「えぇー!? 家族は対象外!? なんでさ、君の家族って美少女が多いんだろう?」
いきなり珍獣キュゥべえが叫び声をあげた。
それを見下ろすのは、予想の遥か斜め上のやばいボデーを手に入れてしまった亞北ネルだ。
「うん……確かにルカもハクも対象ではあるんだけど……家族だもん。
きっとレンきゅん、ミクもMEIKOも死んじゃって今も泣いてると思う……
だから、そんなレンきゅんを取って喰おうとする奴だけぶち殺すわ。
そして私がレンきゅんを優しく抱きしめて慰めてあげてそのあとえへへへへへ……」
今の自分の体で華奢なレンを抱き締めたらどうなるかはわかっていない様子だ。
それでもネルは軽くトリップした様子でくるくる回転を始めた。
そして回転にあわせ、首に巻かれたマントも踊る。
そう。彼女、亞北ネルはキュゥべえとの契約により魔法少女となったのだ。
とはいえ、規格外にも程がある肉体なので魔法少女コスチュームは即ズタボロの布切れと化した。
おかげで今のネルの格好は、最後の良心の金のブーメランパンツ(魔法少女ver)と金のマントのみだ。
「……でもこの格好、下手したら変態じゃない? 覆面かぶったらどこぞのエリミネイターじゃない?」
「流石に魔法少女の衣装まで僕に文句を言われても困るなあ……
でも大丈夫。君の願いは『愛』の願いだった。魔法少女の力は願い事の内容で変わるんだけど愛の魔法は特に強力さ!
どこかの世界でも、愛の魔法(笑)に目覚めて契約主と一緒に愛のフェニックスの炎使って世界を平和にした
魔(法少)女とかがいるらしいから。そんな装備でも大丈夫!」
「おい今(笑)入ってなかった?」
「気のせい気のせい。あーでも残念だなー……是非君の家族が(惨たらしく殺されるのを見たかった)」
ブォン
「ケダモノってやっぱりいる! 気の毒な獣で、DNAが狂っていて……救いが無い! 冥 空 斬 翔 剣 !」
スパーン
「うわあああああ! ぼ、僕のチャームポイントの耳手がああああ!」
「巨乳は滅びろ!」
ボ
僅か1秒で惨劇は起きた。
空間転移でキュゥべえにリベンジマッチを仕掛けに来たマミの一撃でキュゥべえの片耳手が吹っ飛んだが
次の瞬間にはネルの剛拳がマミを粉々に砕いていた。
キュゥべえが望んでいた光景だが、本当に一瞬で粉々にしたため楽しめなかった。
(こ……これがネルの愛の魔法の力……)
※
「いだだだだ! もっと優しく塗って!」
「大げさね。どうせそのうちまた生えるんじゃない?」
ネルは支給品のきずぐすりをキュゥべえの傷口にぬったくる。
と、その最中に妙案を思いついた。
「そうだ。愛なら普通癒しの力よね? 回復魔法も使えるんじゃないかしら?」
「え? どうなんだろ……?」
「ま、試すのが一番早いわね。
えーと…………『情熱の愛(ヒートヒール)!』」
「イタアツイィィィィィィ!!!!!!」
ネルの巨大な両手の物理的圧力と熱量により、傷口は溶接されて塞がったそうな。
魔法少女亞北ネルの活躍はこれからだ!
【一日目・4時50分/東京都/天候・雨】
【キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、火傷、若干の恐怖、片耳手損失、欲求不満
【装備】なし
【道具】支給品一式、他不明
【思考】
基本:ネルと行動する。
1:まともな女の子が惨殺されるシーンを見たい
【亞北ネル@VOCALOID派生】
【状態】魔法少女、首から下は超肉体
【装備】妖しく光る肉体、金のブーメランパンツとマント
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:この世界のレンきゅんと結ばれる
1:キュゥべえと行動しつつ、レンきゅんを探す
2:レンきゅんを誘惑しそうな女と男は全員殺す。ただし家族は例外
最終更新:2011年02月09日 00:56