「はぁ……はぁ……」
肩で息をする全裸の男。
その男の目の前には、血の海に沈んだ二人の男が。
ひとつの鎧を求めて始まった戦いは、今泉の勝利で幕を閉じたのだ。
「……も、もっててよかった鏡餅」
今泉を勝利へと導いたのは、彼が道中回収していた古い鏡餅。
もともと、いつか古畑を殺せないだろうかと思い気まぐれで拾った道具だが、こうして役にたった。
何故今泉が古畑を?と思う者もいるかもしれない。
だが、古畑任三郎シリーズの番外編である今泉慎太郎シリーズ……
そこで彼は今は亡き友人に、古畑をどうやったら容疑をかけられずに殺せるかなどと相談している。
そう、見た目に反して今泉も結構な思想の持ち主なのだ。
彼が心優しく、臆病でさえなかったなら、古畑はとっくに死んでいたかもしれない。
鏡餅で殴り、砕けた破片は食べて証拠隠滅。
氷柱で貫き、あとは溶かして証拠隠滅。
冷凍ステーキで殴り、殴った肉は食べて証拠隠滅。
かんぴょうで絞めあげ、終わったらかんぴょうは煮込んで食って証拠隠滅。
昔から食べ物は殺人の道具にもなる恐ろしい存在なのだ。
そして勝因その2は、予期せぬ乱入者だった。
デュランとの戦いが始まった直後にその男は現れた。
「名前似てるったら俺の方だろうが!てか同じ種族だよ!」とか叫びながら。
さしものデュランも、突然の襲撃には対応せざるをえない。
そして、似た名前の二人の男が争い始めた隙に、今泉が背後から鏡餅で二人を仕留めたのだ。
平たく言うと、漁夫の利。
【デュラン@ドラクエ6】
【デュラハーン@ドラゴンクエスト8】
死亡確認
「と……とうとう僕も人?を殺してしまった……
でも、これでこの鎧は僕のものだ」
鎧に手を伸ばし、今泉はゴクリと唾を飲み込む。
まともな服が欲しいとは思っていたが、まさか一段飛ばして素肌に鎧とは。
それはそれで変態かも知れないと思いつつ、寒いので結局装備。
シャキン!
デンドンデンドンデンドンデンドンデーデデデデデン(効果音)
「うわああああああ!」
直後に今泉は呪われた。
デュラハンとは妖精だったりもする存在だが、今回のは首無し騎士と書かれている。
首無し騎士……つまりは死霊の鎧をなんの対策も無しに着ればそりゃ呪われて当然と言えよう。
そして今泉に異変が起きた。
「す……すごい闇の力だ……これなら僕でも古畑さんに勝てるかもしれない……
でも、刑事としてあの人に勝つんだ……」
呪われてなお、今泉は自我を保っていた。
そして、彼は決心する。
「古畑さんには出来ない、僕に出来ること……そうだ……
僕が、あのレオナルドを、新生鷹の爪を倒すんだ!」
【
四日目・0時55分/新惑星・東京都】
【今泉慎太郎@古畑任三郎】
【状態】健康、呪い、決意、デュライズミ・ハンタロウ
【装備】デュラハンさん(睡眠中)
【道具】余った堅い鏡餅
【思考】1:新生鷹の爪団を倒す
最終更新:2010年11月14日 00:18