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唯達は確かに脱出できたはずだった。
しかし、直後彼女達に変化が起こり始める。

「「「「もう駄目だお終いだ」」」」

唯、梓はもちろんキッコロと宗像までがネガティブになったのだ。
そう、ゲッターロボはゲッターによってはゲッター線によってパイロットの精神を蝕んでしまうのだ。
新ゲッターでは流竜馬が戦闘狂になったり、原作漫画版でも、真ゲッターに乗り込んだパイロットの一人が、
ゲッター線に意識を取り込まれて植物人間状態になったのだ。
そして、ゲッターの進化系であるエンペラーも例外ではない。

ごめんなさいごめんなさい、殺した人達ごめんなさいごめんなさい・・・・・・」
「日焼けしたらゴキブリの私に生きている価値なんてありませんね・・・・・・」
「おじいちゃん人殺してごめんなさいおじいちゃん人殺してごめんなさい・・・・・・」
「嫌だ、やめてくれ・・・・・・みなみ、鶴屋さん俺をそんな目で見ないでくれ・・・・・・」

(これは不味いわね・・・・・・)

変貌した友人達を見て、タクアンは冷や汗を垂らす。
悟りを開いた紬は、ゲッター線に抗うことはできないものの、
ただ一人ゲッター線に取り込まれることはなかった。
だが、いくら自分の力を使おうと充満しているゲッター線から彼らを守り続けることは厳しい。

「もう嫌だ、私死ぬよ!」
「そうですね! ゲッターと同化すればみんな一緒になれますよ!」
「おじいちゃん、今イくよ!」
「ゲッターの中ならば人を殺さずにすむ!」

(止むを得ないか・・・・・・)

タクアンは決断を下した。
次の瞬間、唯達の姿はゲッターエンペラーから、いやこの世界から姿を消す。

(再び友を殺し合いに戻すのは気が引ける・・・・・・でもアメリカ合衆国ならなんとかなるわね)

タクアンは己の力を振り絞り、唯達を元のカオスロワの世界に送還したのだ。
ワープ先はアメリカ合衆国。
今でも激戦が繰り広げられている東京から遥かに離れた国だ。
とりあえず世界最強のアメリカ軍がいる国にいれば安泰だろうという理由である。


(すまない友よ)

唯達を送還した後、タクアンは深く頭を下げた。
友を救い、彼女達を以前のような軽音部の日常に帰還させることを望んだ彼女としては、
この決断は苦渋のものであったのだ。
例えゲッターエンペラーの中でなくても、ゲッター線が充満しゲッターの敵が多く生息しているこの宇宙では、
彼女達が生きていられる確率は限りなく低いであろう。

(すまない、私ではお主らを守りきることができん・・・・・・)

一人にはできることに限界がある。 それが例えタクアンであってもだ。
悟りを開いた彼女にはそれが嫌でも理解できていた。

(さて、私も戻るか)

自身も唯達の元に帰還しようとしたとき、
彼女の背後に一人の男が現れた。

「やらないか」
キョン~もっと~♪」
「キョン~♪」
「おにいちゃ~ん♪」
「な!? 」

タクアンは戦慄した。
自身に気づかせることなく背後をとったということもだが、
何より彼は全裸であったからだ。
キョンと呼ばれた男は、一糸纏わぬ姿で裸の少女達を抱いていた。

「一体何者・・・・・・?」
「俺か? 俺はデウス・エクス・キョンだ」

そう、彼はカオスロワ7期で超スペックになって神になった男である。
その後、ゲッターエンペラーと友人となって彼らと一緒にインベーターとかと戦い続けていたのだ。
一時期はトップハム卿とも一緒にいたのだが、彼らはトーマス線という新たな存在になって、
ゲッター線とともに宇宙の意思として存在し続けている。

「うむ、どうやらカオスロワ8期の参加者みたいだな」
「どうしてあなたがそれを知っている?」
「やつらとの戦いの合間に元の世界をちょくちょく覗いていたんだ。
 そうしたらカオスロワ8期を知ってな」

そしてキョンは自虐するように言う。

「まあ、何もできないんだがな」

いくらデウス・エクス・キョンが神の力を得たとは言え、全能ではない。
インベーターを始めとしたゲッターの敵の力は強大であり、いつも接線を強いられるほどだ。
その結果、当事トーマスのパイロットであったヴェイグを守りきることができなかった。
そして今でもインベーターらを駆逐することができる、ゲッターとともに戦い続けている。
それがキョンができる精一杯のことなのだ。 とても元の世界のことを気遣う余裕などない。

「そうか・・・・・・お主もまた悟りを開いたのか」

タクアンは悲しそうに嘆く。
どれだけ大きな力を得ようが、どれだけ敵を倒すことができようが、
それだけではどうしようもできないこともある。
救うこと、守りきってこそ本当の勝利を得られるのだと、彼女は知っていたのだ。
結局、どれだけの力があろうと独りでは全てを守ることはできない。
それは、人の身では過ぎた力を得たがために、悟りを開いたが故に知ってしまった真実である。

(まさかこの境地に達した者が私の他にいたとはな・・・・・・)

デウス・エクス・キョンは神の如き力を持つ。
それゆえに失ってしまったものも多いであろう。
元の世界に置いてきてしまった人々には、いつ会えるか検討もつかない。
タクアンは、キョンの境遇を深く嘆いた。

「まあ水臭い話はここまでにして」
「え?」

タクアンは呆けた声を上げた。
いつのまにかキョンがタクアンの衣服を脱がしたのだ。
さらにはキョンの取り巻きの少女達がタクアンの体を掴んでいる。

「キョン、これは一体・・・・・・?」
「や ら な い か」

タクアンはまた新たに悟った。
今のキョンが、人間の三大欲求の一つに強い拘りを持つものだということを。
というよりは取り巻きの女性からして真っ先に早く気づくべきだったのかも知れない。
しかし彼女がそれを悔やむ暇はないであろう。
なぜなら、カオスロワ7期では性欲を持て余すネタが多く、キョンのノリはその頃のカオスロワのノリなのだから。

平沢唯@けいおん!】
【中野梓@けいおん!】
【キッコロ@愛地球博】
【宗像形@めだかボックス】
以上4名カオスロワに復帰。(アメリカへ)

琴吹紬@けいおん! デウス・エクス・キョンと合体確認】
最終更新:2011年02月28日 00:30