サーチャー達が帰って来る少し前の話である。
ゲシュペンストの操縦席内で男は―――ギリアム・イェーガーは思案を巡らす。
この世界融合の原因を作った男――ーイナバ製作所社長が死んだ。
(……出来れば接触して、話をしてみたかったが……仕方ない)
ギリアムはゲシュペンストのコンソールを叩き。
先程、資料室でバックアップを取ったデータをディスプレイに表示させる。
そのデータとは……【時空振動弾の設計図】であった。
(これほどの完璧な兵器が失敗するとは……普通は有り得ない)
ギリアムは軍人であるが、研究者でもある。
そのギリアムが一目見ても判るほど、社長の開発した兵器は完璧であった。
(……システムXNや時流エンジンとは根本的な部分が違うのか。
あくまでも、この兵器は何か消し飛ばすために作られたものか)
設計図を見た限りのギリアムの感想である。
そして、それと同時にこの兵器の危険性をまざまざと突きつけられていた。
データの閲覧を終えたギリアムは次にこの世界に関して考え始めた。
(……先程の彼女たちの様子からすると、この複数の次元が融合に巻き込まれているようだな。
次元の融合ということは、もしかすると【次元力】が関連しているという可能性もあるのか?)
次元力とは内容や語感から推察すると、
『複数の次元において共通に発揮される力』『全ての力の源となる原初的な力』
のような性質を持つ力であろうと思われるが、詳細は現在のところ不明である。
(……やはり、俺がこの世界にいることも含めて、この暴発は偶然ではないのかもしれない。
だと、すれば……何者かの介入があったとしか考えざるを得ないな。
『フラスコの監視者』……か)
ギリアムは薄々感づいていた、『この世界も何者かによって作られた事』を。
(……それと、どうやらこの惑星ごと、太陽に向かっているようだな。
このままでは、俺が予知した通りの未来になるかもしれないな)
ギリアムが予知した未来は惑星が太陽と衝突し、惑星が崩壊するというものであった。
この大災害も恐らくそれの前兆だと悟るギリアム。
(……だが、これはあくまでも予知した未来に過ぎない。
未来は変えられる。そう、あの時のように……)
未来が変わり、惑星エルピスが救われたように。
「……分の悪い賭けになりそうだな……だが、嫌いじゃない」
誰にも言うでもなくギリアムは呟き、決意を改めた。
「……どうやら帰ってきたみたいだな」
【
三日目・8時20分/新惑星・海岸近くの町】
【ギリアム・イェーガー@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康、ゲシュペンスト・タイプRV搭乗中
【装備】ゲシュペンスト・タイプRV
【道具】『ヒーロー戦記』の攻略本@現実、その他不明
【思考】
基本:主催者を倒す。
0:未来を変える。
1:主催者基地を探す。
2:戦いが終わった後、生きて再び刑事達と会う。
3:ヒーロー戦記もよろしく!
※時空振動弾の設計図を所持しています。
※新惑星が太陽に向かっていることを予知しました。
最終更新:2010年03月26日 00:14