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とある別の世界の日本の話。

時は戦国時代。
日本にまだ多くの侍がいた時代。
天下統一を狙う幾多もの武将たちが次々と命を落としていった。
そこで二人の猛将が死闘を繰り広げていた。

「うおおおおおおおおおお! 伊達政宗!!!」
一人は、二本の槍を豪快に振り回す単細胞。
下半身には具足を身に着けており、上半身は素肌に紅いジャケット。
整った顔立ちに額には紅い鉢巻を巻いている。
天覇絶槍 真田幸村。

「最高だぜ真田幸村! オレはずっとこの時を待っていた!」
対するは、六振りの刀を同時に振るう伊達男。
蒼い甲冑を身に纏い、三日月の鍬形付き兜に眼帯を着用している。
奥州筆頭 伊達政宗。

戦場でライバル関係となった二人の戦いに、決着がつこうとしていた。
「燃やせ、我が命! 今ここに全てを賭ける!」
幸村の雄たけびに呼応し、手に握る二槍の槍に紅蓮の炎が宿る。
「上等だ、真田幸村ァ! オレの全力を見せてやるぜ」
政宗はそれを迎え撃つべく、六爪の刀に蒼い雷を宿す。
一歩、二歩、三歩と、お互いに全力で間合いを詰めてゆく。

両者が同時に雄たけび、それぞれの得物を振るう。
そして炎と雷が衝突した瞬間、それは起こった。
二人の間の空間に、突如大きな黒点が出現した。
「なんだこれは……!?」
「Han? 一体なんっだってんだ?」
一時戦いの手を止め、現れた黒点を見る。
直径30cmほどの大きさがあるそれは、空間そのものに穴が開いているようだった。

「のわ!」
「うお!」

その黒点は一瞬で彼らのいた世界を飲み込み、住人たちをある別の世界へと送り込んだ。
殺し合いをさせるために。



2007年 日本 千葉県の夢の国
-12時30分- バトルロワイアル法施工から30分経過


普段なら平日でも観光客やらネズミやらで賑わっている夢の国も、
現在では、突然殺し合いを命じられて混乱している大多数の人間に、既に何人もの人間を殺した殺人鬼、
それに、夥しい数の死体で埋め尽くされている。
そんな世界に彼らは送られてきた。
「Ouch!」
「ぬわったあ!」
何もない場所から、まるで手品のように真田幸村と伊達政宗は現れた。

「何処だここは! お館様あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「うるせぇ! ちょっと黙ってろ!」
叫ぶ幸村をとりあえず黙らせ、政宗は周囲を見渡す。
「へぇ……あれは西洋の城じゃねえか」
ディ○ニーキャッスルを見上げて、政宗が嬉しそうな声を上げる。
その他にも目に付くものは、全て真新しい物ばかり。
唯一見慣れた物があるとすれば、戦場のようなこの光景。
人が人を殺す、戦国時代を生きた彼らからすれば、それほど驚くようなことでもない。

「伊達政宗! まだ我らの勝負がついておらぬぞ!」
猛然と槍を構える幸村に対し、政宗は六爪の刀を全て鞘に納める。
「まぁ、あせんなって。折角面白そうな所にこれたんだ、ちょっとぐらい楽しんで行こうぜ」
「ならん! 早く刀を抜け!」
「ちっ……いいから聞け」
軽く舌打ちをしつつ、政宗は周りで醜く争い続ける人間を指差す。
「いいかぁ? 今ここは戦場の真っ只中じゃねえか。
 こんな場所じゃあ、また前の竹中半兵衛のときみたいに邪魔が入るかもしれねえだろ?」
「うむ……それは」
「だからよ。一旦ここは休戦ってことにしようぜ? OK?」
政宗の提案に幸村はやや難色を示したが、政宗に殺る気が無いようなので、
しぶしぶその提案を了承した。

「見たところここは日本じゃねえな。西洋の城があるし、周りの人間の服装も変わってる」
「そ、そう言われてみれば……」
襲い掛かってくる狂人たちを薙ぎ払いながら、政宗と幸村は現在地の把握に努めていた。
西洋の城、人間の服装、それに見たこともないような物の数々。
これらの情報を元に二人はここを異国の何処かだと判断した。
ザビーの城と言う可能性もあったが、それならあの変な歌が聞こえる筈なので却下された。
(思ったよりも厄介なことに巻き込まれちまったかもな……)
嫌な予感を感じながらも、政宗と幸村は一先ずディズ○ーキャッスルを目指すことにした。





「お館様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! この幸村、必ずや日本に戻ってみせまする!!!!!」
「だから少しは静かにしやがれ!!」




【一日目 12時30分】
【千葉県 ディ○ニーランド】

【伊達政宗@戦国BASARA】
[状態]:健康
[装備]:亜羅棲斗流
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:観光しながら日本(元の世界)に帰る方法を探す。
2:幸村と決着をつける。

【真田幸村@戦国BASARA】
[状態]:健康
[装備]:棲羽亜陀
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:政宗の物見遊山に付き合いながら、日本(元の世界)に帰る方法を探す。
2:政宗と決着をつける。


最終更新:2007年02月25日 22:02