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狂った殺し合いゲームに参加させられ、知らない町の民家に飛ばされて。
しかも5分以内に誰かと合流しないと首輪を爆破されるという。
引き篭もりで半ば対人恐怖症の桜田ジュンにはかなりキツイ縛りである。
しかし彼も昔とは違う。真紅たちドールズに出会い、アリスゲームにも巻き込まれるうちに人間的に成長した。
このまま真紅たちやのり姉や巴と再会できずに死ぬのはごめんだし、彼女達も殺し合いの中で危険な目に遭っているかもしれない。
意を決して外に出ようとした瞬間。
「…ン、どこに…よ、返事…さ…キョン!…」
窓越しに聞こえる、嵐の生み出す様々な音の合唱に混じり、負けじと張り上げられる女の声。
窓を開け階下を見下ろすと、女子高生と思わしき女性が髪を振り乱しながら誰かの名前を叫びつつ歩いている――女と目が合った。
「あ、あの」
ジュンは彼女にぎこちなく話しかけようとしたが、女は無視してジュンのいる家に乗り込んできた。
一瞬殺し合いに乗っているのかと思ったが、ただの女子高生が殺し合いに乗るとは思えないし、
何より殺し合いに乗る人間があんな無警戒に、必死に誰かの名前を呼び続ける筈がない。
ジュンは引き篭もりながら、人の心情を察することには長けているのだ。

「あんた、殺し合いに乗ってるの?」
開口一番、女はジュンにそう聞いてきた。
いかにも気の強そうな語調にたじろぎつつ否定する。
「ふーん」
女はしばらくジュンを観察していたが、やがて
「あんた、名前は?」
「人に名前を聞くときは自分から名乗るのが礼儀だろ?」
「生意気なガキね…あたしは涼宮ハルヒよ」
「桜田ジュンだ」
「平凡な名前ね…まあいいわ、ジュン、あんたをSOS団臨時団員に任命するわ!」
「……………………………………………………は?」
ジュンはハルヒと名乗る女の突飛な宣言に戸惑いを隠せなかった。えすおーえすだん?どこぞの泡沫政党か何かか?
「ホントはあんたみたいなつまんなそうなヤツ団員にしたくないんだけど、今は緊急事態だし仕方ないわ。他の団員を見つけるまで私に協力すること!」

「生きた人形ね…面白そうじゃない」
数分後、ジュンとハルヒは情報交換を行っていた。
「あんたはともかく、そのローゼンメイデンとやらは正式な団員に加えることも考えないこともないわ!」
「そんなわけの分からない団体、誰が加わるかっての」
ちなみにハルヒがずぶ濡れの服を乾かすためジュンがいることも構わず脱ぎだした為、ジュンはハルヒに背を向けて会話している。
「じゃ、今後の方針をまとめるわよ。まずはSOS団の皆と合流。平行してあんたの人形も捜す。
 ついでにあんたのお姉さんと友達も捜してやらないこともないわ。
 そして殺し合いの打倒!」
「殺し合いの打倒…本気か?お前らただの高校生なんだろ?」
「SOS団に不可能はないの!あんたも臨時とはいえ団員の間はみっちり働いてもらうわよ!」
なんと無茶苦茶で傍若無人な女だ。あの呪い人形's並かそれ以上だ。
こいつと一緒に居る団員とやらもさぞ苦労していることだろう。

殺し合いに加え、この女と行動しなければいけないことを考えると、桜田ジュンは嫌でも憂鬱にならざるを得なかった。

【一日目・0時15分/静岡/天候・嵐】

【桜田ジュン@ローゼンメイデン】
【状態】健康、SOS団臨時団員
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
基本:生き残り、大切な人たちと再会する
1:ドールズ・のり・巴と合流、できればその安全を確保
2:ハルヒの仲間も捜す

【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
【状態】健康
【装備】下着(服は乾かし中)
【道具】支給品一式
【思考】
1:SOS団のみんなと合流する
2:ローゼンメイデンに興味、平行して捜す
3:殺し合いの打倒
4:ついでにジュンのお姉さん(のり)と友達(巴)も捜す
最終更新:2011年01月27日 00:59