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バナナを捜索するよりも居場所の割れている6/のほうを先に始末したほうがいい、ということでカオスロワンアイドルの会場までやってきた右代宮譲治。
一見すると外見もよく人当たりもいい好青年なのだが、なにげに元の世界では惨劇の元凶となる行為を行った人間の一人でもある。
何しろ中身は自分以外の男がモテるのは許せない、ひいては世の中の女はすべて自分のものだと思っているのだから色々残念な人である。

見ると会場のまん前ではたい焼き屋のおっさんとヤクザ風のおっさんがそれはそれはすごい戦闘を繰り広げていたが、
これは関わってはいけないと本能的に察知して黙って通り過ぎた。

会場入り口までやってきた譲治は今度は拍子抜けした。
それなりの強固な警備を予想していたのだが、警備員の一人も配置されていない。
一応鍵はかかっているものの、これでは中に入るのに特に障害は無い。

(何か起こったのか……?)

嫌な予感を感じながらも鍵を壊して中に入る。
会場内は静まりかえっていたが、妙な雰囲気が漂っているのは確かだった。
周囲に警戒しながら廊下を歩いていた譲治は、行く手に一人の男の姿を認めて足を止めた。

「君は……スタッフでは無いようだねえ。ここは一応関係者以外立ち入り禁止だよ。
見学者は別の入り口から入ってもらいたい。もっともたった今、役員会議でカオスロワンアイドルの企画の一時中断が決まったところだけどね」

スーツ姿の外国人らしい男がそう言い終えたのとほぼ同時に館内放送が流れた。
その内容は参加者・関係者に今日の残りの全試合の中止を伝えるもの。

「聞いての通りだ。わざわざ見に来てくれたのに、ご期待に添えなくてすまない」
「そうですか……そりゃあ残念な話ですね。けど……」
譲治は懐に手を入れる。
「僕には関係ないんですよね。そこを通していただけますか?」
懐から取り出したのは一台のカメラ。
そのシャッターに手をかけた瞬間、辺りは強烈な閃光に包まれた。

譲治は直前に俊足でサングラスをかけることによってその閃光で目を潰すことを免れた。
これこそ彼や一握りのカメラマンだけが使える秘儀、『トミタケフラッシュ』。
何の対処もなく食らった相手は例外なく目を焼かれ、少なくとも三十分はまともに動けない。
「すいませんね。しかし僕にはやるべきことがあるので――」
そう言ってサングラスを外した譲治は驚愕する。
外人の男――サイモン・コーウェルは、平然と立ったままだった。

「ふん。意外性という点ではまあ及第点くらいはあげてもいいけど、そんなもの、単純に目を閉じれば防御できる。
敵意を顔に出しながら、武器としてカメラを出した段階で相手に攻撃パターンは完全に読まれているよ」
譲治の攻撃を酷評するサイモン。
「正直に言って、それなりに楽しみにしていた企画が一時中断を余儀なくされて気が立っているんだ。
すぐに立ち去るほうが身のためだとおもうがね?」
冷酷に告げるサイモンを前に、譲治はただ立ち竦むのみだった。
だがこの男を倒さずして会場への侵入は不可能。それははっきりと理解できた。

【一日目・5時25分/東京・カオスロワンアイドルセカンドステージ会場/天候・雨】


【サイモン・コーウェル@アメリカン・アイドル】
【状態】健康 碌でも無い参加者ばっかでうざったい 企画中断で不機嫌
【装備】予選応募者の名簿
【道具】支給品一式多数
【思考】
基本:カオスロワンアイドルをプロデュース
1:こいつも碌でもないカメラマンだな

【右代宮譲治@うみねこのなく頃に】
【状態】健康、落とし穴無効
【装備】黒スーツ、富竹のカメラ@ひぐらしのなく頃に
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:自分以外のモテ男を全て殺す
1:サイモンを強行突破
※アンチ連盟の一員です
最終更新:2011年02月12日 00:49