6/氏の進言、そして新たに発生した殺人の為にカオスロワンアイドルは中断されることになった。再開は未定である。
小腹が空いてきた6/氏は、少し早めの朝食を摂ろうと会場を抜け出した。
黒衣マトも誘おうとしたのだが、あれからトイレに篭りきりなのでそっとしておいた。
会場前の鯛焼き屋で何か買おうと思っていたのだが、屋台の前で鯛焼き屋の親父とチンピラ風のオッサンが人智を越えた戦闘を繰り広げているのでやめた。
仕方なく会場から少し離れた場所で営業していた定食屋で飯を済ませ、すぐに会場に戻ってきた。
しばらくして、マトの様子が気になった6/氏は彼女を楽屋を覗いてみた。しかしマトの姿はなかった。
まさかと思ってマトの篭っていた男女共用のスタッフ用トイレに行ってみると、まだ鍵がかけられていた。
「まさか……あいつはあれからずっと便所にいたのか?」
6/氏は扉をノックして声をかける。
「もしも~し。誰か入ってますか~」
返事はない。
6/氏はもう一度扉を叩く。
「ブラックロックシューター? そこにいるのか?」
なんの反応も返ってこない。
6/氏の中で急激に不安が膨らんでいった。中に入っているのが誰であれ、ノック一つも返さないというのは異常ではないか?
まさかとは思う。カオスロワンアイドルの主催者に頼んで護衛もつけてもらっているし、そうでなくてもマトの力は戦った自分が一番よく知っている。
ただやられるような少女ではない。だがバトロワという異常な状況の中では……。
「おい!開けるぞ!いいか、開けるからな!」
大声で呼びかけると、6/氏は胡桃で鍵を破壊しドアを開ける。
それと同時に、黒衣マトの体が6/氏にもたれかかってきた。
マトの端整だった顔は鬱血してむくみ、その首には細い紐が何重にもなって巻きつけられている。
彼女は死んでいた。
「自殺ですね」
カオルロワンアイドルの係員は何事もなく言いきった。
「自殺って……それは冗談で言ってるのか?
自分の首を死ぬまで締めたって? 両手に紐の痕も残さずにか?」
6/氏は思わず係員に詰め寄る。黒衣マトの突然の不審死に、いくつもの修羅場を越えてきた彼も動揺していた。
「カオルロワンアイドル上層部は自殺と断定しました。黒衣マトは萩原雪歩他一名を殺害し、その良心の呵責に耐え切れずに自殺したと」
「彼女が連中を殺した……だって?」
さらなる衝撃の追い討ちに6/氏は言葉を失う。
「上層部は一連の殺人事件は犯人・黒衣マトの自死によって集結したと判断しました。
それによりカオスロワンアイドルは再開されます」
「ちょっと待て!彼女はあの事件の際ずっと俺と一緒にいた!彼女が犯人であるはずがない!」
「これは上の決定ですので……私にそのようなことを言われても」
「じゃあサイモンか誰か上の奴等に会わせてくれ!」
「申し訳ありませんが皆カオスロワンアイドル再開に向けた準備で忙しいので……再開は30分後になる予定です」
それだけ言うと係員は6/氏の楽屋から出ていった。
「自殺……犯人……あいつが?
ありえない……一体何がどうなっているんだ」
部屋には呆然とする6/氏一人が残された。
【一日目・6時00分/東京・カオスロワンアイドルセカンドステージ会場/天候・雨】
【6/氏@テラカオスバトルロワイアル】
【状態】疲労(小)、精神的疲労(中)、混乱、カオスロワ参加者として引退中
【装備】カオスロワンアイドルの番号札、万年筆
【道具】支給品一式
【思考】基本:カオスロワのアイドルの頂点を目指す。
1:マトが犯人だった……?
〔備考〕
※今までのカオスロワや他のロワの登場、活躍を全て知っている6/氏です。
【黒衣マト(ブラックロックシューター)@BLACK★ROCK SHOOTER 死亡確認】
「再開するのはいいが……なんで黒衣マトなんだ?」
「なんでってどういう意味だい?」
「だから何故黒衣マトを殺したんだって聞いているのさ」
「俺が? 冗談じゃない!俺も、俺以外のアンチ連盟も、この件に関しては一切何もしていないぜ」
「君たちじゃない? じゃあ誰が殺したんだ?」
「知るもんか。俺たちアンチ連盟には、彼女を殺す動機は何一つないんだぜ」
「では誰が……黒衣マトを殺したんだ?」
【井口ヒロミ@本格的ガチムチパンツレスリング】
【状態】健康
【装備】スタッフ証
【道具】支給品一式ほか多数
【思考】
基本:カオスロワンアイドルのお手伝い。
1:何が起こっている?
【兵十@ごんぎつね】
【状態】健康
【装備】猟銃
【道具】支給品一式ほか多数
【思考】
基本:カオスロワンアイドルのスタッフに成りすまして目的を達成する
※アンチ連盟の刺客です
最終更新:2011年02月12日 00:57