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『投票の結果、賛成多数により、この法案を可決と致します……』
まるで感情というものが感じられない、どこまでも機械的な声で、開票者が告げた。
「ふざけるな!」
「何かの間違いに決まっている!」
「お前達には血も涙もないのか!」
「この売国奴め!」
それが切欠になったのか、各議員が吼える。己の怒りを、日本の未来を憂う、真の国会議員が。
全ての矛先は、冷然と佇む一人の男――内閣総理大臣、安部晋三に対して向けられていた。
「…………」
安部は、一切の反応を示さない。
その顔から読み取れるものは、果てしない無表情でしかなかった。
「■■■■!!」
「○○○○○○!」
「――――!」
議員の中には、もはや言語の形を成していない叫びを上げる者すらいる。
そんな魂の咆哮を耳にしても、安部の能面さながらの表情は、不動を保っていた。

時刻は、午前11時。
条項が施行されるのは、まもなくのことである。


ゲーム開始前 東京都国会議事堂 11時】

【安部晋三@主催者】
[状態]:正常
[装備]:なし
[道具]:不明。既に支給品を所持している可能性あり
[思考]:???

※このSSはフィクションです。実際の人物・団体とは一切関係ありません。名前も違いますし。


最終更新:2007年02月22日 21:42