「主催者を倒すためには、やはり仲間を集めるべきだな」
俺、
◆hXvyVozAPo氏は、映画館の出口に向かいながら一人呟いた。
やっぱり対主催のスタンスを取ると決めた以上、仲間は必要不可欠だろう。
デイパックから名簿を取り出し、ページをぺらぺらとめくる。
「強力な味方になりそうなのは、えーと……」
首輪の解除ができそうなのが長門有紀ぐらいか?
わくわくさんもいいかもしれん。
戦力だけでいえばどいつも最強クラスの使い手ばかりだな。
逆に敵になりそうなのは……
アーカード、ゴジラ、ジャイアンの母、雷音竜ぐらいか?
流石に骨が折れそうだな。なんとかこいつらも味方に引き込めるといいんだが。
考え事をしている内に、気がついたら出口まで着いていた。
「さっさとこんな所出るか……」
外はまだまだ暗い夜。
時計を見ると深夜の1時ちょっと前だ。
ねらーの俺にとっては苦にもならん。
「あのー。ちょっといいですか?」
「へ?」
しもうた! うっかり周囲への警戒を怠ってしまっていた。
声のした方へ振り向くと、そこには金色に輝くドレスを着た女性がいた。
……ローラ姫だ。
「すいません、驚かれましたか? 私はこの
ゲームに乗っていません。
一緒に協力して、ここから脱出する方法を探してくれる人を……」
そう言いながら、ローラ姫は俺に近づいてくる。
手に月の光を反射させて、不気味に輝く鉈を持ちながら!
「わわわ!! ちょっとストップ! タンマタンマ! 」
「はい? どうかしましたか?」
ローラ姫はかわいい顔を斜めに傾ける。
「えーと……その鉈がとっても怖いからしまってくれないかな」
なるべくやさしい口調で、語りかけるようにお願いする。
「……でもそれでは私が無防備になってしまいます」
それはつまり俺が信用できないってことか……。
まあこれが当然なんだろうな。
最近のロワは人を簡単に信用しすぎー。
とか言われているみたいだし。
「……わかった、じゃあこうしよう」
そう言って俺は荷物の入ったデイパックを、ローラ姫の足元へ放り投げる。
「これで俺は何も持ってない。さあ、君もその鉈をしまっておくれや」
しまった。
生ローラ姫に緊張して、口調が変わってしまった。
「えぇ……そうですね。もう何も持っていないみたいですね」
そう言いながらローラ姫は鉈を持ったまま俺に近づいて……。
「ちょっと! ストップ!」
そなたは何故に鉈をしまわんのだ?
「えーと。禁則事項です」
「それはキャラがちげーよ!」
ツッコミを入れている間にも、ローラ姫はどんどん近づいてくる。
鉈をブンブンと試し切りをするかのように振りながら。
やべえなこれは……。
俺は脳内から、過去のロワの記録を引っ張り出す。
ローラ姫の歴史。
FFDQ3rd:アモスと自殺。
DQ:対主催者
カオス第一期:ドーピング(ry
「……って! 三分の二の確率で危険なんじゃねえかよ!」
俺は踵を返して、ローラ姫とは反対の方向へ走り出した。
「そんなひどい……。待ってください!」
バックから麗しい声が追ってくるのが聞こえたが、止まらずに走り続けた。
フッ……100m11秒台の俺に追いつけるとでも?
……ちくしょう!少々バトロワを嘗めていたようだな!
こんなにも早くから危険人物候補に出くわすなんて。
背後の声が聞こえなってもしばらくの間、俺は疲れるまで走るのを止めなかった。
「逃がしちゃいましわ……」
勇者様ともう一度会うためには生き残るしかない。
そう思ったのですけれど、やっぱり上手くいかないですわね。
今度からは鉈を鞄にしまっておいて、いつでも出せるようにしときましょうか。
そして、あいてが油断した所を背後から……。
「許してください勇者様……。あなたにもう一度会うためなのです」
私は勇者様をお慕いしています。
だから一度だけ。
この手を血で染めることをお許しください。
【E-7 映画館外 1:00】
【◆hXvyVozAPo氏@書き手】
[状態]:若干の疲労
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
1:ゲームを終わらせて、元の世界に戻る。
2:
キャプテンといーさんには容赦しない。
3:ローラ姫は怖い怖い
【ローラ姫@ドラゴンクエスト】
[状態]:健康
[装備]:鉈
[道具]:拡声器、支給品一式×2
[思考]
1:このゲームで優勝する
※◆hXvyVozAPo氏の荷物はローラ姫に奪われました。
最終更新:2007年02月26日 13:29