様々な店が立ち並ぶ商店街で、二人の男が酒盛りをしていた。
「いやはや……
マリオ殿はなかなかの傑物でござるなあ」
「マンマミーア!」
井尻又兵衛由俊とマリオは、又兵衛の支給品の酒盛りセットで豪快に酒を飲み交わす。
「なるほど……やはりマリオ殿も、こんな殺し合いは吐き気がするのか」
「ヒァウィーゴー」
「うむ、拙者も同じ気持ちだ。一刻も早く終わらせよう」
又兵衛はいざ行かんと気合を漲らせたが、ぐ~という間の抜けた、腹の音が周囲に響き渡って顔を赤らめる。
「ははは。これはいかんな……腹が減っては戦が出来ぬ。まずは腹ごしらえをしなくては」
「フォー」
空腹の又兵衛に、マリオがおにぎりを差し出した。
うまそうな塩の匂いが辺りに立ち込める。
「これはかたじけない、ありがたくいただこう」
そう言って、又兵衛はマリオからおにぎりを受け取った。
湯気が出ていて、かなり美味しそうなおにぎりを又兵衛は一気に口に入れる。
「これはなかなかうま……っ!」
食べていたおにぎりを又兵衛が飲み込んだ瞬間、いきなり苦しそうに喉を押さえた。
おぇっ、と口から食べかけのおにぎりを吐き出し、真っ青な顔で喉を押さえたままマリオの方を見る。
そしてそのまま地面に倒れこみ、息絶えてしまった。
「……ふんっ! こういう状況で無闇矢鱈と人を信用することは死に直結する。覚えておくんだな」
お馴染みの赤帽子を深くかぶり直して、マリオは商店街を後にした。
又兵衛が吐き出したおにぎりの残骸からは、数百個の画鋲という名のおかずが顔を出していた。
【H-5 商店街外 2:00】
【マリオ・マリオ@マリオシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:画鋲一万個、酒盛りセット、支給品一式×2
[思考]
1:とりあえず優勝する
【井尻又兵衛由俊 死亡】
※又兵衛の支給品はマリオが持ち去りました。
最終更新:2007年03月01日 21:27