吹き荒れる風。降りしきる雨。
月の光も射さない闇。
「………………」
東京スカイツリー(建設中)のてっぺん付近にその青年はいた。
彼の口元には深紅のスカーフとマスク。
藤色の着物のような服を身に纏った鍛え抜かれた肉体。
野性の狼が獲物を狙うような鋭い目つき。
右手にはプラズマを纏った光剣。
左手には選ばれた騎士のみが持つことが許された雷光剣。
そう、彼の名は…………。
◆ ◆ ◆ ◆
「兄さぁぁぁぁん!! 姉さぁぁぁぁん!!
だ、誰かいませんかぁぁぁぁ!!!」
緑髪のツインテールの少女が叫ぶ。
少女は歌を唄うことが好きだ。しかし、今はそれどころではない。
大好きな家族と離れ離れになり、あと一分で首輪の爆破のリミットが迫っていた。
このままじゃ確実に【死(デッドエンド)】だ。
―――いやだ、死にたくない。
彼女の精神状態はギリギリだった。
その時であった。
「―――死にたくなければ、静かにしろ……」
背後から冷徹な声が響いた。
音もなく、気配もなく一瞬で背後を取られたのだ。
その一言で完全に糸が切れた。
「キャ…キャァァァァ「……黙っていろ」」
少女の悲鳴さえ遮る声。
背中に何か熱いものが当たっているような気がする。
少しでも動けば、少しでも抵抗すれば、何が待っているのか、本能で理解した。
―――振り向けば、殺される。
「……質問に答えろ」
「は、はひ~!」
「お前は殺し合いに乗っているか?」
「ぃ……いえ、乗ってません! 乗るはずがないです!!」
「……そうか」
青年は短く考え、呟く。
そして、少女に突き付けていた剣を戻した。
「……落ち着いたか?」
「え、あ、はい……」
「……もし、俺が乗っていれば、お前は今頃、秀吉と同じ場所に逝っていただろうよ」
「………最初から私を殺す気はなかったんですか?」
「……当然だ。俺の任務は『主催者共の抹殺』だからな」
「そ、そうですか(何、この人恐ッ!?)」
少女が今まで歩んで来たボカロ生でトップ3に入るくらい危険な男だ。
しかし、ここで少女はあることに気付いた。
男の名前が分からない。
「ミクです!」
「……何が、だ?」
いきなりのことに少し戸惑う青年。
「
初音ミク、それが私の名前です。貴方の名前は何ですか?」
「………自己紹介なら面と向かって言え」
「じゃあ、振り向いていいですか?」
「構わない」
ミクが振り向くとその青年はいた。
謎めいた雰囲気を持つ青年。ぱっと見、忍者っぽい。
そして、青年はミクに自分の名を告げた。
「……飛竜だ、それとミクとやら死にたくないなら制限が解けるまで……」
「一緒にいてくださいですか? 飛竜さんって意外に怖がりなんですね」
「……死は誰の前でも平等だ!」
「……すみません」
【一日目・0時15分/東京都墨田区東京スカイツリー近く/天候・嵐】
【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@スターウォーズ、光剣サイファー
【道具】俺にそんなものは必要ない
【思考】
1:主催者共を闇に葬り去る
2:制限が解けるまでミクと行動する
※7期からの参戦です。
【初音ミク@VOCALOID】
【状態】健康 少し落ち着いた
【装備】なし
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:死にたくない
1:家族に逢いたい。
2:飛竜さんと行動する
※7期までとは別人です
最終更新:2011年01月26日 01:14