「そろそろいくか!まずはこの辺りにマグマを吹かせて……」
自称最強の
ラスボス、ラグナ神が動こうとしたまさにその瞬間
「せいっ!」
「ぬお!?」
彼の頭にクワがめり込んだ
◆
「貴様……何者だ!」
「僕は通りすがりのカブどれ……いや、のうぎょうラグナだ。
その邪悪な雰囲気……そっちこそ何者だ!」
「こしゃくな!私と同じ名前だと!?私は唯一無二の創造神、ラグナ神である!」
頭をさすりながら、神の方のラグナは人間の方のラグナを睨みつけた
「貴様には我が強さを証明するための生け贄になってもらおうか!」
「くるか!」
対峙する、ラグナとラグナ
名前が同じとはいえ、一方は人間で、もう一方は神様である
その体格差も凄まじく、ラグナ神の圧倒的な力が
「神の力を見るがいい。メビウスバリ――」
「遅い!!」
「ぐふぅ!?」
発揮される前に潰された。しかも脳天直撃のクリティカルヒットだ
実のところ、ラグナ神の素早さはそれほどでもないため
本編においても完璧なバリアを張る前に核爆弾を36発持った主人公によく一掃される
ラスボスでありながら威力の低い技も多いので、その隙にごく普通に倒されることもあり、
最悪の場合、毎ターン行われるNPCの援護爆撃だけで倒されるケースも……
閑話休題
「ウゴゴゴ……」
ちょっと目を離しただけでラグナ神はラグナにその全身を抉られていた
全身の口を目一杯に開き、苦しげに呼吸を繰り返すラグナ神
しかしこの神はあることを考えていた
それすなわち、生還への秘策である
ここで超必殺技を使って大逆転するのか、それとも時空転移でひとまず逃げるのか?
そして、ついにラグナ神が行動に移す……
「プルプル……私は悪いじゃがいもじゃないよ!」
◆
「……」
「……」
辺り一帯に、なんとも言い難い空気が流れた
我ながら自分で自分をじゃがいもと卑下するのもどうなんだろう?
そんなことをラグナ神は内心思っていたが、同時にこれは絶対うまくいく作戦だとも思っていた
「……本当にただのじゃがいもなんですね?」
「もちろんだとも!ちょっと魔がさしただけなんだ!」
そして返ってきたのはこの反応。ラグナ神の作戦は見事成功したのだ
ラグナ神がブンブンと頷くと、ラグナは構えていたクワを降ろした
(計画通り……!)
心の中でそう呟き、ラグナ神はプラン2を実行しようとする
プラン2――某英雄兼人形遣いの様に、改心したと見せかけ背後から敵をふいうちする作戦
「そうですか……それじゃあ」
「(今だ!)かかったな、アホ――」
「じゃがいもはじゃがいもらしく、じゃがいも本来の運命を辿ってくださいね」
本当に優しげに……
しかし両手にクワとは異なる道具を持って、ラグナはラグナ神に歩みよった
背を見せてもらわなければ、ふいうちもできないラグナ神
ふいうちができない以上、神は迫ってくる人間の顔と両手しか見られない
顔――普通の人間の顔
左手――黒い金属製の物体……フライパン
右手――ビンに入った液状物質……油
フライパン+油+じゃがいも=……
「待て、まさか貴様……やめろ!私は揚げじゃがになど……!」
「大丈夫、揚げじゃがにはしませんから」
「ちょ……やめ――」
~しばらくお待ちください~
――コロッケの調理に成功しました!
◆
「ふぅ……流石に料理にまでは不殺魔法はかかってなかったみたいだな。
悪くないじゃがいもとか言ってたけど殺気凄かったし……
この辺りにエリスもいるだろうし、危険な存在は倒して行かないとね。
あ……あのドラゴン、ニアラもあの時にちゃんと倒しておくべきだったかな……」
ほかほかと湯気がのぼるコロッケをその場に残し、
人間の方のラグナは嫁を求めて再び歩き始めた
【ラグナ@ルーンファクトリーフロンティア】
【状態】健康、職業・のうぎょう、真竜ニアラを警戒
【装備】丈夫なクワ・ティアラ@ルーンファクトリーフロンティア、骨の剣
【道具】支給品一式、マーマン達の骨(大量)、真竜の鱗、フライパン、ビン詰め油
【思考】基本:主催者の撃破・嫁の守護
1:周辺にいるであろう嫁の捜索
2:襲われている人は助ける。
3:襲撃者にはそれなりの対応・それ以外は友好的に
4:真竜ニアラは発見した場合、仕留める
【ラグナ神@Sa・Ga3時空の覇者――死亡確認】
死因――コロッケにされた
最終更新:2010年03月21日 00:25