「ぬははははははは!怪人め、隕石を落とすとはやりおるな!!」
まだまだてつをモードなレモンイエローの肌の青年、ストレッチマン。
当の本人は隕石が落ちてくる前に飛行を開始していたため、難を逃れていた。
これだから、スーパーヒーローというのは便利なのだ。
なんやかんやで惨憺たる状況な練馬を離れ、彼は飛び続けた。
港区六本木。その一等地に位置する六本木ヒルズ。
テレビ局、ショッピングモール、一流企業のオフィスを擁するその空間は
この殺し合いが行われていなければ、大勢の人が訪れる歓楽街だ。
しかし、今は訪れる人はいない。……強いて言うなら変な頭の露出魔がいるくらいだ。
「さて、この辺でそろそろ降りるか。何を渡されたか確認したいしな」
ストレッチマンはテレビ局の入り口付近に降り立った。
地面の上に次々と荷物を置く。水と食料、方位磁石、地図、筆記用具、懐中電灯。そして……
「ややっ、これは拡声器ではないか!!」
拡声器。ロワが行われたさまざまな世界で災厄を振りまいた毒薬より原爆より怖い存在。
しかし、当の本人はそんなこと知ったこっちゃないため……
「よし!これで参加者に呼び掛けようではないか!!」
ちゃっちゃと荷物を詰め直し、ストレッチマンは空高く飛び立った。
向かう先は空高くそびえるビルディング。
「森タワー」と名付けられたそれは六本木ヒルズの中核を担っている。
そのビルの真上、真上へと彼は飛んだ。
屋上。そこから東京都を全部見渡せるほどの高さだ。
「これぐらいなら、きっと周囲の者たちに届くだろう」
拡声器のスイッチを入れる。……演説開始。
「あーあー……。ただいまマイクのテスト中……。
……諸君!聞こえるか!!吾輩の名はストレッチマンだ!!
このバトルロワイアルという名の殺し合いに参加させられているものに伝えたい!!
まず私はこの出来事に強い怒りを覚えている!
このバカげた事象に乗っていないものよ!!すぐに「六本木ヒルズ」とやらに来てくれ!
吾輩とともに、この殺し合いを壊そうではないか!!
続いて、これに乗っているものよ、吾輩のストレッチパワーでそれを改めさせてやろう!!
それから、まいどん!もしこの場にいたらさっき言った「六本木ヒルズ」に来てくれ。
大きなビルが目印だ!!心配しなくとも、吾輩が守ってやろう!!
最後に。この殺し合いを発案した怪人たちよ!!
私を怒らせると、どうなるか分かっているのだろうな!?
いずれ、同志達とともにお前達のもとに乗りこみ……その考えを潰してやるぞ!!ぬはははははは!
吾輩、ストレッチマンからは以上だ!」
拡声器のスイッチを落とし、彼は座り込んだ。演説で疲れたのだろう。
「よし!こういうときは疲れをとるストレッチだ。まず、両腕を……」
【
三日目・13時06分/六本木ヒルズ】
【ストレッチマン@ストレッチマン2】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】同志たちよ、集え!
基本:バトルロワイアルを潰す
※……結構な範囲にこの演説が響いたっぽいです
最終更新:2010年05月11日 00:21