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「これは困りましたね……」
島根の某所にて、上品な着物に身を包んだ一人の少女が困惑していた。
少女の名は鷺ノ宮伊澄。もう一つの名前を、ウルトラマンイスミ。
ウルトラの父から地球に迷惑をかける前にゾフィーを連れ戻せ、との命令を受けた彼女だったが、
その連れ戻すべき対象であるゾフィーが、目の前で物言わぬ骸となっているのだ。
これではどうしようもない。

「いや、一応ウルトラの父さんから予備の命は貰ってきているのですが……」
伊澄は思う。
この命には、ゾフィーを生き返らせるよりももっと有意義な使い道があるのでは?
一つしかない予備の命を、こんなところで使っていいのだろうか?
今まで気付かなかったが、ゾフィーの周囲には三人の男女が同じく死体となって転がっている。
どうせなら彼らを助けた方が、世の中のためにはなるのでは……と。
そんなこんなで、ゾフィーの死体を前に小一時間ほど伊澄は悩み続け、
「えい」
結局、大きく溜め息をつきながらも命をゾフィーに使用した。
命がゾフィーの肉体へと吸い込まれ、徐々にその身体に生気が戻っていく。
やがて、ゾフィーの瞼がぴくりと動き、

「むにゃむにゃ……あと五万年」
「……八葉六式・撃破滅却!」
「ぬわー!? な、なにをするきさまー!?」

何はともあれ、ゾフィー隊長復活ッッ!!! ゾフィー隊長復活ッッ!!!





「なんと……私が死んでいる間に三人とも……」
「……はい。おそらくはゾフィー兄さんを殺したあと、三人を……」
やっとのことで完全に目覚めたゾフィー。
伊澄は自分のこと、父からの命令、バトルロワイアルの現状などを、掻いつまみつつ彼に説明する。
当初は静かに耳を傾けていたゾフィーだったが、話が三人の死体に及ぶと、目に見えて意気消沈していた。

「大事な仲間だったんですか?」
「ああ……三人とも私の大切な部下だった。橘は私に命を救われた恩を返そうと一生懸命な奴で、
 四季は常に公正で清廉潔白な私を尊敬していて、志々雄は私のような正義の味方を目指し努力していた。
 くっ……すまない三人とも、私が守ってやれなかったばっかりに! 部下も守れずに、何が宇宙警備隊の隊長だ!」
「ゾフィー兄さん……」
「イスミ……ウルトラの父に伝えておいてくれ。私はまだ、帰るわけにはいかないと。
 これ以上彼らのような哀れな犠牲者を出さないためにも、私がこの馬鹿げた殺し合いを終わらせてみせる」
「それならば、私もお手伝いします。一人よりも二人ですよ」
「そうか……ありがとう、イスミ」

こうして、二人のウルトラ戦士は平和のために戦う意思を固めた。
彼らの行く手には、数多くの苦難が待ち受けているだろう。
だが、彼らは決して歩みを止めはしない。
たとえ自分がどれだけ傷つこうと、人々の笑顔のために戦い続ける。
それがウルトラヒーロー……いや、全てのヒーローのあるべき姿なのだから。


三日目・17時00分/新惑星・島根県】

【ゾフィー@ウルトラマン】
【状態】健康
【装備】
【道具】
【思考】
1:バトルロワイアルを終わらせる
2:三人とも、すまない……

【鷺ノ宮伊澄@ハヤテのごとく!】
【状態】健康
【装備】札
【道具】支給品一式
【思考】
1:ゾフィーに協力して、バトルロワイアルを終わらせる
※三分間のみウルトラマンイスミに変身可能になりました



一方、死者スレでは。

「誰があんなファイヤーヘッドを尊敬しますか! よくも自分を清廉潔白と言えたものですね、黒です! 黒!」
「おい、俺も生き返らせろ! あの野郎の頭を燃やし尽してやる!」
「駄目だ駄目だ、管理人としてここは通さん!」
「退け首輪! お前から燃やしてやろうか!?」
「私は閻魔ですよ! 死者なら閻魔の命令には従いなさい!」
「トコロデ、コレクッテモイイカナ?」
「「お前は黙ってろ!」」

首輪相手に、閻魔とテロリストが暴れていたとかなんとか。
最終更新:2010年06月29日 00:21