「これは……」
テルィーマンに改名させられた元照井竜は、驚愕に目を見開いていた。
彼に支給された靴ひもが、1本切れていたのである。
「いやな予感がする……。まさか、左たちの身に何か!」
◇ ◇ ◇
放送の直後、老人……石ノ森章太郎を連れた左翔太郎は、天気が多少回復したのを確認し、魚市場から外に出ていた。
「さて……どこ行くかな。やっぱり、まずは関東に……」
「危ない!」
老人の声に、翔太郎はとっさに身を翻す。その直後、彼の頭上を高圧水流と化した海水が通過していった。
「ちっ、外したか……! まあいい」
「どのみち、我々が負けるはずがありませんからね」
続いて、海の中から二つの影が飛び出してくる。
一人は水を操る悪魔超人、アトランティス。
もう一人は深淵の仮面ライダー、アビスだ。
「問答無用ってわけか……。だったら、こっちも手加減しねえ! 爺さん、危ないから下がってろ!」
威勢よく叫ぶと、翔太郎は腰にロストドライバーを装着する。
そして挿入口に、ジョーカーのメモリを差し込んだ。
「変身!」
『ジョーカー!』
メモリから流れる音声と同時に、翔太郎の体を風が包む。
次の瞬間には、彼の肉体は漆黒のボディーを持つヒーローへと変貌していた。
「ほう、あなたも仮面ライダーでしたか」
「ジョーカー。仮面ライダージョーカーだ」
名乗りをあげると、翔太郎は右手を伸ばしアビスを指さす。
「さあ、お前の罪を数え……ウボァー!!」
例の決め台詞を口にしようとした瞬間、翔太郎の体が吹き飛ぶ。
先程翔太郎を襲ったアトランティスの必殺技、ウォーターマグナムがクリーンヒットしたのだ。
「て、てめえ! ヒーローの決め口上の途中で攻撃してくるんじゃねえよ! 卑怯だろうが!」
「ケーケケケ! 悪魔超人に卑怯は誉め言葉よ!」
翔太郎の抗議を意に介さず、アトランティスは彼に馬乗りになって打撃の嵐を浴びせる。
「さて……それでは私は、こちらの老人を始末しますか」
自分たちの勝利を確信したかのような、余裕ある足取りでアビスは老人に歩み寄る。
そして、その右手を振り上げた。
◇ ◇ ◇
「ムッ!」
テルィーマンは、再び驚愕の声をあげた。
「切れたと思っていた靴ひもが、糸一本で繋がっている! これはいったい……」
◇ ◇ ◇
「やれやれ、こういう手段はあまり使いたくないんだけどね」
「漫画の王様」と称された男、石ノ森章太郎は、渋い表情でそう呟いた。
彼の眼前では、アビスが右手を振り上げたままの状態で停止している。
「君は僕が直接生み出したキャラクターではない。でも仮面ライダーである以上、僕の支配からは逃れられない。
王の名において命ずる。我が敵を排除せよ!」
「イエス! ユア・ハイネス!」
石ノ森の命令に返事をすると、アビスは標的をアトランティスに変えて腕を振り下ろした。
その腕から放出された衝撃波はアトランティスの首を切り落とし、彼の命を奪う。
「な、なんだ!? 何が起きた!」
「ああ、大丈夫。彼はもう、我々に危害を加えることはしないよ」
状況が飲み込めない翔太郎に対し、石ノ森は微笑を浮かべながら言う。
彼の言葉どおり、アビスは翔太郎に対して攻撃する様子は見せない。
「爺さん……。あんた何者だ?」
「なあに、ただの漫画家だよ」
【一日目・2時40分/宮城県気仙沼市/天候・雨】
【左翔太郎@仮面ライダーW】
【状態】ダメージ(中)、仮面ライダージョーカーに変身中
【装備】ロストドライバー&ジョーカーメモリ@仮面ライダーW
【道具】支給品一式
【思考】
基本:バトルロワイアルの破壊
1:フィリップや風都の仲間たちを探す
2:石ノ森に対し、若干の不信感
※7期とは別人です
【石ノ森章太郎@現実?】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:翔太郎を手伝う
【鎌田@仮面ライダーディケイド】
【状態】石ノ森に服従、仮面ライダーアビスに変身中
【装備】アビスのデッキ@仮面ライダーディケイド
【道具】支給品一式
【思考】
1:石ノ森に従う
【アトランティス@キン肉マン 死亡】
【一日目・2時40分/東京都/天候・雨】
【テルィーマン(照井竜)@仮面ライダーW】
【状態】健康、顔芸状態
【装備】アクセルドライバー、アクセルメモリ、エンジンブレード、エンジンメモリ、靴紐
【道具】支給品一式
【思考】1:俺にニックネームを付けるなァァァ!
2:殺し合いを止める
3:左達と合流したい
※テルィーマンに名前を変更させられました。
最終更新:2011年02月05日 00:51