日本上空を、鋼の翼を持つマシンが飛翔する。
この飛行機型タイムマシン・シルバードに乗っているのは、操縦者のフォルテ・シュトーレン他5名だ。
一行の表情は、皆一様に暗い。なぜならば、彼女たちが探していた人物の一人である本郷猛の名前が放送で呼ばれてしまったからだ。
(まさか、あいつが死ぬとはな……。いや、その可能性は十分にあったんだ。
既に風見や結城や神は死んじまったんだからな……。
それでも俺は、あいつに限って死ぬことはないと思いこんでいた。だが現実は……)
唯一本郷と直接面識のある男・滝は、何の気なしに外の景色を眺めながら胸中で呟く。
だがそんなアンニュイな空気は、フォルテの素っ頓狂な声に吹き飛ばされた。
「うおっ! なんだあ!?」
「どうしたんだ、フォルテ」
「いや、急にこいつの出力が下がって……。いったん着地するけど、いいかい?」
フォルテの問いかけに、シルバード内の全員が肯定の意を示す。
程なくして、シルバードは廃墟と化した東京に着地した。
「……ひどい荒れようですね」
「今は世界中がこんなもんだろ。認めたくねえ現実だけどな」
シルバードを降りるや否や呟く藤岡に、滝はそう返す。
「で、どうだ? 不調の原因はわかるか?」
続けて滝は、フォルテに向かって言う。だが帰ってきたのは、芳しくない返事だった。
「んー……。ちょっと無理かなあ。機械の知識がないわけじゃないんだけど、このマシンうちらの世界とは全然違う科学体系で作られてるみたいだわ。
あたしじゃ見ても全然わかんないね」
「そうか……。となると一時的なトラブルであることを願って、しばらく様子を見るか。
あるいはこいつを諦めて、徒歩で移動するか……。どうします、藤岡さ……って、あれ?」
藤岡(弘)に意見を仰ごうとする滝だったが、そこで初めて彼の姿が見えないことに気づく。
「おい、チビ藤岡。弘さんの方はどこ行ったんだ?」
「チビって……。まあいいですけど。そういえばいませんね? どこ行ったんだろ」
「あのおっさんなら、さっきフラフラとあっちに歩いていったぞ」
藤岡の代わりに、リルムが質問に答える。彼女は、現在地から北の方向を指さしていた。
「どうしたんだろうな、藤岡さん……。いくらあの人が強いって言っても、今は化け物共がうようよしてる状況だ。
単独行動が危険なことぐらいわかってるだろうに。
しょうがねえ、ちょっと探してくるか。フォルテ! 子ども達は頼んだぞ!」
「オーケー! 任せときな!」
フォルテから快い返事を受け取ると、滝は北へ向かって走り出した。
◇ ◇ ◇
数分後、滝は廃墟の中に一人佇む藤岡を発見した。
「おい、藤岡さん! 何やってるんだよ! いくらあんたでも、この状況で単独行動は……」
藤岡に向けられた滝の言葉は、途中で途切れる。藤岡の前に、何かがあることに気づいたからだ。
そこにあったものは、藤岡そっくりの男の亡骸。本郷猛の遺体であった。
「本郷……。お前、やっぱり本当に……」
変わり果てた親友の姿を目の当たりにして、滝は切なげなつぶやきを漏らす。
「しかし、なんで藤岡さんはここに本郷の死体があることがわかったんです?」
「声が……声が聞こえたような気がしたんです。それでここに来てみたら、彼が……。
ひょっとしたらあの飛行機の調子が急に悪くなったのも、彼が僕たちをここに呼び寄せるために起こした奇跡だったのかもしれませんね」
「……」
一見荒唐無稽に思える藤岡の話だが、滝はそれを否定しない。
仮面ライダーならばそれぐらいの奇跡は起こしてもおかしくないと、その魂で理解しているからである。
「とにかく、彼を埋葬してあげましょう。彼ほどの英雄が野ざらしになっているなんて、耐えられない」
「ああ、そうだな」
本郷の遺体を移動させるべく、藤岡はそれに手をかける。
するとその瞬間、本郷の体がまばゆい光を放ち始めた。
「おいおい、こりゃいったい……」
目の前で起きている現象に、滝は動揺を隠せずにいた。
本郷の遺体が、藤岡の体に吸い込まれているのだ。
この世界では、別世界の同一人物は肉体を共有することが可能である。
二人の剣崎一真が一つになったように。
五代雄介が小野寺ユウスケと融合したように。
そして今、ここでも二つの魂が一つになろうとしていた。
(聞こえるか、藤岡さん)
(この声は僕……? いや、もしかして本郷さんなのか?)
(ああ、そうだ。今から俺の仮面ライダーとしての力を、あなたに託す。
だが、俺とあなたはあくまで「似ている」だけで「同じ」ではない。
全ての力を渡すことはできないだろう)
(それでもいいさ。子ども達を守るために、そしてこの無益な殺し合いを終わらせるために……。
少しでも力は必要だ)
(そうか……。あなたのような人が、仮面ライダーを演じてくれてよかった。
たとえ体は人間でも、あなたは俺たちと同じ魂を持っている。
滝と……この世界をよろしく頼みます)
◇ ◇ ◇
光が消えた時、本郷の遺体は跡形もなく消滅していた。
残されたのは、藤岡一人。そしてその腰には、それまでなかった大きなベルトが巻かれていた。
驚きの収まらない滝の前で、藤岡はポーズを決める。
これまで撮影で何十回と決めてきた、あのポーズを。
「ライダー……変身!」
変化は、ごく一瞬であった。瞬きするほどの間に、藤岡の姿はバッタを模した人類の
守護者に変わる。
喜びとも呆れともつかぬ表情を浮かべる滝に対し、藤岡は言う。
「戻ろうか、滝さん。これからは、僕とあなたとでダブルライダーだ……」
【リルム・アローニィ@FF6】
【状態】健康
【装備】チョコボの筆、団長の髭
【道具】不明(2人分) 、アンパンマンの顔(1/4)
【思考】
1:ジジイ(ストラゴス)を捜す
【
南千秋@みなみけ】
【状態】健康
【装備】ゴシック調ワンピ@トモダチコレクション
【道具】基本支給品、緑黄色野菜、アンパンマンの顔(1/4)
【思考】
1:さすがに姉さまが心配になってきた
2:ラヴ・アンド・ピース!!
【藤岡@みなみけ】
【状態】疲労
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
1:冬馬やその他の知り合いを探す
2:千秋を守る
【藤岡弘、@現実】
【状態】健康、仮面ライダー1号に変身中
【装備】斬鉄剣@ルパン三世、変身ベルト@仮面ライダー
【道具】支給品一式
【思考】
1:弱者の保護
2:千秋達の知人を捜す
※仮面ライダーに変身できるようになりました。ただし、戦闘力はオリジナルの半分程度です。
【フォルテ・シュトーレン@ギャラクシーエンジェル】
【状態】健康
【装備】ショットガン
【道具】支給品一式、大量の銃器、シルバード@クロノトリガー
【思考】
1:殺し合いには乗らない
2:とりあえず千秋達に協力
3:このガキいつかぶっ飛ばす
※シルバードがタイムマシンであることは知りません
【滝和也@仮面ライダーSPIRITS】
【状態】健康
【装備】猟銃
【道具】支給品一式
【思考】
1:殺し合いには乗らない
2:千秋達に協力
3:仮面ライダー達と合流
最終更新:2010年05月09日 00:25