「では幽斎よ。貴様がいう『最後の手段』とやらを聞かせてもらおう」
会議を終えた怒りに燃える最後の主催者、昏き海淵の禍神は傍らに立つ細川幽斎に尋ねた。
その言葉を待っていたとばかりに幽斎は手にしていた機械を高く掲げ、説明を始める。
「これぞ、織田軍驚異のテクノロジーが開発した『参加者転移装置改』でございます」
「ほう?」
興味を示した様子の主に、幽斎は解説を続ける。
この転移装置は、指定した範囲内の全ての参加者を首輪の有無に関わらず設定したエリアに強制的に転移させる。
かつ、装置が稼動している限り参加者は転移先のエリアから移動することを許されない。
殺し合いの勢いが鈍った場合に備えて、舞台を狭めることで戦いを促進させようと用意しておいた奥の手だ。
「指定した範囲は『新惑星全域』。これで、全参加者が限定されたエリアに集結することになります」
「成程、しかしそれだけでは私たちの意地を奴らに見せつけるには不十分ではないか?」
「御安心を。それについては私にも考えがあります。……では、装置を作動させますぞ」
「……一つ確認しておくがその装置の転移先、ここに設定されていたりしないだろうな」
「ぁ」
あと2ミリで指が作動スイッチに触れるというところで、幽斎の動きが止まった。
無言のまま装置のモニタを覗きこむと、幽斎の顔が見る見る青ざめていく。
滝のような大量の冷や汗をかきながら装置をいじる姿に全てを察し、禍神は彼が作業を終えるのをただ静かに待った。
そのまま三十分ほど時は流れ、
「……どうぞ、禍神さま。確認をお願いします」
「……ああ、確かに対象範囲『新惑星全域』・転移先『新惑星東京』となっているな。
念のため誰かに確認を頼むとしよう」
今回ばかりはドジは許されない。流石にこの二人も慎重になった。
兵士を十人ほど呼びつけて確認させ、最後に禍神と幽斎二人でもう一度確認する。
「今度こそ大丈夫ですな。よし、参加者転移装置改・作動!」
【新惑星全参加者・
三日目午後七時をもって東京へ転移】
「しっかし、やけに敵が多いなここ。システムや甲児は無事なのか?」
「フォイ?」
まあ、範囲指定が『新惑星全域』なせいでこいつらそのままなんだけどね。
【マサキ・アンドー@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康
【装備】ニンテンドーDS
【道具】支給品一式
【思考】
0:システムを探す
1:
織田信長を倒す
2:リューネなどの知人を捜す
3:はぐれた伊澄やゾロも探す
【ドラコ・マルフォイ@ハリーポッターシリーズ】
【状態】健康、宇宙人に肉体改造された
【装備】杖
【道具】支給品一式、宇宙人に貰った何か、大量のゴキブリフォイフォイ
【思考】
1:ここはどこなんだ!?
「ふう、今度こそ主催者の面目は保てたはずだ……む?幽斎は何処へ行った?」
「あっ! あれは何だ!?」
「鳥だ!」
「飛行機だ!」
「真ゲッターだ!!」
転移装置によって東京へ移動させられた富竹、クマ吉、セワシ、ニアラは突然宙より舞い降りた真ゲッターに潰された。
【富竹ジロウ@ひぐらしがなく頃に 死亡確認】
【クマ吉@ギャグマンガ日和 死亡確認】
【セワシ@
ドラえもん 死亡確認】
【神龍ニアラ@セブンスドラゴン 死亡確認】
死因:真ゲッターロボに踏み潰される
「まずは四人……しかしこんな雑魚を殺したところで、我々の力を奴らに思い知らせるにはまだ足りん」
真ゲッターのコックピットには、他でもない細川幽斎その人が搭乗していた。
転移装置を作動したあと、彼は太陽要塞格納庫に待機させていた真ゲッターに乗り込み出撃し、大気圏突入を経てここ東京へ襲来した。
武芸の方面はからきしな幽斎だったが、機械類に精通していた彼はロボットの操縦ならギンガナムに優るとも劣らない。
性格上、また主催陣営内の役割から前線に出ることは避けていたため、それを知っていたのは今は亡き信長とギンガナム程度だが。
その幽斎が何故今、最前線の中の最前線とも言えるここ東京にやって来たのか。
それは、とても単純で個人的な理由からだ。
「禍神様に意地があるように……この私にも、意地というものがあるのだ!」
長年仕えた信長への恩。
クライシスに対する怒り。
そして熱く煮え滾る戦国魂。
たとえここで命を散らそうとも、一人でも多くの敵を道連れにしてみせる。
「クライシスだろうが対主催だろうが構わん! 私の意地を、禍神様の意地を、そして信長様の意地を見せつけてやろう!
この細川幽斎ただではやられぬ、かかって来るがいい小童どもォォォッ!!」
【三日目・19時05分/新惑星東京】
【細川幽斎@戦国時代】
【状態】健康、決意
【装備】真ゲッターロボ
【道具】地下室の鍵、使い捨て転送スイッチ×1
【思考】
0:戦国魂をみせる
1:一人でも多くの敵を仕留める
2:主催の体勢を立て直す
3:信長様や家康様を蘇生できないだろうか……?
※残った怪物は永沢君男以外雑魚ばかりのようです
最終更新:2010年07月08日 00:31