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付喪(つくも)神。
古来より日本には長い時を経た植物や動物には魂が宿るという言い伝えがある。

「相棒──」

14年間連れ添った相棒の死に、266はor2とうなだれていた。
ちなみに開け放った窓から申し訳程度に入り込む風をor2の2の部分を当てる事で
微妙に涼が取れるという合理的な体勢だ。
ズボンを微妙にズラすだけで取れる破格の涼は、外からの急な来客にも対応でき
る必勝の構え。
266は超一流の策士なのだ。
扇風機など今時アウトレットなら一万も出さずに買えるのだが、そこはやはり長
年連れ添った仲、
愛着の一つも湧くもので。
やはりそこは人間、一時一時の感傷を大事に生きるのも大切な事だ。
266は外気で尻穴を冷却しながら扇風機の前でむせび泣いた。
この涙と鼻水で畳を張り替える事になってしまうのだが、それはまだ先の話だ。
この世に永遠という 物はなく、扇風機も266も、等しく消える運命にある。
泣けど喚けどそれは覆らない。
しかし、望むのなら、今一時。
テラカオスという世界は、266と扇風機の人生の旅路を許容してくれるのだ。

「266」
「え?」


そして、奇跡は起こった。
声の先にいたのは、紛れもなく266の14年間連れ添った相棒。
が、266の愛とテラカオスロワの影響力で付喪神へと変わった物。
「あ、相棒!」
266は死んだと思った相棒の復活に感激し、思わず抱き付く。
それにこれはカオス七期。
こういう変身系は女の子と相場が決まっている。
そいいった打算も少しあった。
ところで付喪神ってえのは2種類ありまして、その魂が荒ぶった場合は荒魂(アラ
ミタマ)、
厄を呼ぶ存在へと、和んだ場合は(ニギミタマ)、幸を呼ぶ存在へとなる訳なんで
す。
包容をせんと飛びつく266は、瞬きすら許されない薄く細い時間の切れ目に確かに
聞いた。

──大丈夫。

夏が終わると半年も押し入れの中に放置され、そして暑くなって来たら都合よく
チヤホヤされる。
決して恨んではいなかったし、理解もしていた。

──痛くないよ。強がりじゃない。

押し入れから出して、キチンと手入れをしたとはいえそこは14年選手。
肌は浅黒く日焼けし、あちらこちらに傷も目立つ。

──少しだけ嬉しい。やっと……

そこで266の動きは止まった。
目の前にいたのは、確かに女の子だった。
日焼けしていて、傷だらけで、ボーイッシュで、若干266の好みから外れていたが
、まあ可愛いと言って間違いは無い。
「THIS WAY」
しかし、決定的に何かがヤバい。
266に敵意が無いのは確かだが、纏っている雰囲気が漆黒だった。
「FOLLOW ME」
そして266は……
えーと、書いている内に話の方向がズレていって訳分かんなくなった。
もういいや、とにかく扇風機さんは復活したのだった。

三日目・18時30分/新惑星・266の部屋】
【266@書き手】
【状態】半ケツ
【装備】私服
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:なんか別の意味で部屋が涼しい……

【扇風機さん@266の私物】
【状態】荒魂化
【装備】全裸
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:THIS WAY
2:FOLLOW ME
最終更新:2010年06月24日 00:22