(泉さんとつかささんが……死んだ……?)
高良みゆきは、放送で親友たちの死を知らされた。
ただの女子高生である彼女に、その事実はあまりに重かった。
意識こそなんとか保ったが、みゆきは足を止めアスファルトに膝をついてしまう。
「ああ? どうした?」
そんなみゆきの様子に、彼女の同行者である魔物・ゴンズは怪訝な表情を浮かべる。
「そうか、今の放送で、誰か知ってるやつが呼ばれたな? まったく、人間ってのはよわっちい生き物だぜ。
まあいい。ちょうど今の放送で、二人で行動する必要もなくなった。
こんな様子じゃどうせ足手まといになるだけだろうから、ここで殺しておくか」
醜悪な笑みを浮かべると、ゴンズはみゆき目がけて剣を振り下ろす。
みゆきはそれをただ、虚ろな瞳で見つめていた。
彼女の白い肌を刃が切り裂くかに見えた、その時。
「危ねえ危ねえ。なんとか間にあったぜ」
赤い手袋をはめた手が、ゴンズの剣を弾いた。
「貴様、何者だ! 俺の邪魔をするとは、何が目的だ!」
突如現れた乱入者に動揺し、まくし立てるゴンズに対し、仮面の戦士は静かな口調で答える。
「贖罪。仮面ライダー2号」
◇ ◇ ◇
このバトルロワイアルが始まった時、一文字隼人は生きる気力を失っていた。
前回のバトルロワイアルで彼はショッカーに不覚を取り、再改造されライダーキラーとなった。
そして後輩の風見志郎をはじめとして、数多くのヒーローをその手で葬り去った。
殺し合いが終わり、ドラゴンボールの力でほぼ全ての参加者が蘇った時、彼はライダーキラーではなく一文字隼人として蘇生された。
だが、ライダーキラーとして活動していた時の記憶は、彼の中に残っていた。
数多くの同胞を手にかけてしまった自分が、今さらどの面を下げて生きていけというのか。
そう考えていた隼人は新たな殺し合いに参加させられてもまったく動こうとせず、自発的に禁止行為で死のうとしていた。
そんな彼の前に、一人の少年が現れた。
藤岡と名乗ったその少年は、前の殺し合いで仮面ライダーに助けられたと語った。
そして一文字の話を聞いた藤岡は、彼にこう言った。
「あなたの辛さは、俺なんかには理解しきれないですけど……。罪を犯したことを悔やんでいるのなら、償えばいいじゃないですか!
どんなに辛くても、最後には立ち上がる! 俺が知ってる仮面ライダーは、そんな人たちでしたよ!」
その言葉で、一文字は吹っ切れた。
◇ ◇ ◇
「ライダァァァァァパンチ!!」
「ぐぎゃああああ!!」
長い戦闘の末に、決着はついた。
仮面ライダー2号必殺の拳がゴンズの頭部を砕き、その体を血の海に沈めたのだ。
「一文字さん!」
戦闘を終え変身を解除した一文字の元に、みゆきを連れて避難していた藤岡が駆け寄る。
一文字は右手を軽く挙げて、その声に応えた。
「さて……お嬢ちゃん、歩けるか?」
「は、はい……なんとか」
「うーん、無理はできない状態みたいだな……。雨も降ってることだし、休み休み行くか。
藤岡、ちゃんと気を遣ってやってくれ」
「わかりました」
「あ、あの……」
二人を従え歩き出そうとする一文字を、みゆきが呼び止める。
「ん? どうした?」
「行くとは……どこにでしょうか?」
一瞬足を止めた一文字は、ばつが悪そうに頭をかきながら彼女の問いに答える。
「悪がはびこる所……かな。いちおう、正義の味方なんでね」
【一日目・午前2時30分/フィリピン北部/天候・雨】
【一文字隼人@仮面ライダー】
【状態】ダメージ(小)
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
1:かつての罪を償うためにも、正義の味方として悪を倒す
※7期のライダーキラーと同一人物です
【藤岡@みなみけ】
【状態】健康
【装備】斬鉄剣@ルパン三世
【道具】支給品一式
【思考】
1:一文字に同行
2:知り合いを捜す
※7期からの参戦です
【高良みゆき@らき☆すた】
【状態】精神的ダメージ(大)
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
1:とりあえず一文字についていく
2:家族、友達と再会したい
【ゴンズ@ドラゴンクエスト5 死亡】
最終更新:2011年02月07日 00:39