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「あと一時間くらいで天気が変わるんだな、これが」
「とりあえず、今はここで待機でありんすね」
「無駄に体力を消費するわけにはいかないんだな、これが」

今、俺達二人は歩いている最中に見つけた建物の中で休んでいる。
俺―――アクセル・アルマーは今、記憶喪失状態らしいんだな、これが。
まあ、記憶が無いと言っても色々と覚えてることはあるわけで。
服の着替えの仕方や、トイレの仕方や、ああ、あとロボットの操縦の仕方だって覚えている。
………んっ? ロボットの操縦の仕方? 俺はそんなものに乗れんのか?
んー……やっぱり重要なことだけすっぽり抜けているみたいなんだな、これが。

「アクセル隊長、顔色が悪くなっちゃったりしていますですが?」

ラミアちゃんが俺を心配そうな顔で俺に声をかける。
さっきからこの娘は俺のことを『隊長』と呼ぶ。年齢は俺とそんなに離れていないとは思うんだが……。
戦闘訓練を受けてたり、ラミアちゃんみたいな可愛い部下がいたり、ロボットの操縦が出来たり……。


     俺は一体……


「……なあ、ラミアちゃん」
「何でございますでしょうか?」
「俺は……『誰』……なんだ?」


◆ ◇ ◆ ◇ ◆


そんなことを私に聞かれても『アクセル隊長だ』としか言いようがない。
だが、以前の隊長では考えられないよう言動ばかりとる。何だか別人のような気がする。
例えるならば、『アクセル隊長であってアクセル隊長ではない』。そんな感じだ。
以前の隊長を知っている者ならば、今の隊長を見たら抱く感想はソレだろう。

「……隊長、それは先程、私が話した通りだったりしちゃいますですわ……」
「でも、今の俺とは全然違うような気がするんだな、これが!」
「……ッ!」
「あっ、すまん、言い過ぎた……」
「……別に気にしていない」

どうやら、隊長自身も『異なる』という自覚があるらしいな……。
冷徹なまでに任務をこなす以前のアクセル隊長。
陽気でイルム中尉みたいに女好きな今のアクセル隊長。
どちらもアクセル隊長のはずだ。そう、どちらも……。

「……………………」
「……………………」

……レモン様、キョウスケ中尉、エクセ姉様。
………私は一体、どうすれば……

「……やめだ、やめだ!」
「はい?」

突如、アクセル隊長が開き直った。

「記憶と違うとか違わないとかもう悩むのはやめなんだな、これが。
 俺、最初に言っただろ? 『記憶なんてそのうち戻るさ』
 つまり、なるようにしかならぁねんだな、これが!」
「……アクセル隊長」
「ほら、ラミアちゃん、少しは笑って、怖い顔ばかりじゃ美人が台無しだぜ?」

なるようにかならない、か。…どうやら私の杞憂だったようだ。
今、確信した私の目の前にいるのは紛れもなく『アクセル隊長』だ。

「フッ……」
「おっ、やっと笑ってくれたんだな、これが」

……アクセル隊長。貴方が紡いだ、私の道。今その恩を返す時が来たようです。
今度は、私が隊長の生きる道を……繋ぎ止めてみせます。

【一日目・1時10分/神奈川県と東京都の境あたり/天候・嵐】
【アクセル・アルマー@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康、記憶喪失 
【装備】可変式トンファー
【道具】支給品一式、大量のウナギパイ
【思考】基本:記憶を探す
1:ラミアちゃんと行動する
2:東京に向かう

【ラミア・ラヴレス@スーパーロボット大戦シリーズ】
【状態】健康、言語回路故障
【装備】レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはシリーズ(待機フォルム)
【道具】支給品一式、その他不明(本人確認済み)
【思考】基本:主催者を倒し、元の世界へ帰還する
1:アクセル隊長と行動する
2:東京に向かい、情報を集める
最終更新:2011年01月31日 00:52