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「すまんな……」
--構わねぇよ。ここらにゃ、それに見合う大きさのモノがないからな--
「……長年連れ添ってきたお前に、こんな仕打ちをして……」
--そんな顔しなさんな。60数年前、多くの先輩方は戦争の道具となり散っていった。
   死者を慰め、鎮める為につくられた俺達が、死者をつくりだす……馬鹿げた話だろ?
   それに比べりゃ--

檀家より贈られた大量のお中元・お歳暮を使い、日本各地の寺で炊き出しが行われる。
飢えた人々が並ぶ先には、逆さになり炎に焼かれる鐘の姿があった。

--それに比べりゃ、多くの人間を救うこの役目……俺は幸せだぜ?--

太陽が西の彼方に沈む中、鐘は鈍く光る。静かに死者を弔いながら。


【日本各地 四日目 17:30前後】
【除夜の鐘@お寺】
[状態]:巨大鍋(鐘としては死亡)
[装備]:錆(外側のみ)
[思考]
1:祇園精舎の鐘の声
  諸行無常の響きあり
  沙羅双樹の花の色
  盛者必衰の理をあらわす
  おごれる人も久しからず
  ただ春の夜の夢のごとし
  たけき者もついには滅びぬ
  偏に風の前の塵に同じ


最終更新:2007年02月01日 00:02