「ミク……貴様は……」
赤きセイバー、ネロはたった今眼前で起きた出来事が信じられなかった。
逆刃刀を手に立つミク、その足元には頭を唐竹割りされた錆白兵の屍体が転がっている。
セイバーと白兵の戦闘中……常人ならとても介入できない戦闘の中にミクは割って入り、物を斬れないはずの逆刃刀で錆白兵を斬り裂いたのだ。
「一体どうやって……」
ミクの顔を見て、近づこうとしたセイバーの体が止まる。
ミクの顔には瞳が無かった。ただ暗黒の空間がその双眸の中に広がっていた。
何が起きたのかは分からない、だがミクは危険だ。セイバーがそう思って下がろうとする
その前にミクはセイバーとの距離を一瞬で詰めていた。
そして逆刃刀をセイバーの心臓に突き立てる。
「なっ……」
口から血を吹き出し、悪魔を見るような目でミクを見るセイバー。その首を、ミクは引き抜いた刃で斬り落とした。
ミクの周囲の空間が変質していく。
その空間に飲み込まれるように、錆白兵とセイバーの屍体はグズグズに腐り溶けた。
◇
「おい、何が起きた?」
アンチ連盟のコンピュータールーム。フォルテッシモは不機嫌な声を上げる。
彼はオプーナとカイトを空間ごと切り刻んで殺し、錆白兵の様子を見に行こうとした矢先に現実世界に無理矢理連れ戻されたのだ。
「電脳世界に戻せ!俺はまだ任務を果たしていない!」
同じく連れ戻されたジェリド・メサが、自分たちを連れ戻したクルル曹長に詰め寄っていた。
「おい、錆はどうした」
「クーックックックック……あいつの事は諦めたほうがいいぜ……」
そう言いながらPC画面を見るクルル。あいかわらずの笑い顔だったが、その額には汗が浮かんでいた。
「クックックッ……こいつはヤバイ事になったぜ……」
【一日目・6時30分/アンチ連盟・コンピュータールーム/天候・雨】
【クルル曹長@ケロロ軍曹】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】不明
【思考】
1:クックックッ……さてどうするべきか
※アンチ連盟の仲間です。
【フォルテッシモ@ブギーポップシリーズ】
【状態】健康
【装備】グリードアイランドのスペルカード@HUNTER×HUNTER
【道具】支給品一式 他不明
【思考】 0:強者と戦う。
1:敵を倒す。
2:錆はどうした?
※アンチ連盟の仲間です。
【ジェリド・メサ@機動戦士Zガンダム】
【状態】健康
【装備】デスティニーガンダム@機動戦士ガンダムSEED DESTINY
【道具】不明
【思考】
0:アンチ連盟の全てを握る。
1:ディアッカを倒す。
※アンチ連盟の仲間です。
☆
汚染されていく。
全ての電脳世界が汚染されていく。
「グゥレイト!」
そんな中でディアッカはまだ破壊活動を続けていた。
たとえ世界がおかしくなろうとも、彼は全てを破壊することしか考えていなかったのだ。
「グゥレイ……ト……?」
その額に刀が……逆刃刀が突き立てられた。
ガンダムの外側から、想像を絶する力で投擲された逆刃刀はコクピットを切り裂き、ディアッカの命を奪ったのだ。
コントロールを失って墜落炎上したヴェルデバスターガンダム。
初音ミクはその残骸に近づくと……融合を開始した。
数十分後……
電脳世界に悪魔が誕生した。
それは超巨大な少女の顔だった。その顔から伸びた無数の触手が、周囲の空間と連結している。
そして頭頂部からはヴェルデバスターガンダムの上半身が生えていた。
しかしその頭部は、胴体部の顔と同じ、ツインテール緑髪の少女の顔になっていた。
それはもう初音ミクではない。初音ミクとDG細胞とシグマウィルスが不可分に結びつき誕生した怪物、デビル初音ミクだった。
デビル初音ミクの目的は地球の浄化、つまり人類を絶滅させることである。
そして今の時代、核兵器すらコンピューターによって管理されている。
それらの兵器を自由に使い、人類を絶滅させるために、デビル初音ミクはさらなる電脳空間への侵略を開始した。
【一日目・6時30分/デビル電脳世界/天候・果たしてデビル電脳世界にそんなものがあるのか】
【デビル初音ミク@VOCALOID+DG細胞&シグマウィルス】
【状態】DG細胞、シグマウィルスに感染
【装備】デビル電脳世界
【道具】デビル電脳世界
【思考】
1:人類を絶滅させる
2:そのために全電脳空間を掌握する
【錆白兵@刀語 死亡確認】
【セイバー(ネロ)@Fate/EXTRA 死亡確認】
【オプーナ@オプーナ 死亡確認】
【カイト@.hack 死亡確認】
【ディアッカ・エルスマン@スーパーロボット大戦Z 死亡確認】
最終更新:2011年02月12日 00:56