「何がバトルロワイアル法案だ! ふざけるな!」
国会議員岡田克也は走りながら憤慨していた。
「しかし法案が通ってしまった以上、仕方が無い。こうなれば取るべき手段は……!!」
そして、彼が到着したのはとある港。
そこには一隻の船が停泊していて……。
「これに乗りさえすれば、この国から出れる……」
岡田は目を輝かせて、船のタラップを駆け上がった。
……この男、狂った国を修正する気など更々無かった。
船に乗り込み、デッキへと向かうとそこには見知った顔が複数あった。
「あ、あなた方は……」
一人は小柄で強気そうな女性。――ただしもう相当のお歳だったが。
そしてもう一人は眼鏡を掛けた人がよさそうな中年男性。――ただし相当思想が偏っているが。
「あら、岡田元代表」
「おや、あなたも乗船していましたか」
二人は岡田を笑顔で迎える。
「いやはや、流石お二方。行動が早いことで」
「……いや何、法案が通過することが決まった時点で私は新潟入りしていましたよ」
「流石志位先生。私など、まだ否決する余地があるとごねる福島を黙らせるのに時間が掛かりましてねぇ」
「はっはっは。ならば、その血まみれの包丁は……なぁるほど!」
岡田が笑うと二人も笑い出した。
……この男達、狂った国を修正する気など毛頭無かった。
「しかし、この船いつ出航するのですかねぇ。他の連中が乗ってきたら大変そうだが」
「それなら安心ですわ。私が根回しをして、我々はこの船に乗せないようにしておきましたから」
「根回し……誰にですか?」
「総連の方にです。伊達に友好を深めているわけではありませんから」
「流石土井先生だ。やることが目ざとい」
「違いない。はっはっは!!」
すると、その時船が低く大きな汽笛を鳴らした。
「……おっと。そろそろようやく出航のようですな」
「ふむ、これで私も晴れて共産主義国家の一員というわけか……」
「さようなら日本。そしてこんにちは北の楽園……」
最早何も未練は無いように故郷へ背を向ける三人。
三人の目には、既に船が到着した先での優雅な生活が思い浮かんでいた。
指導者の手厚い庇護の元で得られるあの国のごくひと握りの富を彼らは得ようとしていたのだ。
……この男達、狂った国を修正する気など一オングストロームも無かった。
だが、しばらくして。
彼らがデッキにてワインを飲んでいると――
――ピー! 国外逃亡ハ禁止デス! 30秒以内ニ引き返シテクダサイ!
首輪からそんなアナウンスが聞こえてきた。
「……な、何だと!? これ、本物だったのか!?」
「安部のハッタリじゃないというのか!」
「そ、そんな……!! そんなはずが……!!」
――残リ20秒デス
「え、えぇい! こうなったら今すぐ引き返させるんだ!」
「……そ、そうですな!」
――残り10秒デス
「……な、何でだ!? 何で操舵室に誰もいない!?」
「これは……オートパイロット!」
「そんなの見れば分かりますわ! ……ま、まさか私達……彼らにハメられたの? あの肥満将軍に……」
「ば、馬鹿な! 私はジャスコをなげうってまでここまで来たというのに……!!」
「私だって赤旗で稼いだ裏金を――」
――ピー! 時間切れデス。ソレデハ、サヨナラサヨナラ、サヨナラ!
その時、操舵室にて三つの赤い花が咲いた。
【新潟県沖合・万景峰号 2日目:12時】
【岡田克也@民主党 死亡確認】
【土井たか子@社会民主党 死亡確認】
【志位和夫@共産党 死亡確認】
※船は無人のまま、某国へと航行中
ちなみに
【東京都社会民主党本部 開始前日】
【福島瑞穂@社会民主党 死亡確認】
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岡田克也 |
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土井たか子 |
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志位和夫 |
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福島瑞穂 |
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最終更新:2007年02月07日 11:45