「あー、理解出来ない話をしよう。理解出来ないとは人間の営みにおいて……
……どういうことだ? ……理解出来ないな。まあいい。
そんなことは考えるだけ無駄だ。……という事で、よく分からないが……
今、飯を食べていいのか?」
「いいんじゃないの?」
相変わらずの冷たい態度を崩さないアリス。
テンションが常にブレにブレまくるグラハム(・スペクター)。
瞑想を終え、食事の準備をするグラハム(・エーカー)。
「しかし、最初とも二回目の放送とも違う放送主だったな」
「……そうね」
「第六の禁止事項も発表されなかったことを考えると、主催者側に何かあったのか?」
「……そうね」
支給された食料を口に運びながら、先程の放送について話し合う。
その時、グラハム(レンチの方)は何かアリスの様子がおかしいことに気付いた。
「……………姐さん、知り合いが呼ばれたのか?」
「……何で分かったの?」
「俺の眼が節穴に見えるか?」
いつもとは違うテンションで話しかけるグラハム(スペクター)。
そのことについてアリスは少し驚いた。
「……昔からの知り合いの女よ、大切な友人だった……。
……人間はいつか死ぬ、それがちょっと早かっただけなのよ。
ええ………ただ、それだけのことなのに……少し悲しいわ……」
いつの間にかアリスの眼にはうっすらと涙が浮かんでいた。
今まですんでの所で我慢していたが、それが今、崩壊した。
「今は悲しんどけ……、その後、笑えばいいさ」
「……無理、言わないでよ」
しばしの沈黙の後。グラハム(エーカー)が口を開いた。
その表情はとても神妙である。
「二人共、少しいいか?」
「どうした、中村君?」
「……そろそろ、私はここを出ようと思っている」
「そうか」
「止める気はないわ、というよりそんな権利は私にはない」
「では、ラミア少尉とあのアクセルという男が帰ってきたら、
『グラハム・エーカーは旅立った』とでも伝えといて貰おうか?
では、私は失礼させてもらう……グラハム・スペクター、あとの事は頼む」
「OKOK、二つ合わせてOOKKだ」
そして、グラハム・エーカーは一人で工場を後にした。
【一日目・9時00分/東京都太田区/天候・曇り】
【アリス・マーガトロイド@東方Project】
【状態】健康、悲しみ
【装備】邪鬼銃王
【道具】不明
【思考】基本:生き残る
1:………………
2:首輪を外したい
3:ラミアに親近感
【グラハム・スペクター@バッカーノ】
【状態】ローテンション
【装備】すごく……大きいレンチ、小型レンチ
【道具】不明
【思考】基本:この世界の神(主催者)を壊す
1:アリスの姐さんについていく
2:神龍ニアラも壊す
3:脱衣拳も壊す
「さて、どちらに向かうべきか……」
大田区外れで周りを見渡す。
北に行くか、南に行くかを迷っているのだ。
目的は『敵討ち』。アリスの友人を殺した犯人を殺すために。
もうグラハム(・スペクター)には気付かれているだろう。
あの男は壊すことが好きだが、人を殺すことは出来ないと言っていた。
ならば、私がする。いや、しなくてはならない。
「私にはこのようなやり方しか出来ない……
だが、今の私は阿修羅すら凌駕する存在だ!!」
今の彼は『グラハム・エーカー』ではない。
自身に支給された仮面を付けた男。
そう、今の彼の名は『ミスター・ブシドー』である。
【ミスター・ブシドー@機動戦士ガンダムOO】
【状態】健康
【装備】ビームサーベル、仮面
【道具】不明
【思考】基本:殺し合いの破壊
1:仲間と情報を集める
2:アリスの友人を殺した犯人を殺す
最終更新:2011年02月20日 19:59