「後ろっ!」
「えっ?」
「んっんっんー、人間にしては素晴らしい洞察力じゃあないか…まさか闇に溶け込んだ私に一撃を加えるとは」
カツオという少年と今後について話し合っていた最中、背後に感じた殺気に向けライトセーバーの刀身を放った
手応えは確かにあった…が、しかしっ
胸から背中に抜ける貫通創を負いながらも、愉快に話しかけてくるではないか
「まぐれかどうか、私が再度確かめてやろうっ」
赤マントの男は文字通り闇に溶け込んでいった
プレッシャーが空き地全体を包み込む…
先程も殺気を感じ取れた、ならば再び捕らえることが出来るはずだ
隣でオタオタ騒ぐカツオのことなど構ってられない、ライトセーバーの刀身を再び出現させ集中する
見えたっ!!!!!
「落ちろっ、化け物め!」
闇の中から襲い掛かってきた漆黒の犬の首を叩き落す
「ほほぅ…人間、予想外に楽しめそうじゃないか。
どうやっているのかはわからんが生身でありながら、闇に消えるノスフェラトゥの気配を読んでいるのか、ククク」
「吸血鬼だと?バカなそんなものが存在するはずが…しかしこのプレッシャーはなんだ!」
男の体が闇に溶け込み、禍々しい犬が襲ってきた
正直勝てる気がしない、カツオはおとりにもならないだろう
「貴様、なぜ私を殺そうとする?」
「ホワィ?だと?銃火を以って人間も非人間も入り乱れて闘争する!そのような世界なのだろう?ここはっ!!
ならば貴様も剣を持て、構え、振るえ!さあ、夜はこれからだ!お楽しみはこれからだ!!
ハリー! ハリーハリー!! ハリーハリーハリー!!!」
赤マントの男がのけ反りながら、狂気の雄たけびで大気を震わせる
男の純粋な闘争への渇望が熱となって伝わってきた
ふと思った、ヤザンとタイプが似ているだろうか…と。
そう思った瞬間、交渉も出来るのではないかと感じ始めた
いやっ、この私ならばできるっ
「すまないが、私にはもう君を楽しませることはできない。もうこの命を捧げても構わない」
「失望させるなよ、人間。諦めるというのか?この圧倒的な彼我戦力差に物怖じして退くというのか?」
男がまたもや闇に消えたかと思うと、周囲から無数の動物の息遣いが聞こえ始めた
犬のような違うような、ともかく薄気味悪い息遣いだ
しかし、毅然とした態度は絶対に崩してはならない!!
「いや、抵抗しない代わりこのカツオの姉サザエを守り、サザエを中心に他の者を導いてほしいのさ」
アーカードの姿を見ただけで気絶してしまったカツオを指差す
「なんだと?わたしにはわかるぞ、貴様が唯の走狗(イヌ)ではなく己の天の才覚を自負する者だと。
なぜその貴様が命を賭してまで、サザエとやらを守ろうとする?」
「この狂った世界を良い方向に導けるのは優れた女性だ、私はその為の地ならしをしようとしていたのだよ
そしてそれは一握りの天才しかできないと思っている」
数秒の沈黙が、永遠にも感じられた
空気が重い、この男の能力のせいなのか、自分の精神状態が原因か区別がつかない
地の底から聞こえてくるような含み笑いによって、その静寂は破られる
「ククククク、それが貴様だと?実に面白い!これだから人間というのはっ!!!ハーハッハッハ!!
いいだろう、貴様のその考え乗ってやる。早くマイマスターを探し出せ、貴様の眼に適う女ならそれも面白い」
言い終わるや否や、男は闇に掻き消える
しかし、気配は感じるのでおそらくそのままついてくるつもりなのだろう
…どうやら成功したようだ
純粋に戦闘を愛する者はえてして、大きな理想を欲しているものだ
なぜなら自分だけでは闘争に大儀を見出せないからだ、ならばこのシロッコが与えてやろう
ヤザンやジェリドのように…
【H-4 空き地2:30】
【シロッコ@Zガンダム】
[状態]:健康、疲労
[装備]:ライトセーバー@スターウォーズ
[道具]:支給品一式
[思考]:1:優秀な女性を探し、生き残らせる
2:サザエという女性に魅力を感じる
3:主催者打倒の可能性を探る
【
磯野カツオ@
サザエさん】
[状態]:顔面軽傷、恐怖のため気絶
[装備]:ボウガン(元中島の支給品)
[道具]:支給品一式
[思考]:1:サザエを探す
2:シロッコについていく
3:お化け怖い!
自分の支給品の確認はまだです
【アーカード@ヘルシング】
[状態]:健康
[装備]:闇のランプ@ドラクエ
[道具]:支給品一式
[思考]:1:強者との闘争を希望
2:シロッコの選ぶ指導者(女性)とやらを見定める
最終更新:2007年02月25日 22:20