「あれ? ここ何処だ?」
気が付いたら、俺は見知らぬ映画館の中にいた。
おかしいな……。自宅のPCでカオスロワ第二期のOPを書いて投下してたはずなのに。
いつの間に映画館なんかに?
もしかしたら記憶障害か何かかなぁ……。
そこまで考えてふと異変を感じ、自分の首に触れてみる。
「何だこれ……、え、首輪? 嘘だろ」
近くにあった鏡を覗いて見ると、首輪を嵌めた俺の姿が映っていた。
なんという悲劇……。
何故か巻き込まれてしまった。
この状況は間違いなくバトルロワイアル。
「最低だ……なんで俺が参加してるんだよ。わけがわからねえ」
「それはね、君がOPを書いた書き手だからだよ」
ゾクッっと背筋に悪寒が走る。
突然、頭の中に直接男の声が聞こえてきたのだ。
「何を驚いているんだい? 君もここが非日常の世界だと理解しているんだろう?だったらテレパシーぐらいで驚くなよ」
頭の中に次々と声が流れ込んでくる。
「君はもしかしてセワシ……君か?」
「そう、僕はセワシ」
飄々とした喋り方でセワシは答える。
マジか。こんなのありか。
殺し合いとか最低だぞ。
「元の世界に帰してくれ」
怒りに震える声を押し殺しながら、俺はできるだけ冷静を装う。
「ははは、いきなり命乞いかい? 面白い人だなあ。……それはできない相談だね」
あっさりと断られ、少し落胆する。
「まあ、帰してやらない事も無いけど……一つ条件がある」
「条件だと?」
「その条件はこの
ゲームで生き残ることだよ!あははははははははははははは!」
甲高い笑い声を最後に、セワシの声は聞こえなくなってしまった。
俺は一人、暗い映画館の中で支給品を確認した。
俺の支給品は拡声器が一つ。
なんという
お約束……。
持ってるだけで死亡グラフが立っていく。
この支給品は間違いなく嫌がらせ。
「ふざけやがって……殺し合いだと? リアルでそんなことできるかよ」
元の世界に帰る方法は生き残るだけ?
違うだろ。
帰る方法はもう一つあるじゃねえか。
俺は首輪についているはずの盗聴器に聞こえるように大声で叫んだ。
「セワシ! 俺はテメェの狂ったゲームには絶対乗らねえ! 最後まで足掻いて足掻いて、脱出してみせる!
この最低のゲームを、最高のハッピーエンドで終わらしてやるよ!」
無人の映画館に、俺の雄たけびが空しく響いた。
【E-7 映画館 0:30】
【◆hXvyVozAPo@書き手】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:拡声器、支給品一式
[思考]1:ゲームを終わらせて、元の世界に戻る。
2:
キャプテンといーさんには容赦しない。
最終更新:2007年02月24日 13:17