「ここで対等となる話をしよう」
向かい合う二人の男。
先に口を開いたのは、見事な日本刀を携えた男――リンゴォ・ロードアゲインだった。
「オレは三年前に、砂漠で『スタンド能力』を身に付けた……能力名は『マンダム』」
リンゴォは、腕時計を巻いた腕を相手に見せ付けた。
腕時計に雨粒が当たり、ガラスを濡らす。
「ほんの『六秒』。きっかり六秒だけ時を戻す事が出来る――それが『能力』」
「ほぉ……中々面白い能力を持っているのだな」
相手は感嘆の声を上げた。
風が吹きすさび、彼の紫色の髪を揺らす。
「では拙者も対等になるような話をしよう。
拙者に支給されたのは刀は刀でも、『研無刀』と言う――物を切れぬ刀なのだ。
『斬る』のではなく『破壊』を目的とした代物らしい」
研無刀を鞘から引き抜いたのは、『神威がくぽ』であった。
引き抜いた刀で腕をトントン、と叩いてみせ、自らの発言が真実である事を証明する。
――彼らには、殺し合いを止める気など毛頭無い。
がくぽは、
初音ミクを初めとした「VOCALOID」の一員である。
しかし、彼は他の家族の様に殺し合いを否定してはいなかった。
彼は知りたかったのだ。――『力』の真髄とは、何なのかを。
長い間鍛錬を積んできたが、それでも知る事が出来なかったもの。
今、自分が立っている『本当の殺し合いの場』でなら、それが分かるのかもしれない。
故に、彼はリンゴォとの『果たし合い』を受け入れた。
彼との果たし合いでなら分かる気がする――自らが求めた『答え』を。
公正なる『果し合い』は未熟な自分を人間的に生長させてくれる。
リンゴォは、今までそう考えて生きてきた。これからもそうしていくだろう。
この殺し合いでも、彼はその考えに従って行動するつもりである。
故に、彼はがくぽに『果たし合い』を申し込んだのだ。
公正なる闘いは内なる不安をとりのぞく。超えなければならないのは――『男の世界』
二人が、ほぼ同じタイミングで刀を構えた。
「刀身が震えておるぞ……今更怖気づいているのか?」
「確かに……恐怖しているのかもしれない。だが、だからこそ……心を決めなくてはならない」
明確な殺意が、お互いの周りに渦巻いていく。
最早、両者の間に言葉は不要――唯、刃を交えるのみ。
「最後に、遅れましたが自己紹介させていただく……名は『リンゴォ・ロードアゲイン』」
「拙者の名は『神威がくぽ』……では、始めるとしよう」
一人は『知る』為に。
一人は『乗り越える』為に。
「「よろしくお願い申し上げます」」
今、公正なる『果たし合い』が始まろうとしていた。
【一日目・0時10分/滋賀県/天候・嵐】
【神威がくぽ@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】研無刀@斬
【道具】支給品一式、他不明
【思考】
基本:闘いを通して、『力』の真髄とは何かを知る。
0:リンゴォ・ロードアゲインと公正なる『果たし合い』を行う。
※七期までとは別人です
【リンゴォ・ロードアゲイン@SBR】
【状態】健康
【装備】無銘九字兼定@現実
【道具】支給品一式、他不明
【思考】
基本:殺し合いを通して『男の世界』を乗り越える。
0:神威がくぽと公正なる『果たし合い』を行う。
最終更新:2011年01月27日 01:28