夢だったおかげで無事生き延びることができたパラドックス。
そんなパラドックスは、目の前でどんぱちしている真グループを観察していた。
「ふむ…真の者は戦士族が2体、機械族が1体、ドラゴン族が3体か…ちょうどいい。
おい、そこの貴様ら!私とデュエルで勝負だ!」
「は?」
いきなり何を言っているんだこのおっさんは…と思う人もいるかもしれない。
しかし、彼らの世界では冗談抜きでデュエルが全て。
デュエルが強ければ大金持ちだし、かつあげから殺人までなんでもOK!
「む…デュエルがわからんか。デュエルというのはだな…」
パラドックス説明中……
「ようするに、魔法なり特殊能力なり使って相手のライフを0…殺せばいいのね?
いいわ、そのルールに従ってあげる。デュエルでも私は目立つのよ!」
「機械である私が戦略勝負において負けるわけがないですね」
「人間が考えたにしてはなかなかに面白いではないか。いいだろう」
ものわかりのいい真グループは1回の説明で大体のルールを把握した。
かいつまんで言えばデコが言っていることがまさに正しい。
「全員まとめて相手をしてやる。私の先攻!」
1ターン目 デュエル開始!
パラドックス LP 4000
真・空気組 LP
真・最終防衛システム LP 105530
真竜ニアラ LP4000000
「待て待て待て貴様ら!なんだそのふざけたライフは!約1組は字が薄くて視認すら出来ん!」
デュエル開始直後、パラドックスがほえた。
無理もない。自分以外の全員のライフポイントがどうみてもおかしい。
「空気で悪かったわね!」
「私の各形態と砲台と取り込んだオメガのライフ値の合計ですが、何か問題でも?」
「我は公式で1000人の命を使った砲撃をギリギリで耐えている。
貴様が言うには人間1人あたりライフは4000、それを1000倍しただけだが?」
そんなパラドックスにらきすたのデコ以外は平然と返す。
そう、先にデュエルで勝負をふっかけたのはパラドックス。
彼女らはただそのデュエルルールにのっとっているだけだからなんの問題もないのだ!
「くぅ!だ、だが!いくらライフがあろうと、我がSinドラゴンの圧倒的攻撃力の前には…
いかなる敵も塵芥同然!ゆけ、Sinサイバーエンドドラゴン!エターナルエヴォリューションバーストッ!」
滝汗を流しつつも、パラドックスはバトルフェイズに入る。
1ターン目は全員攻撃不可能なんてルールは完全に無視だ。
「この瞬間私自身の効果を発動。機械族か神族が攻撃してきた場合、
その攻撃を無効化し、その相手を私の装備カードとして吸収する!」
「何だと!?」
しかし、パラドックスのサイバーエンドは真・最終防衛システムの効果により奪われてしまった!
なんとも恨めしげな表情で主をみながら、サイバーエンドは吸収光線に飲まれて行った……
【Sinサイバー・エンド・ドラゴン@劇場版遊戯王】装備化
「くっ…ならばSinレインボードラゴン、デコ女に攻撃!オーバーザレインボーッ!!」
攻撃対象を真・空気組に変更し、レインボードラゴンで攻撃をしかけるパラドックス!
しかし……
「甘いわね!罠(トラップ)発動(?)「不可視の弓兵」!攻撃者を破壊!」
「――――――」
気配を絶っていたアーチャーが突如レインボードラゴンの背後に現れ、その身を貫いた。
【Sinレインボー・ドラゴン@劇場版遊戯王】破壊
「ぐおおおおぉ!?な、ならばSinスターダストよ!真竜に攻撃!シューティングソニック!」
最後の望みをかけ、スターダストで攻撃をしかけるパラドックス。しかしやっぱり……
「我の効果発動!絶対君主!
1ターンに1度、相手のドラゴン族を無条件で我がしもべにすることができる!」
哀れ、スターダストドラゴンは真竜ニアラに奪われてしまう。
はたして彼(彼女?)が元の主の元に帰れるのはいつになるのやら……
【Sinスターダスト・ドラゴン@劇場版遊戯王】所有者チェンジ・パラドックス→真竜ニアラ
「そ…そんな馬鹿な!あれだけの攻撃を全てかわしきっただとぉ!?」
顔芸としかいいようのない表情をしながらパラドックスは驚く。
自慢の3体のドラゴンは全て自分のフィールドから消えた。
伏せカードも何もない。
バトルフェイズが終わり、伏せるカードがなければもうターンエンド。
そうなると、次は……
「それじゃ私達のターンね。それじゃ、魔法(?)使うわ。「友情・ダブルレーザー」」
「私は普通にダイレクトアタックで」
「我は自身の効果を発動。場にいる全てのドラゴンの攻撃力を我に加算する」
敵のターンである。敵の攻撃を全て同時に喰らう羽目になるターンである。
フィールドはがら空き、デッキに
クリボーが入っていないパラドックスの敗北は今確定した。
自身のライフは4000。相手の攻撃力が全員
1300以下なら……
そんな、藁にもすがる思いでパラドックスは表示されているフィールドデータを確認する。
真・空気組 推定最低攻撃力48000(ZZ一行6人をほぼ一撃で殺せる攻撃力「6×4000」×ダブル)
真・最終防衛システム 推定最低攻撃力59530(オメガを一撃で取り込める攻撃力+サイバーエンド)
真竜ニアラ 推定最低攻撃力2500?(元の3人不明+スターダスト)
が……駄目っ!というか、無理っ!
闇のデュエルはプレイヤー自身にダメージがいくのが遊戯王界。
過剰なオーバーキルも多分そんな感じになるだろう。
哀れ、パラドックス。
こんな世界にこなければ、もう少しは活躍できただろうに……
「わ…私は、間違っていたと言うのウボァー!!!!!」
さらば、歴戦じゃない決闘者よ……
【パラドックス@劇場版遊戯王】LP0、死亡
【真・空気組】【真・最終防衛システム】【真竜ニアラ】状態表特に変化無し
最終更新:2010年02月05日 00:28