ジャリ、と荒れ果てた大地を男は踏み歩いていく。
「そろそろ、私の出番ですかね。売上も好調……ん?」
そんなことを呟いた男の前に……
「フシュルルル……」
鹿が現れた。それもただの鹿ではない。
数々の無知な冒険者を地獄送りにしてきた札付きの悪鹿、狂乱の角鹿である!
この鹿の華麗なるステップを見たものは、その華麗さに惑わされ、混乱する。
そしてやがては自ら命を絶つか、鹿の角に串刺しにされて死ぬのだ。
その鹿が、目の前の男を獲物と判断した。
「……!!(困惑のステップ!!)」
そして先制で必殺の一撃を放つ。これで鹿の前の男は混乱確実。
「甘いですね。その程度の鹿ステップで私をどうにかできるとでも?」
「!?」
そのはずだった。だが男はふんぞり返り、鹿を見下しはじめたではないか!
「君に、本当のステップを見せてあげよう……
カクカクシカジカ、シカクイムーブ、ミニキテ、ネッ!」
「……!……!?…………」
そして男はステップを踏み返した。
その動きのあまりの流麗さに、狂乱の角鹿は悟った。
自分では、あの域に辿り着くことは未来永劫不可能であると。
そして鹿は完敗であると言わんばかりに腹を見せて即倒し、死んでしまった。
「ふっ……所詮この程度ですかね……」
鹿を撃退した男はニヤリと笑って再び歩きはじめた。
そして……
そんな男の後ろ姿も鹿だったのだ。
【
三日目・14時50分/新惑星・東京都】
【カクカク・シカジカ@CM】
【状態】健康、ニヒルな表情
【装備】
【道具】支給品一式
【思考】
1:私がコマーシャルマスコットナンバーワンです
2:せんと君等、自分以外の鹿っぽいやつは倒す
【狂乱の角鹿@世界樹シリーズ・死亡確認】
最終更新:2010年06月05日 00:22