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玉子はまた目を醒ました。
いつもの、境目だ。もはや決まっている現象の様に、玉子はその川へ近づく。
その美しい光景にも玉子は、既に飽きていた。当然だ。三日の間に、此処には50回以上来ていた。
玉子は最初に殺された事を思い出した。隣の家へ行き、台所のキャビンを開けた途端いきなり爆発が起きた。
爆裂音が玉子の鼓膜を切り裂き、紅蓮の炎が玉子の身体を包み、激しい衝撃が玉子を四散させた。
玉子はその時、思った。
「のび太の為にまだ死ぬ訳にはいかない」と。
そうすると、今の様に、見知らぬ空間にたどり着いた。
ここが巷で言う三途の川だと思い、玉子は流れに身を任せた。自分は死んだ。その時だけはそれしか頭は思考出来なかった。
だが―

玉子はまたその老人を目にする。
白装束に身を包み、人外出のオーラを放つ老人。
「私はカロン 川の向こうは常世の国
だが汝にはまだ成さねばならぬ事がある
さあ、陸に戻られよ・・・・」


玉子は、殺された場所に立っていた。
「…」
身体も元通りに戻り、そこは川に行く前にも見た場所。
玉子は理解はしていた。自分は死ぬ事が出来ないと。
何度殺され、どんな殺され方をされようとも。
そう、それは玉子の息子の為に。息子の目的を達するまで。
「のび太…」

そしてまた巨大な風の刃が放たれ、玉子の首が吹き飛んだ。


野比玉子ドラえもん 死亡確認】



最終更新:2007年01月21日 14:33