「オラぁッ!」
「ひでぶっ!?」
狂ったような叫びを上げながら、セルはサンレッドに襲いかかった。
しかし、それはあっさりとレッドのヤクザキックで迎撃されてしまう。
哀れ、セル。
ここがバトルロワイアルでなければ、スペック的に勝る(多分)セルがレッドを瞬殺していたかもしれない。
「何してくれてんだ、コラ。
いきなり人様に襲いかかるなんて、どんな教育されてきてんだ」
「バ、馬鹿な……何故、私の攻撃が……」
「誰が馬鹿だこの野郎」
「ガハっ……ち、違う……」
だが、ここはバトルロワイアルで、しかもカオスロワである。
間違っても、
『チクショー!チクショー!チクショー!』
などという三下丸出しの叫びを上げてしまうような奴が生き残れる世界では無い。
「……仕方ねーな、俺がちょっとお前を『教育』してやるよ」
「な……や、やめ……」
おおよそヒーローに似つかわしくないドスのきいた声で、やっぱりヒーローらしくない台詞を吐くレッド。
パキポキという拳を鳴らす音が、余計に恐怖を煽る。
(も、もう終わりだ……私はここでこの赤い男に殺されるのだ……第七期・完!)
本当のところレッドにセルを殺す気は無いのだが、あまりの恐怖に死を覚悟してしまうセル。
この時、諦めずに能力をフル活用すれば、まだセルに勝ち目はあった。
だが、すでにセルは戦意を喪失していた……心がすでに負けていた。
そんな彼にも、一切容赦の無いレッドの鉄拳が迫る。
「安心しろ、殺しゃしねーからよ」
(信じられるか、そんな言葉が……ああ……死にたくない……死にたくない……)
「ちょ、ちょっと何やってるんですかレッドさん!」
(死にたくない、死にたくな……え?)
しかし、レッドの拳がセルを傷つけることはなかった。
「何って、お前のとこの怪人が悪さしたから懲らしめてやってんだろ」
「え? この子、ウチの怪人じゃありませんよ? 本部でもこんな怪人見たことありませんもん、私」
「あ? じゃあ何でこいつは俺を襲ってきたんだよ」
「レッドさんがマナー違反でもして、それを注意しようとしたとか痛っ、叩かないでくださいよ」
「お前が失礼な事を言うからだろうが! 大体関係無いならもう行け! すっこんでろ!」
「そういうわけにもいきませんよ。ほら、その子も反省してますから。私の顔に免じて許してあげてくださいよ、ねっ!」
「なんでお前の顔に免じてなきゃいけねえんだ! 大体お前らは……」
「………………………」
「…………………」
「……………」
「………」
突然現れレッドと口論を始めた、奇妙な風体の初老の男。
槍と盾を持ち、兜を被り、髭を生やしたその男が何者かは、セルにはわからない。
だが、それでも。
(私を守ろうとしているということだけは、理解できる……)
一時間後、口論の末にレッドが根負けしてその場を去るまで、セルはその男から片時も目を離さなかった。
【2日目・15時15分/秋葉原跡】
【サンレッド@天体戦士サンレッド】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品、サブマシンガン
【思考】
1:とりあえず悪は倒す
2:納得いかねえ……
「というわけで、今日からフロシャイムに入ったセル君だよ~」
「人造人間のセルです。よろしくお願いします」
【2日目・15時15分/秋葉原跡】
【ヴァンプ将軍@天体戦士サンレッド】
【状態】健康
【装備】槍、盾
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:サンレッドを抹殺し、世界征服
2:バトルロワイアルなんて物騒な事、絶対止めさせないとね!
【セル@ドラゴンボール】
【状態】全身にダメージ(再生中)
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:ヴァンプ様に、助けてもらった恩を返す
【フロシャイム戦闘員1号@天体戦士サンレッド】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:え……?
2:ヴァンプ様に従う
【フロシャイム戦闘員2号@天体戦士サンレッド】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:え……?
2:ヴァンプ様に従う
最終更新:2009年11月08日 00:29