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「また、えらい妙なことに巻き込まれたのう」
月明かりの下を歩くのは、ぼさぼさの頭に着流し、なのに靴はブーツという和洋折衷な男。
幕末の志士でも一、二の人気を誇る異端の商人、坂本龍馬だった。
支給品であるカリバーンを右手に握った龍馬は、懐に左手を入れたままぶつくさと呟きながら歩く。
「殺し合いなんぞ言われても、ワシはそんなんはどうも好かんわい」
金儲けは好きだが、無駄な殺生などはこれ以上重ねたくない。
どうにかして、誰も殺さずにここから逃げ出す方法はないのだろうか?
「ん? この匂いは何やち? 」
龍馬の鼻を突いたのは、嗅ぐだけで胸糞が悪くなりそうな匂いだった。
そして、この匂いを追ってたどり着いた公園で彼が目にしたものは・・・・・・
「こりゃあ・・・・・・なんちゅうことぜよ」
まさに『惨殺』としか言いようのない方法で殺害された、少年の死体。
辺りの地面一面に血が染み込んで、地獄のような情景を生み出していた。
「誰が、こんなことをしたがな・・・・・・」
龍馬は息を呑んだ。すでに、この殺し合いに乗ってしまっている人物がいる。
このままでは、沢山の無実の人が命を落とすことになる。
その時、彼の背後から声がかけられた。
「私の生徒を殺しましたね? 」
振り向くと、そこにいたのは出っ歯で猫背の中年男。
「あなたが、その子供を・・・・・・殺したのですね? 」
「ちょーまて、そんな興奮すなちや。ワシは何もしとらんぜよ」
「ならばその剣はなんなのですか? 」
男はそう言い、手にした銃器を構えて龍馬に詰め寄る。
「私の生徒を殺した、その報いを受けるがいい!! 」
男はそう言うと、竜馬に向かって玉を打った。
「な、なんやこれ? ピストールかと思うたら、ただのゴムやないか」
龍馬の体に当たったのは、鉛球ではなく輪ゴムだった。
しかし、その量は尋常ではなかった。その銃の形状からして、一度に装着できる弾丸(輪ゴム)は一個のはず。
だが男は、神速ともいえる素早い手つきで次々と弾を補填していた。
「割り箸鉄砲がハズレ武器などと思ったなら大きな間違いだ!! そんな理論が通用するのは、守るべきもののいない弱虫だけだ!! 」
輪ゴムの雨は、龍馬に反撃の隙を一切与えなかった。
(こりゃあかなわんぜよ。早いとこ逃げんとあかんちや)
龍馬が剣による抵抗を諦め、男に背を向けたときだった。
「これで止めだ。それ、3万個同時発射!! 」
男ははそう叫ぶと、もはや肉眼で捕らえる事が不可能な手さばきで輪ゴムを割り箸鉄砲に装着し、連続発射した。
その所要時間、わずか0.5秒。
もはや、弾が輪ゴムであることなど関係はなかった。
「ぐおぉぉぉぉ!! 」
目で捉えることのできない輪ゴムの流れは、龍馬の左腕のひじから先をもぎ取った。
しかし省みている場合ではない。龍馬はちぎれた左腕の先から鮮血を垂らしながら、命からがら逃走した。

「くそ、こんな時に弾切れとは・・・・・・もう少しポケットに呼び弾を入れておく必要があるな」
先生は、龍馬の背中を見送りながら、忌々しげに舌打ちをした。
即座に鞄を開け、予備の輪ゴムを取り出す。
「中島・・・・・・すまないな。守ってやれなくて」
もはや物を言わぬ屍と化した教え子に、ちらりと視線を走らせる。
「仇は取ってやるぞ・・・・・・今すぐに!! 」
そして先生は、新たに10万の輪ゴムをポケットに詰めて和服の男の後を追って走り始めた。


【一日目 4時】
【H-4  空き地】

【坂本龍馬@歴史】
[状態]:左腕をひじから先切断
[装備]:カリバーン@fate
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:先生から逃げる
2:ここから脱出する方法を探る
3:殺生は出来るだけしたくない

※坂本龍馬は、暗殺される直前の時期から呼ばれました

【先生@サザエさん
[状態]:極度の興奮
[装備]:割り箸鉄砲、輪ゴム100万個
[道具]:支給品一式
[思考]:
1:坂本龍馬を殺す
2:カツオを探し、保護する
3:生徒に危害を加える者には容赦しない
※中島を殺害したのを、坂本龍馬だと思っています


最終更新:2007年02月28日 00:15