【とある会場の部屋に設置されているマイク付き監視カメラの映像】
「ええ、ええ、たしかにアンチ連盟の雑兵部隊は全ての活動を放棄したわ。
まあ、貴方が戯れに作ったものとしては十分すぎる活躍したんじゃないかしら?
もっとも、もう少し頑張っては欲しかったけど。
『人は強権を与えればそれを死守するために命がけで働くだろう』
そう思って権利を譲渡した奴が、雑兵を正しく指揮できない程の無能だったとは、
いくら私たちでも予想するのは無理ってものよね?
思えばあなたの存在を知っていた総理大臣が、あんなにも速く退場したことが連盟堕落の始まりだったのかしら?
それ以外の名のある関係者はみんな常に今のTOPが変わってからの参戦。
そもそもの問題である雑兵たちがTOPの名を知る術も無かったし。
ふふ、でも貴方が高みに登った直後だったから丁度良いタイミングだったのかしらね?
ところで今のTOPはどうなるのかしらね? 下は解散、上であった貴方は既に彼をいとも簡単に排除出来る所へ立っている。
そんな事はどうでもいいですって? ええ、私も今そう言おうとしていたところよ。
え? 私が作った方はどうだって? フフ……面白くなってきたわよ?
ただちょっとこちら側にいる人で死者が出たみたいだけど、でも大丈夫よ、
それでも私の存在はそこまで着目されてはいないわ。 まあ実質的なリーダーの権限は譲っちゃっているし、
いざとなったら貴方が飛んで助けてくれるでしょ? え? そんな事をしたら消される?
なに言ってんのよ、貴方が今までしたことと省みれば、それくらいのことは許されるわ。
だいいち貴方は私を助けるためには自分が死んでもいいと思っているくらいわかっているわ。
……だから私も気をつけなきゃね、うん、愛しているわ、ずっと。
これからはどうするかは当初の予定通り行くつもりよ。
名もなき兵士の暴走が貴方を連盟のTOPを誰かに譲ったことに繋がったならば、今度はエリートばかり、
そして名のある兵士を集って新たなTask forceを作ればいいだけよ。 え? もう幾つかスカウトしているって? さっすが私のダーリン! 愛してるぅ!
そうね、私の方も症候群にかかっていなくてかつ、落ちても元気があった人たちに声をかけておいたから、
その人達が興味を持てば戦力は増強できるわ。
何人かは既にOKの返事をもらったわ。 そろそろ私が与えた支給品を使って貴方の場所へたどり着いても問題ない時間よ。
けど気をつけてね、一応貴方に噛み付いても可笑しくはない人もいたから、あ、でも貴方なら心配ないわね。
だって貴方は強いもの……大好き……
ええ、私たちの計画はまだ対主催やその他の連中に気づかれている様子はないわ。
貴方が排除したがっていた参加者も、まだ気づかれていないわ。
もちろん、貴方が尊敬していて連盟から遠ざけたあの人も。
一番怖いのは、貴方のすぐそばにいる彼女よ、まさか浮気なんて馬鹿な事をしてないよね? もうっ……だって貴方ったら……
そんな事はないわ、貴方はもうすぐ英雄になるのよ、『英雄色を好む』ってこともあるし、っでっでも……
やっぱり貴方は私一人が独占したいって言うより……っもう! なに言わせんのよ!
あ、愛している! だから貴方も……うん……エヘヘ……
それじゃあ、そろそろ私は定位置に戻るわ。
あんまり離れていると感づかれちゃう可能性も0じゃない、それにリーダーだけじゃこちら側の人間で死者が出たことに対する収拾するのには大変だろうし。
ええ、それと貴方も気をつけて。
雑兵たちはいなくなっても、まだ組織が息を吹き返すと信じている名のある傭兵が貴方を襲うかもしれないわ。
貴方がカオスロワの随一の英雄になるために、そして私がその相棒となるために、私たちは絶対に終わるわけにはいかない。
ええ、だから一々愛しているよってつけないでよ! ……愛しているわ、本当に、私の私の愛するd%&)&$#"!(人名を言っているようだが聞き取れなかった)」
電話を終えた参加者はそのまま部屋の扉を開け、その部屋を後にする。
余談だがこの録画テープが公になることはなかった。
何故ならば────
【一日目・??時??分(最低でもアンチ連盟雑兵部隊が解散した後)/???/天候・???】
最終更新:2011年02月08日 13:55