メイド姿の女性が、戦車を連れた柄の悪い男達と対峙していた。
男は、“人間狩り”と称し片っ端から人々を虐殺し、連れ去っている。
この女性も目をつけられたのだ。
「姉ちゃん、そこのタンクに乗ってくれねえか?ひゃひゃひゃ」
「私、この国に来たばかりで右も左も分かりませんの。
どうか、ご容赦願えませんでしょうか?」
柄の悪い男達――グラップラーの目的は、人間を狩り実験材料とすること。
こんな言葉では見逃してもらえるはずもなく、問答無用の構えをとっている。
「そうですか、それでは致し方ありません。
この国に来てからというもの不愉快なことばかり、手加減は出来かねますが…よろしいですね?」
ロベルタはそう言うと、真紅の傘を持ち上げ……
「そんな物でどうっ―」
引き金を引いた。
グラップラーAは、傘に偽装されたショットガンをまともに受け、全身から血を流し3mほど吹き飛んだ。
グラップラーBとCが、それを見てからマシンガンを構えたが、ロベルタはつぎはぎだらけのトランクからロケット弾を発射。
二人の背後にあった戦車は火を吹き、爆発炎上。二人は、その爆発に巻き込まれ、絶命した。
脅威は去った。しかし、ロベルタは警戒を解かなかった。
炎上する戦車の向こうに、モヒカン頭の巨大な人が見えたのだ。
身の丈は、二畳ほど。青い耐火スーツに身を包み、背中にボンベを背負っている。
炎でゆらめく姿が、その異様さを際立たせていた。
「ふしゅるるるるるる……。邪魔する奴は、殺す!
この、テッドブロイラー様が丸焼きにしてくれるわ!!
ガガガーーっ!!」
自らを『様』をつけて呼んだテッドブロイラーは、腕を突き出すように前に出し、手首の辺りにある管から炎を噴射した。
「がはは!逃げろ、逃げろ!!早く逃げないと、真っ黒こげだガガーっ!」
炎がロベルタに迫ったが、彼女は避ける素振りを見せなかった。
そして、炎が直撃。ロベルタは黒焦げには……ならなかった。
それどころか、衣服には焦げ目一つついていない。
「貴様、何故?」
これには、さすがに驚いたテッドブロイラー。
「貴方が、知る必要はありませんことです」
ロベルタが、両腕を張るように伸ばすと袖からハンドガンが飛び出た。
そして、銃撃。
しかし、テッドブロイラーの装着しているプロテクターは戦車の砲撃ですら弾いてしまう。
ハンドガンでは、効果がない。
ロベルタは、内心で舌打ちしたとき、テッドブロイラーは咆哮した。
「モヒカンスラッガーーーっ!」
意表をつかれた一撃。
まさか、モヒカンが外れて高速で飛んでくるとは予測できなかった。
ロベルタは、顔面にまともに攻撃を受けてしまった。
テッドブロイラーは勝利を確信した。
モヒカンスラッガーは、鉄板を簡単に両断するほどの威力をもつ。
生身の人間がくらえば真っ二つになり終わりだ。
それでも、ロベルタは立ち上がった。
攻撃を受けた傷の部分からは少量の出血をし、超合金を覗かせて……。
自分の顔に手をあて、ロベルタはわなわなと震え始めた。
そして――
「貴様、何でできているんだ!?ガガガーーっ!」
腕から炎を噴射し、ロベルタを牽制する。
しかし、炎の行く先にはロベルタは居なかった…。
何かがテッドブロイラーの耳元で囁かれた。
――全ての不義に鉄槌を
そして次の瞬間、銃声とともに背負っていたボンベが大爆発を起こし、テッドブロイラーは爆散した。
その炎の中でロベルタは、不気味に立っていた。
【ロベルタ@ブラックラグーン】
[状態]:サイボーグ 顔面に傷
[装備]:耐火、防弾メイド服 傘偽装ショットガン(防弾性能付)
[道具]:支給品
[思考]1:若様を探す
2:邪魔者の排除
【グラップラー@メタルマックス2】
【グラップルタンク@メタルマックス2】
【テッドブロイラー@メタルマックス2】
【
野比玉子@
ドラえもん】
最終更新:2007年01月21日 14:36