「不幸だぁぁぁーーーーっ!!!」
そう、上条当麻は不幸であった。
というのもそれは数分前に遡る。
それは上条が「殺し合いなんて幻想、この俺がぶち殺す!!」と決意した時であった。
彼は1人の少女とであった。
変なコスプレをしていることを除けば年端もいかない幼き少女だ。
こんなところに1人きりでは危ないだろうと思った上条が話しかけようとしたときであった。
近くの民家が大きな爆音と共に壊滅した。
しかも1人の少女の放った光弾によってである。
呆然する上条を見て少女は言った。
「遊ばない?」
と、いうわけで今上条当麻は今全力疾走中なのであった。
早く仲間を見つけないと首輪爆発で死ぬ。
そうでなくともこの少女の力によって死ぬ。
まさに前も後も地獄というわけだ。
「おいおいおいおい冗談じゃねぇぞ!?このまま戦闘ばっかしてちゃ君も上条さんも死んじゃうんですよ?
分かってるんですか~?」
「じゃあ逃げなきゃいいじゃない。私の玩具にしてあげるから」
そう言って少女は上条に向かって光弾を発射した。
だが上条に着弾する直前で光弾は跡形もなく消え去った。
驚愕する少女。上条は逃げるのをやめて少女に向き直る。
その目は先ほど逃げていた時のものとは違う…別のものであった。
「そうか…だったらちょっと眠っててもらうぞ!」
上条はそう言うと少女に向かって拳を振り上げながら駆け出した。
少女は(ちなみにフランドール・スカーレットというのだが彼は知らない)は一瞬驚きを見せる。
だが、気を取り直すと周囲に弾幕の嵐を形成した。
この弾幕の嵐が直撃すればもろい人間など木っ端微塵だ。
最も、大量の弾幕に切り替えたのはこの上条という男の気迫に押されたからだろう。
フランドールの手が前に突き出されると同時に大量の弾幕は上条へ向かって放たれた。
が、それは『バキン!』という音を立てて消滅した。
少年の右手によって。
「え?」
「無駄だって分かったろ?もうやめようぜ。な?」
「っ…!玩具の癖にぃぃぃ!!」
上条の言葉にフランドールは激怒し、襲い掛かる。
弾幕が通用しないなら直に潰すまで。
だが――――
「いい加減にしろぉぉぉっ!!」
フランの攻撃が届く前に、上条の重い一撃がフランドールに突き刺さる。
小さな身体はそのまま壁に激突し、そのまま地面に倒れ動かなくなった。
「さて、このままだと上条さんは首輪が爆発して死ぬから…一応この子を仲間にしておくか」
先ほど殴り倒して気絶させたフランを介抱でもしようと近づく上条当麻。
だが彼は気づいていなかった。倒れているフランの口元が笑みを浮かべていることに。
(うふふ、バカな人間ね)
フランドールは気絶などしていなかった。
彼女は人を越えた吸血鬼。普通の人間の拳で気絶するほど柔ではないのだ。
動かなかったのは人間にしてはいい一撃だったために、つい倒れたまま呆然としていただけでそれを上条が勘違いしただけである。
目の前の男が自分に手を伸ばそうとして来る。
止めを刺そうとしているのか助けようとしているのかそんなことはどうでもいい。
自分に触れた瞬間、その腕をへし折ってグチャグチャに壊してやろうというのが彼女の思惑であった。
そしてその瞬間がやってくる――
だが、フランの身体はどこからか飛んできた大螺子によって貫かれていた。
「な…?」
「がはっ…――――え?」
驚く上条と実は気絶していなかったフランの許に声が聞こえてくる。
「『幼女なら攻撃されないって思った?』
『開始一話なら鬱展開で誰かが死ぬことはないって思った?』
『彼女が可愛らしい外見だから』『後で改心して仲間になる展開がいつか来ると思った?』」
「うぐっ…がぁぁあああああああああああああああああ!!!?」
男の声が止まらない。飛来する螺子も止まらない。
螺子は次々とフランの体に突き刺さる。
上条はそれをただ眺めることしか出来なかった。
「『甘ぇよ。』」
そして、最後に止めといわんばかりにフランの頭部に大きな螺子が突き刺さり、今度こそ動かなくなった。
上条が振り向くと自分と同じくらいの学生服の少年がいた。
フランに刺さった螺子と同じものをもつことからこの少女を殺した犯人であることは間違いなかった。
それにしてもなんなのだろうこの男は。
善でもなく、邪でもない。ただ1つの不快感。
それがいろんなことに巻き込まれている上条の目の前にいる少年の感想だった。
我に戻った上条はいきなり現れた少年を殴った後、胸元を掴む。
「何故こいつを殺した!こいつが殺し合いに乗っていたからって…変な力を持っていたとして…殺すことはねぇだろうが!」
「『おいおい勘違いするなよ。』『僕はこの子に襲われてる君を助けてやったんだ。』『僕は君の命の恩人だぜ。』『文句言うなよ』」
「てめぇっ…!」
「『ま、気持ちは分からないでもないし?』『謝るから許してくれない?』『人助けのためとはいえもう他人を殺したりしないよ』『
ごめんなさい』」
上条の怒りを白々しい戯言でのらりくらりとかわす少年。
謝罪を含めた言葉に気持ちが伝わっていないことは誰が見ても明白だった。
だんだんと怒りのボルテージが上がっていく上条。
だが、直前で頭を冷やす。そうだ、この殺し合いには2人組みルールがある。
「分かった。今回は許してやるよ。このままじゃ首輪爆発しちまうしな」
「『うん、そうそれだよ!』『実を言うと僕も仲間を探していたんだ。』『友達も見つからなくて困ってたんだよ』」
そうだ、だから今はこの男の戯言など我慢しておけ。
「俺は上条当麻だ。よろしくな」
「『うん、僕は球磨川禊って言うんだ。』『仲良くしてね』」
だがな、球磨川禊。
次お前が何かとんでもないことをやろうとしてるなら…。
俺はそのふざけた幻想をぶち殺す!!
【一日目・0時5分/宮城県/天候・嵐】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
基本:殺し合いの打倒
1:球磨川と行動する
【球磨川禊@めだかボックス】
【状態】健康
【装備】大螺子
【道具】支給品一式
【思考】
基本:???
1:上条と行動する
【フランドール・スカーレット@東方Project 死亡確認】
最終更新:2023年05月23日 16:11