杜の都。それが、宮城県仙台市の通称だ。
その呼称は大正の時代に刊行された地理の本に使われたのがきっかけで全国的に広まった。
その言葉通り、空気は澄み青葉山や広瀬川の景色も素晴らしい。
「森」ではなく「杜」なのは市街地に植えられた街路樹から取られたといわれている。(人工林のことは「杜」と明記する)
もう少し、詳しい説明はWikipediaを参照されたい。
そんな自然豊かなこの町に、4人の漫画家と1人の打ち切り漫画の主人公が集っていた。
「あ、岸本さん!久保さん!冨樫さん!お久しぶりです!!」
澤井はパッと笑顔になる。そりゃそうだろう。
大好きな作品の作者、友人、そして漫画家としての心得を教えてくれた男が一堂に会しているのだから。
久保は一瞬、一瞥をくれると……こう言った。
「久しぶりだな、一発屋よ」
嘲笑。その言葉通りの蔑んだ笑みを久保は浮かべた。
「久保さん、そりゃ言い過ぎですよ。澤井君だってがんばってたんだから」
岸本が必死にフォローする。
「あ、いいんです!僕、本当に実力がありませんでしたから!!『一発屋』って呼ばれても仕方ないですよね」
馬鹿にされても、怒らない。常々思っていたがどんだけお人よしなんだ、と久保は思った。
その時、横にいたドレッドの男……チャゲチャが澤井の肩を叩く。
「澤井、そろそろ長期連載の作者達を粛清するぞ」
えっ……という言葉を発せずとも、澤井の顔は驚愕に満ちていた。
「チャゲチャ、それってどういう……」
「まだ言ってなかったか。すまない。俺は長期連載の漫画が許せないんだ。
俺も長期連載として活躍するはずだったのに、奴らに負けてしまった……」
「けど、あれは僕の……!!」
澤井の言葉をさえぎるように、チャゲチャは続けた。
「今まではそのキャラを殺すつもりだった。しかし、考えてみればその親となる作者こそが害悪だった。
その親を殺せば、もう新たな物語も人物も生まれない……」
「何言って……!!」
澤井は茫然自失としている。そんな中、チャゲチャは誰に向かって言っているのか、天に向かって言った。
「状態表、直しとけよ」
そして、向き直る。すでに久保と岸本は各自の武器を構えていた。
「澤井、お前も早く準備しろ。お前の武器は何か知らないけどな」
「……」
澤井は、答えない。さまざまな感情が交錯し言葉が見つからない状態だ。
「……冨樫さん、行きますよ……」
斬魄刀を構えながら、久保は言った。
「え?」
DSの画面から顔をあげながら、冨樫は言う。
「「「「ズコ─────!!!!!」」」」
冨樫以外の全員が砂煙とともに足を天へと投げだし、盛大にずっこけた。
【一日目・5時16分/宮城県仙台市/天候・雨】
【冨樫義弘@現実?】
【状態】ズタボロ 念能力者
【装備】"盗賊の極意(スキルハンター)"
【道具】支給品一式、あとDS(私物)
【思考】
基本:バトロワをクリアしたら働く
1:え?なになに??
【久保帯人@現実?】
【状態】健康 死神
【装備】崩玉 大量の斬魄刀
【道具】支給品一式
【思考】
基本:HUNTER×HUNTERの続きが気になるので冨樫先生を手伝う
1:ズコ─────!!!!!
【岸本斉史@現実?】
【状態】健康 忍者
【装備】写輪眼
【道具】支給品一式
【思考】
基本:HUNTER×HUNTERの続きが気になるので冨樫先生を手伝う
1:ズコ─────!!!!!
【チャゲチャ@チャゲチャ】
[状態]:健康、ヤン気ー全開、全裸
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]基本:暴れまくる
1:ズコ─────!!!!!
2:長期連載している漫画の作者を皆殺し
【澤井啓夫@現実】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]基本:チャゲチャと一緒に頑張る
1:ズコ─────!!!!!
2:チャゲチャ、どういうことなの……?
3:また師匠(島袋)と一緒に連載したい
最終更新:2011年02月23日 23:44