「一万年と二千年前から作ってる~♪」
多くの参加者が殺し合いという状況に恐怖する中、森の中で明るい声で笑う男がいた。
やけに派手な帽子に、大きな眼鏡。
しかし男は決してこの状況を楽観しているわけではない。
ただ、悲しいときや困ったときほど明るくならねばならない、その信念の元に生きてきたからだ。
なぜなら自分は、子供達のあこがれの的なのだから。
「ゴロリや、ゴン太くんやのっぽさんたちがいないのは本当に良かったよ。こんな目にあうのは僕一人で十分だからね」
その男はいったん歌うのをやめると、いつものような明るい声で言った。
「しかし、僕は一体どうしたらいいんだ? 」
子供達の手本になるべき自分が、人殺しなんかをするわけには絶対にいかない。
けど、死ぬのもダメだ。今日は「つくってあそぼ」の収録の日。
ゴロリやスタッフや、何より子供達が自分を待っている。
「やれやれ、悩んでも仕方ないか」
わくわくさんはかぶりを振って、自分を落ち着けようと試みる。
そうだ、まずは支給品の中身を見てみよう。そう思ってナップザックを開こうと、地面に腰を下ろそうとしたときだった。
木々の間から、血まみれの男が飛び出してきたのだ。
わくわくさんはあわてて男に駆け寄る。
「あなた、大丈夫ですか? 一体何があったんですか? 」
「お、俺はもうダメだ・・・・・・逃げろ・・・・・・奴が来る・・・・・・」
男はそう言い残すと、静かに目を閉じた。
「なんてことでしょう・・・・・・」
わくわくさんは自分の無力さを痛感しながら、息絶えた男の顔に持っていたハンカチをかけた。
「一体、誰がこんな酷いことを」
その時だった。突如背後にあった木が大きな音を立ててなぎ払われた。
「タケシ・・・・・・タケシ・・・・・・どこにいるんだい、タケシィィィー!! 」
そこにいたのは、体格のいい中年女性。
犬のような形相をした顔は返り血で汚れ、手にした斧は真っ赤に染まっていた。
その姿を例えるなら、夜叉としかいいようがないだろう。
「あ、あなたがこの男性を・・・・・・」
そのわくわくさんの言葉は遮られた。
「タケシを殺す奴は絶対に許さない!! みんな、みんな、しねぇぇぇぇぇぇ!! 」
女性は斧を大きく振りかぶる。
わくわくさんはとっさに持っていたナップザックを投げつけた。女性の動きがわずかに止まる。
その隙に、脇目も振らずに逃げ出した。
「あの男・・・・・・きっとタケシを見つけたら殺すに違いない・・・・・・殺す!! 」
女は、そう呟くと地面に向かって斧を振り下ろした。
その衝撃で発生した地割れは、彼女の目の前にあった木々をなぎ倒し、彼女の傍らで安らかに眠っていた男を飲み込んだ。
【一日目 3時】
【C-1 森の中】
【わくわくさん@つくってあそぼ(その他・サブカル系)】
[状態]:恐怖、ジャイアンの母から逃走
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:とにかく中年女性から逃げる(方角は南)
基本方針:殺すのも殺されるのも
ごめん
【ジャイアンの母@
ドラえもん】
[状態]:息子のことを思うあまりに錯乱
[装備]:バトルアックス
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:わくわくさんの後を追う
基本方針:他の参加者を皆殺しにし、息子を優勝させる
【
範馬勇次郎@バキ(その他・漫画系) 死亡】
死体と支給品は地割れのなかに落ちました
*ジャイアンの母が作った地割れはエリアの南端から北端まで達し、周囲の木々は飲み込まれています。
また、隣接するエリアにいる全員がこの地割れが起こした音を聞いた可能性があります
*わくわくさんのナップザックは、ジャイアンの母に放置されました
最終更新:2007年02月25日 22:45