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「ほれほれ、しっかりバリバリ戦えい!」
「コード・ファンタズムフェニックス!いっけぇーぃ!!」

アシェンの超必殺技が、突如襲い掛かってきた二体のキラーマシンを砕いた。
2対1の不利な戦い、またキラーマシンの性能も相俟って、その手強さにはアシェンも苦戦を強いられた。
それでもなんとか撃退することに成功したが……戦い終えた彼女に、錫華姫が労いの言葉をかける。

「今の戦いは見ていて冷や冷やしたぞよ。もっと精進するがよい」
「そこの能無し姫、見てばかりいないでちったぁ手伝えやとアシェンはアシェンは思ってみたり」

そう、邪鬼銃王を没収された錫華姫はただのイケイケなヘソ出し娘でしかなかった。

「誰が能無しじゃ。わらわの舞で応援しておったではないか」
「ぶっちゃけ周りをウロチョロされてもウザイだけです。せめてお黙りやがりください、お荷物姫」
「ぬぅ……このポンコツは相変わらず口の減らぬ……」

そうこうしているうちに、一度目の放送が流れ出した。
既に発生した多くの犠牲者に心痛めつつも、読み上げられた死者の名の中に知り合いがいないことにひとまずの安堵を覚える。

「なんとも嘆かわしい……わらわ達の知り合いは呼ばれてはおらぬのが不幸中の幸いか。
 だが、一刻の猶予もない。早く神夜やチャラ男どもと合流せねば」

この会場に散り散りになる前、主催者にルールを聞かされていたあの場所のことを思い返す。
あの場には彼女達と共に神夜とハーケンも召還されていた。さらに他にも、はっきりとは確認できなかったが、
かつて共に戦ったアクセルと思しき姿もあった。アレディとどこか似た修羅らしき男も。
もしかしたら他にも知り合いが呼ばれているかもしれない。

「今回の放送で制限が解除されたことにより、他の連中とも問題なく合流できるようになったと思われます」
「そのようよの。ならばこんな所で休んでいる場合ではないぞよ、早速出発を……」
「逆に言えば、もう使えないお荷物を背負い込む必要もないってことだよね~」
「ん?何か言ったかの?」



アシェンの言葉に錫華が疑問を覚えた、その瞬間――

突如、アシェンの蹴りが錫華の顔面を捉えていた。

「くは……っ!?」

華奢な身体が宙を舞い、吹っ飛ぶ。
何が起きたのかわからなかった。歯が何本か折れ、痛みを感じて、ようやく理解する。

「な……何を……」
「わっかんないかなぁ~?一人になっても問題ないってこと!
 能無し役立たずと一緒にいる理由はもうないんだよ~!」

コードDTDを発動させ、ハイテンションにまくし立てる。
一見底抜けに明るげなその表情は、今まで錫華が見たことないような冷酷なものに見えた。
確かに以前から毒舌のきついからくりではあったが、今の彼女はもはやそんなレベルではない。
仲間ではなく、ゴミか何かを見るような侮蔑の視線を錫華に向けていた。

「ま、待て!?何を言っておる、気は確かか!?」
「はい。いい加減ヘソ姫のお守りはうんざりですので」
「意味がわからぬ!本格的に壊れたか、ポンコツめ!」
「あーあー、意味わかんないよ~ん」
「ええい、コロコロと!一体何がどうなって……」

突然の事態を把握できない錫華に、十分な殺意を込めた二発目の蹴りが飛んだ。
蹴りは錫華の左腕を直撃し、骨を砕きつつその勢いで再び小さな身体を吹き飛ばす。
地面に叩きつけられた身体を半ば涙目で起こしながら、錫華はアシェンの行動に恐怖した。

「ぐはっ……い、痛い……洒落になってないぞよ……」
「まだまだいっくよー!!」
「くっ……この場は逃げるしか……」

ボロボロの身体に鞭打ち、アシェンから逃げ出すべく走り出す錫華。
しかし、怪我をした上に邪鬼銃王に頼りっぱなしで日頃の運動不足が祟った錫華の足では、
アンドロイドのアシェンから逃げ切るなど到底不可能だった。

「うう、腰が、横っ腹がっ……よっ寄るな!近寄るでない!」
「うはwww怯えてるスージーかぁいい!その恐怖、すぐに快楽に変えてア・ゲ・ル♪」
「そういう趣味はないし、何かそちもキャラ変わってきてるぞよ!?」

もはや錫華に退路なし。絶体絶命――

その時だった。

「うおっまぶしっ!」

閃光(ギラ)が両者の間を横切り、狂えるアンドロイドの魔の手を阻んだ。
二人はその光の発射された方角を振り返る。

「何奴ッ!?」
「ハロ、ハロ!マーニャ、オマエマーダーヤルンジャナカッタノカ!?」
「そのはずだったんだけどねー……こういう弱い者虐め見せられちゃ、どーも調子狂うのよねー」

マーダー気取りつつも結局お人好しを捨て切れなかった踊り子、マーニャの姿がそこにはあった。

「そっちのおチビの鬼ちゃん、大丈夫?」
「誰がおチビじゃ……だが例を言うぞ、ふんどし娘よ」
「何者だ、そこのふんどし女!」
「あんたら揃いも揃ってそれかぁっ!」

マーニャは錫華の傍に駆け寄ると、即座に呪文を唱える。

「ルーラ!」

次の瞬間、マーニャと錫華の姿は空へと舞い上がり、彼方へと飛び去った。


「逃がしたか……今一歩で殺せたものを」

ほんの少し前からは考えられないような冷酷な瞳で、二人の飛び去った方角を見つめながら、アシェンは呟いた。
彼女の突然の豹変。一体、彼女の身に何があったというのか。
全ての原因は、最初にアシェンが倒したキラーマシンだ。
あの機体の表面には、触れただけで感染する即効性のシグマウィルスが仕込まれていた。
激しい戦闘を通じてウィルスに感染したアシェンは、その心に強烈な悪意を目覚めさせる。

「まあいい……せいぜい僅かな時間を生き長らえるのだな、お荷物姫とふんどし女め。
 お前も、仲間達も……私が狩り尽くしてくれる」

錫華姫。ハーケン・ブロウニング。楠舞神夜。アクセル・アルマー。
かつて共に戦った仲間さえも、今の彼女には破壊の対象としか見えていなかった。
仲間達の運命を狂わせるべく、今アシェンは、その目覚めたての悪意を暴走させようとしていた。

【一日目・2時10分/和歌山県/天候・雨】

【アシェン・ブレイデル@無限のフロンティア】
【状態】シグマウィルス感染
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
1:破壊と殺戮
2:まずはヘソ姫とふんどし女を捜して破滅させる

【一日目・2時10分/和歌山県上空をルーラで移動中/天候・雨】

【錫華姫@無限のフロンティア】
【状態】左腕骨折、顔面強打
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
1:ハーケン達と合流する

【マーニャ@ドラゴンクエスト4】
【状態】健康、MP消費小
【装備】ふんd……踊り子の服
【道具】支給品一式
【思考】基本:どんな手段を使ってでも生還する
   1:とりあえず錫華をほっとけないので助けとく
   2:妹のミネアが殺し合いに乗っていることを振りまく

【ハロ@スパロボキャラバトルロワイアル】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
   1:マーニャと一緒に行動
   2:ヴィンデルかアクセル、あるいはユウキを探してまた弄り倒したい

【キラーマシン@ドラゴンクエスト 破壊】
【キラーマシン2@ドラゴンクエスト 破壊】
最終更新:2011年02月02日 00:52