学、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: ジープ@安藤、暖かいコート@安藤 ポケティ@勇次郎製、赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式、首輪
[思考]1:首相官邸へ行き、放送を使ってノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える
2:ポケティを配り、ノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には拳で教える【殺す】)
3:募金活動を通して撲滅運動参加者を募る
【ねずみ男@ゲゲゲの鬼太郎】
[状態]: 健康(あまりに不潔すぎてノロウイルスも裸足で逃げ出すようです)
[装備]: 赤い羽根、手製の募金箱
[道具]: 支給品一式、首輪、大量の赤い羽根@現実
[思考]1:助けて鬼太郎!!
2:一応、 ノロウイルス撲滅に協力する
3:出来れば逃げ出したい
※ねずみ男はノロウイルス他一切の病原菌を受け付けません。むしろ病原菌の方が病気になります。
[共通行動方針]1:首相官邸→沖縄~→北海道という感じで動く(全国行脚)
2:新しい町に辿り着く度ノロの恐ろしさを触れ回り、同盟軍の話を真面目に聞く者たちを一時非難させた後
3:町の復興の手助け? 知らん!!!!!!!!
4:病人には優しく
【ルカ・ブライト@幻想水滸伝Ⅱ】
[状態]: 狂皇子の血と太陽の紋章の精神汚染、ノロウイルスがいい感じにブレンドされて正気喪失。自然治癒不可能。
[装備]: 剣と鎧@幻想水滸伝Ⅱ 白狼軍@幻想水滸伝Ⅱ ポケティ@勇次郎製 赤い羽根@現実
[道具]: 支給品一式、首輪、太陽の紋章@幻想水滸伝Ⅴ、黎明の紋章@幻想水滸伝Ⅴ、黄昏の紋章@幻想水滸伝Ⅴ(全て支給品)
[思考]1:まずは北海道のノロウイルスを撲滅すし、借りを返す!!!
2:ポケティを配りノロウイルスの恐ろしさを各地に伝える(聞こうとしない者、真面目に聞いていないとみなした者には剣で教える【殺す】)
3:撲滅運動参加者を募る
4:さっさと北を制圧し、勇次郎などと合流したい。
[備考]:3人はノロウイルス?に犯されています。通常のNVとは違い低確率で接触感染が起きます。空気感染も起きないとは限りません。
感染するとどうなるかは不明。白狼軍は正気?です。ノロウィルスなどに興味はありませんがルカが怖いので嫌々ついてってます。
最終更新:2007年01月14日 17:20