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「カットカットカットカットォォォ!ダメだなイナバ君(仮)。
 君はアレか?ハムか?大根か?ソーセージかね?」
「社長!なんでいきなりズェピア・エルトナム・オベローン風の台詞なんですか!
 俺はまだ何もしてないですよ。それに何をカットするんですか!」
「君の給料に決まっているだろう?」
「そ、そんな~」

 というわけで(?)、どうも毎度おなじみイナバ君(仮)です。
 レミリアちゃんが入社して1時間が経過しました。
 社長…いくら人員不足でもこんな小さい子供を雇うほど切羽詰まっているんですか、この会社は?

「此間、月が何者かによって\デデーン/ (壊)されちゃったから、深刻な人手不足に陥っちゃった」 
「陥っちゃった……じゃないですよ!もう従業員が社長を含めても4人しかいないですよ!」

 そう、俺の勤め先、イナバ製作所の現在の従業員は社長を含めてたったの4人である。
 面子を言うと社長、俺、レミリアちゃん、前田君のお母さんの4人である。前田君のお母さんはいつの間にか従業員になっていた。
 社長が言うには『まあいいんじゃないの』という事で雇ったそうですが……さっきから、

 ブオン!!!!ブオン!!!!ブオン!!!!ブオン!!!!

 とんでもないスイングスピードでバットを振っている。バットが風を切る音がここまで聞こえる。
 あの金属バットにボールが当たったらどこまでも飛んでいきそうな気がしてならない。
 話を聞くには『甲子園に行きたい』と言ってました。……何、あの人は喋らない人じゃなかったのかって?
 まあ、細かいことを気にしたら負けですよ。

「ねえ、後何本鉛筆を削ればいいの?」
「100本ぐらいかな」
「そ、そんなに削るの!?」
「一応、これも新人研修の一環だよ、レミリアちゃん」
「う~☆う~☆」
「(あら、可愛らしい。けど)そんなこと、しても駄目だよ」

 ああ、それと今、俺はレミリアちゃんの新人研修を手伝っている。本来は春頃やるんですけど状況が状況なんで、
 最短コースで指導しています。……それと社長が言うにはレミリアちゃんは齢500歳を超える吸血鬼らしいんですよ。
 まあ、あの社長が言うんだから本当のことだと思うんですけどね。でも……500歳児には見えないのは俺だけか?

「ちょっと、休憩させなさい!」
「終わったのか?(早っ!)」
「アレくらい私にとっては楽勝よ……それよりも紅茶を淹れて頂戴」
「……仕方ないな。少し待ってろ」

 紅茶か……俺はどちらかというとコーヒー派なんだが、仕方ないよね。そういえば久しぶりに紅茶を淹れるな。
 まず俺がしたこと。それは『ティーポットを温める為の熱湯の用意』だ。これをするかしないかで紅茶の味は雲泥の差だよね。
 ティーポットに熱湯を入れておいてから、新鮮な水を杯数分計って沸す。今、ここにいるのは二人だから大体320ccぐらいか。
 そして、沸騰したらティーポットの湯を捨てて、杯数分の茶葉を入れると。今回の使う茶葉はダージリンにするか。
 ティースプーン山盛り1杯分の茶葉を入れて、完全に沸騰して泡がごぼごぼ立っている状態の湯を素早く注ぐ。
 蓋をして4分で抽出し、軽くかき混ぜてから茶漉しを通してカップに注ぎ分ける。
 世間一般の「紅茶の飲み方」には大抵カップもあらかじめ温めておくことと書かれていることが多いけど、
 熱湯で入れる紅茶はそのままでは熱過ぎて舌を火傷することがある。おいしく飲むためには少し温度が下がった方が良いと思う。
 だから、カップを温めておく必要はないと俺は思うぜ。まあ、あくまでも個人的な実感なんだがな。

「待たせたな、レミリアちゃん」
「じゃあ、いただくわ」

 そういうと、レミリアちゃんはティーカップを口につけ、紅茶を飲む。その紅茶を飲む姿はとても上品であった。
 ……今の状態だったら少しはカリスマがあるかな?

「この茶葉はダージリンのSFTGFOP(スペシャル・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー)ね」
「おっ、よく分かったね」
「私は紅茶にはうるさいのよ」

 俺が淹れてた茶葉の階級まで当てるとは中々やるな、レミリアちゃん。
 ちなみに、SFTGFOP(スペシャル・ファイン・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー)とは、
 ダージリン・ティーのSTGFOP(シルバー・ティッピー・ゴールデン・フラワリー・オレンジ・ペコー)の中で選りすぐられた最上級茶葉のことである。
 さらに言うと、茶葉の等級ってのはあくまでも茶葉の外見上の分類であり,香りや味のランクを表すものではない、
 また、客観的に評価されたものではなく、茶園が自らつけたものであるそうですよ。

「美味しいけど、足りないわ」
「何がだ?」
「人間の血」

 ……やはり、吸血鬼なんだな、目の前にいる女の子は。人間の血か……俺にそんなものは流れていないからな。
 だって、俺は……『彼女』と同じ『イナバ物置』なんだから……

「どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「それよりも血はないの?」

 本当に参ったな。

「どうしたんだい、イナバ君(仮)?」
「あっ、社長、実はですね……【キングクリムゾン】というわけなんですよ」
「そうか、人間の血か……私の血を飲むか?」

 社長は軽く微笑むようにレミリアちゃんに語りかけた。

「いや、あなたの血はやめとくわ」
「そうか」

 レミリアちゃんは普通に断った。だろうね。あの人の血を飲んだら絶対何か大変なことになりそうだもん。
 混ぜるな危険って奴をレミリアちゃんは本能で感じ取ったようだった。うん、正解だよ。
 絶対、DG細胞やゲッター線よりもヤバイだろ、あの人の血は。やっちゃ駄目な化学反応を起こすよ。
 おっと、そろそろ……

「はい、休憩終了」
「早っ!?」
「十分(じゅうぶん)休んだろ?」 
「十分(じっぷん)しか休んでないわよ」

 やれやれ、我侭だな。

「おや、断るのかい?」
「……わかったわ、次は何をすればいいの?」

 流石、社長だ。カリスマ性のレベルが違う、そこにシビれる! あこがれるゥ!
 次、やることか……

「じゃあ、製図用の鉛筆を1,000本ぐらい削ってもらおうかな?」
「また鉛筆削り?」
「レミリアちゃん。良いかい、俺たちは『イナバなら買って安心』、『イナバなら作ってくれる』という期待に応えないといけないんだ。
 だから、いい製品を作るには設計図が大事なんだ。わかるかい、鉛筆もちゃんと削っていないと設計図に誤差がでてしまうんだよ」
「そうなの?」
「そうさ、だからさ鉛筆削りやってくれるかい?」
「わかったわ、何本でも削ってあげるわよ!」
「そうだ、その意気だよ、レミリアちゃん」

 さて、夜明けは近いかな?

二日目・5時/新惑星大田区】
イナバ製作所社長@現実?】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:大・丈・夫!
2:聖杯戦争を静観するつもりだったが……まあいい
3:???
※実はこの聖杯戦争の監督役です。
※聖杯がどこにあるか知っています。
※聖杯の完成を望んでいます。

【レミリア・スカーレット@東方Project】
【状態】健康、カリスマブレイク、やけっぱち 
【装備】なし
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】 基本:イナバ製作所で働く
1:鉛筆を削る
2:イナバ製作所社長に従う
※若干二次創作色が強いです。
※イナバ製作所に就職しました。

【イナバ君(仮)@語り部】
【状態】健康
【装備】イナバ製作所製パニッシャー(重機関銃残弾残り弾数100%/ロケットランチャー残り弾数100%)
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:とりあえず、働く
2:死にたくない
※実はイナバ物置(≠聖杯) でした。
※女性です。

【前田母@魁!!クロマティ高校】
【状態】健康
【装備】いつものエプロン 野球のバット
【道具】支給品一式その他不明
【思考】
1:甲子園に行きたい
※原作3巻、林田に野球部に誘われたところからの参戦
最終更新:2009年09月13日 16:19